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画期的シチュエーション。多様な人物造型。自然主義文学と似ている点、新たな点。

『ペスト (新潮文庫) 』['69年]「プレイグ [VHS]」ウィリアム・ハート/ロバート・デュヴァル/ラウル・ジュリア
『ペスト (岩波文庫)』['21年(三野博司:訳)]『ペスト (光文社古典新訳文庫) 』['21年(中条省平:訳)]

「四月十六日の朝、医師ベルナール・リウーは、診察室からでかけようとして、階段口のまんなかで、一匹の死んだ鼠につまずいた」―。アルベール・カミュが第二次大戦後まもない1947年に発表した小説で、194X年のアルジェリアの人口二十万人の港町オランが舞台(オランはアルジェリア北西部に位置する同国第二の人口(2008年現在683,000人)を持つ都市で、観光名所である)。大流行する感染症のペストに対して、人々が何の手も打てず、死者が増え続ける。絶望の淵で、思想も立場も異なる人たちが手を携え感染症という不条理に抗う様子を描いています。
このカミュの『ペスト』は、新型コロナウイルスが猛威を奮う中で空前のヒットとなった作品でもあります。新潮文庫版は2020年だけで過去の販売総数を超えてしまったといい、岩波文庫(三野博司:訳)や光文社古典新訳文庫(中条省平:訳)でも新訳が刊行され、中条省平氏監修の『NHK「100分de名著」ブックス アルベール・カミュ ペストー果てしなき不条理との闘い』('20年7月/NHK出版)や、哲学者、教育家、作家の大竹稽氏(1970年生まれ)が監修した『マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」』('20年7月/あさ出版)、哲学者の小川仁志氏が監修した『まんがでわかるカミュ『ペスト』』('20年7月/宝島社)といったテキスト本やマンガも刊行されました。
物語の主要登場人物は以下の10人です(語り手は0番とした)。
⓪ 語り手:その正体は最後になって明かされる。
① ベルナール・リウー:医師。
② ジャン・タルー:よそ者、彼の手帳がこの作品のもうひとつの語り手。
③ ジョセフ・グラン:作家志望の下級役人。
④ コタール:絶望に駆られた男、犯罪者。
⑤ カステル:老医師。
⑥ リシャール:市内で最も有力な医師の一人。医師会長。
⑦ パヌルー:博学かつ戦闘的なイエズス会の神父。
⑧ オトン氏:予審判事、「ふくろう男」。
⑨ レイモン・ランベール:新聞記者。
⑩ 喘息病みの爺さん:リウーの患者
訳者・宮崎峰雄の文庫解説を参照すると、物語の記述者は結局①医師リウーであるが、もう1つ、②タルーの「手帳」があり、この2つの流れのほかに、③老吏グランの生涯とタルーの生活、⑩喘息病みの爺さんの生活、という3つの"小島"があるとのこと。登場人物はペストとの遭遇で大きく変貌する人と変わらない人に分かれ、前者に属するのが⑦司祭パヌルー(「神の正義」を代表)、⑧判事オトン(「社会の正義」を代表)、⑨新聞記者ランベール(「人間の正義」を代表)、④犯罪者コタール(それら正義、とりわけ社会正義に反抗する孤立者)で、後者が①医師リウー、②よそ者タルー、③下級役人グラン、⑩喘息病みの爺さん、⑤老医カステルなどであるとのことです(⑩の喘息病みの爺さん以外は、共同社会の連帯性に目覚めた「不条理人」であると)。
⑧オトン判事は、愛児の死によって慎ましい愛の奉仕者に変貌しますが、②よそ者のタルーと同じようにペストの終息直前に病に斃れることは、苦行者というものに対するカミュの考え方を暗示しているのかもしれないと。一方、④絶望に駆られた犯罪者コタールの変貌は、非常事態のため法の追求を逃れたことの喜び以上に、すべての人々がいわば自分と同じ境遇に陥り、社会的孤立から救われた喜びにあり、②第二の語り手タルーは「あの男の唯一の本当の罪は、子供たちた人々をしなせたところのものを、心の中で是認していたことだ」と言います。一方、①第一の語り手リウー医師はこの男にある種連帯感に似た苦痛を示しています。さらに、⑦パヌルー神父となると、最初ペストに神の懲罰を見、人々に改悛を説いていたところが、罪なき子の死に直面し、それに憤りたくはなるが「それはつまり、それがわれわれの尺度を超えたことだからです。しかし、おそらくわれわれは、自分たちに理解できないことを愛さねばならないのです」、つまり「不条理」ゆえに却って神を愛さねばならないという思いに至り、これが①リウー医師との際立った相違点になります。
前作『異邦人』は、ムルソーというこれまでの小説に無かった新しいタイプの登場人物を産み出したことに大きな価値があったようように思いますが、この『ペスト』では、パンデミックというこれまでほとんど小説の背景として無かったシチュエーションを描いているの画期的です(エドガー・アラン・ポーがフランスでのコレラ流行とパニックをモデルにした短編を著している)。しかし、これが小説として面白く読めるのは、パニック小説だからではなく、以上延々述べたように、登場する様々な人物が、それぞれ様々な生き方や人生観の象徴としてあり、それらが互いに影響し合ったり変化したりしていることで、そこにまたリアリティもあるためでしょう。主要登場人物だけで10人ぐらいいて(このほかにリウー医師の母親などもいる)、読んでいて、バルザックやゾラの小説を読んでいるときのような気分になります。
バルザックやゾラと言えばフランス自然主義文学ですが、人間が不条理な状況に直面した時の対応をテーマにしたこの作品は、ある意味、人間の行動を環境や遺伝子などの要因で決定されるとするフランス自然主義の流れを汲むともとれます(『ペスト』では、人間が自然災害に直面した時の無力感や絶望感が描かれているが、自然主義的な視点から見れば、これは自然の力に対する人間の無力さを表しているとも言える)。一方『ペスト』では、ペストに立ち向かうための反抗や連帯の姿が描かれていて、この点は、自然主義とは対照的に、人間は環境に抗うことができるというメッセージが込められていると思います。また、カミュは、世界は意味をなくし、不条理であるという考え方を重視していますが、自然主義は、人間の行動は環境や遺伝子によって決定されると捉え、不条理という概念を重視していません。そうした観点からみると、これまでの文学の流れを汲みながら、新しい枠組みを示した作品とも言えます。
パンデミックを小説の背景としたという点で似たシチュエーションの作品で、ポルトガル初のノーベル文学賞作家(劇作家・ジャーナリストでもある)ジョゼ・サラマーゴ(1922-2010/87歳没)が1995年に発表した『白の闇』(2001年/日本放送出版協会)があります。急に目の前が白い闇状態になって見えなくなる伝染病が原因不明のまま次々と周囲に伝染していき、事態を重く見た政府が、感染患者らを、精神病院だった建物を収容所にしてそこへ隔離するが、介助者のいない収容所の中で人々は秩序を失い、やがて汚辱の世界にまみれていくというもの(『ペスト』以上にディストピア的か)。2008年にフェルナンド・メイレレス監督、ジュリアン・ムーア主演で「ブラインドネス」として映画化もされ、第61回カンヌ国際映画祭のオープニング作品でした。日本からも最初に感染する夫婦役で伊勢谷友介、木村佳乃が出演していますが、ほとんどパニック映画といったところでしょうか(全部観ていないので、ちゃんとした評価はできないが)。

このカミュの『ペスト』も、1992年に「プレイグ」(plague、ペストの英語表現)として映画化されています。舞台を現代の南米の架空の小都市(市の名前は原作と同じ)に移し、エイズをはじめとする時代状況の変化に即した新たな解釈が付け加えられていますが、原作にほぼ忠実に映像化されていると言えます。監督・脚本はアルゼンチン・ブエノスアイレス出身のルイス・プエンソ。音楽は、「炎のランナー」「ブレードランナー」などのヴァンゲリス。出演はウィリアム・ハート(リウー医師)、ロバート・デュヴァル(グラン
ト老人・原作の喘息病みの爺さんに相当する役か)ほか、「グラン・ブルー」主演のジャン・マルク・バール(原作の新聞記者レイモン・ランベールに該当するテレビカメラマン役)、「仕立て屋の恋」のサンドリーヌ・ボネール(ニュースキャスターのマルティーヌ。原作に無いキャラで、しいて言えばレイモン・ランベールの分身か。「仕立て屋の恋」じゃないが、この映画でもウィリアム・ハート医師を誘惑するなどややファム・ファタールがかっている)、「蜘蛛女のキス」のラウル・ジュリア(暗黒街とつながりがあり、最後に無差別発砲をする男コタール役。「アダムス・ファミリー」シリーズでも知られたギョロ目俳優だが'94年に急逝してシリーズが「2」で終わってしまった。ホンダ・オデッセイのCMにも出ていた)と意外と豪華布陣。単なるパニック映画にしてしまわなかった点は評価されるべきかもしれませんが、演出のまずさから全体的にぼんやりとしまい、作品

の意図した事が不明瞭なまま雰囲気だけ盛りたてて先に進んでしまう、かなり一人よがりな印象も。やはり、原作の不条理的テーマというのは映画では伝わりにくいものだったかもしれません(あらすじを再確認するにはまずまずだった)。
ウィリアム・ハート(リウー医師)/ロバート・デュヴァル(グラン老人)/ラウル・ジュリア(コタール)
「プレイグ」●原題:THE PLAGUE/LA PESTE●制作年:1992年●制作国:フランス・イギリス・アルゼンチン●監督・脚本:ルイス・プエンソ●製作:クリスチャン・チャレット/ジョン・ペッパー●撮影:フェリックス・モンティ●音楽:ヴァンゲリス●原作:アルベール・カミュ●時間:120分●出演:ウィリアム・ハート/ロバート・デュヴァル/ラウル・ジュリア/ジャン=マルク・バール/サンドリーヌ・ボネール/ヴィクトリア・テナント●日本公開:1995/02●配給:日本スカイウェイ(評価:★★★)
ラウル・ジュリア/ウィリアム・ハート/ロバート・デュヴァル
サンドリーヌ・ボネール

ラウル・ジュリア(1940-1994)
ホンダ「オデッセイ」CM (1994)(出演:アンジェリカ・ヒューストン/ラウル・ジュリア)
「アダムス・ファミリー [DVD]」

「アダムス・ファミリー」●原題:THE ADDAMS FAMILY●制作年:1991年●制作国:アメリカ●監督:バリー・ソネンフェルド●製作:スコット・ルーディン●脚本:キャロライン・トンプソン/ラリー・ウィルソンソ●撮影:オーウェン・ロイズマン●音楽:マーク・シャイマン(主題歌:M.C.ハマー)●原作(キャラクター創造):チャールズ・アダムス●時間:100分●出演:アンジェリカ・ヒューストン/ラウル・ジュリア/クリストファー・ロイド/クリスティーナ・リッチ/ジュディス・マリナ/ダナ・アイヴィ/カレル・ストルイケン/ダン・ヘダヤ/ポール・ベネディクト/エリザベス・ウィルソン/ジョン・フランクリン●日本公開:1992/04●配給:COLTRI(コロンビア・トライスター映画)(評価:★★☆)
「アダムス・ファミリー2 [DVD]」

「アダムス・ファミリー2」●原題:THE ADDAMS FAMILY VALUES●制作年:1993年●制作国:アメリカ●監督:バリー・ソネンフェルド●製作:スコット・ルーディン●脚本:ポール・ラドニック●撮影:ドナルド・ピーターマン●音楽:マーク・シャイマン(主題歌:Addams Family (WHOOMP!))●原作(キャラクター創造):チャールズ・アダムス●時間:94分●出演:アンジェリカ・ヒューストン/ラウル・ジュリア/クリストファー・ロイド/ジョーン・キューザック/クリスティーナ・リッチ/キャロル・ケイン/ダナ・アイヴィ/ジョン・フランクリン/ジョーン・キューザック/メルセデス・マクナブ/デヴィッド・クラムホルツ/ピーター・マクニコル/クリスティーン・バランスキー/ネイサン・レイン/トニー・シャルーブ/シンシア・ニクソン/デヴィッド・ハイド・ピアース/バリー・ソネンフェルド●日本公開:1993/12●配給:ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(評価:★★☆)
⦅「プレイグ」詳しいあらすじ⦆
南米の小都市オラン。政局が混乱し、特別警戒体制にあるこの地を取材すべく、フランスのテレビ局からカメラマンのタルー(ジャン=マルク・バール)とニュースキャスターのマルティーヌ(サンドリーヌ・ボネール)が訪れていた。マルティーヌはある時、ホテルのエレベーター内で鼠を見つけ、まもなく泡を吹いて死んだのを目撃する。やがて激しい悪寒と嘔吐の末に死ぬ人々が続出し、オランの街は静かな死の恐怖に包まれた。医師のリウー(ウィリアム・ハート)は、早くからそれをペストによるものだと判断。ペスト発生のニュースを隠すよう要請する市行政部の意見に真っ向から反対し、軍隊を呼んで街を閉鎖すべきだと主張する。街は完全に封鎖され、タルーは特ダネのチャンスだと意気込むが、恋人をパリに残すマルティーヌは街から脱出しようと決心する。彼女はその工作のため、暗黒街とつながりのある男コタール(ラウル・ジュリア)と接触する。その間にも犠牲者は増え続け、3人は罪なき聖歌隊の少年が、死の床で短い命を散らすところに立ち会った。教会で人々の改悛を説いていたパヌルー神父は、この不条理な死を受け入れがたく、苦悩した末にペスト患者の死体を埋葬する穴に赴き、自らの体を横たえる。さらにリウーの友人で気のいい老役人グラント(ロバート・
デュヴァル)も病に倒れ、マルティーヌはベッドに横たわる瀕死の彼を見舞う。タルーとマルティーヌは街に残り、ボランティアとしてリウーに協力した。だが、マルティーヌは隔離所に収容されてしまい、タルーは自分がペストに罹ったことを知る。やがてペストの猛威も終息に向かう。グラントは一命を取り留め、タルーも快方に向かい、マルティーヌも隔離所から開放された。オランの人々が笑顔を取り戻した頃、狂気にとらわれたコタールが部屋に立て籠り、「ペストはまだ終わっていない、いつかまたやって来るぞ」と叫び、通りに向けて無差別に発砲した。リウーが説得に当たったが、群衆を守ろうとしたタルーが撃たれた。リウーは瀕死の彼を抱いて泣いた。
ウィリアム・ハート/サンドリーヌ・ボネール/ジャン=マルク・バール/ロバート・デュヴァル/ラウル・ジュリア
【1969年文庫化[新潮波文庫(宮崎嶺雄:訳)]/2021年再文庫化[岩波文庫(三野博司:訳)]/2021年再文庫化[光文社古典新訳文庫(中条省平:訳)]】



雑誌「映画秘宝」のあらましを辿ると、1995年に洋泉社で創刊、初代編集者は、今は映画評家として知られる町山智浩氏で、JICC(ジック)出版局(現・宝島社)に早稲田の学生バイトからそのまま入社した後に洋泉社に出向し、そこで「映画秘宝」の流れにつながる「映画宝島」('90年創刊)シリーズを企画しています。1996年に町山氏が退職し、田野辺尚人氏が2代目編集長として刊行を継続、田野辺氏は1993年に思潮社の編集者から洋泉社に転じた人です(このように洋泉社は宝島社との人的交流があったこともあり、1998年に宝島社の子会社となった)。
本誌2022年4月号は、その双葉社刊の最終号の1つ前の号となり、(表紙は'22年公開の「THE BATMAN-ザ・バットマン-」だが)特集名「映画猛者101人が選ぶ、2022年オールタイム映画ベストテン!」として、巻頭に町山智浩氏と平山夢明氏の「映画秘宝オールタイム・ベストテンを語る」という対談があり、メインで「深堀り!マイ・ベスト・オールターム映画」という特集を組んでいます。ここでは、「モダン・アメリカン・カルト映画マイ・ベスト」「日本のカルト映画マイベスト」「ヨーロッパのカルト映画ベストテン」といった感じで30ジャンルに渡って、それぞれのジャンルにこだわりを持つ評論家や識者などが選評しています。いきなりカルト映画がきて、その後に西部劇とか時代劇とやくざ映画とかがくるのが、この雑誌らしいかもしれません。
「モダン・アメリカン・カルト映画マイ・ベスト」で「パルプフィクション」などをベスト10に挙げていた町山智浩氏が、「カーチェイス映画オールタイムベスト10」で、ピーター・イェーツ監督の「ブリット」('68年)を挙げています。

サンフランシスコ市警察本部捜査課のブリット警部補(スティーブ・マックイーン)は、チャルマース上院議員(ロバート・ヴォーン)から裁判の重要証言者の保護を命じられる。その証言者とは、ジョー・ロスというマフィア組員。ロスは組の金を横領し、ヒットマンから狙われたために、司法取引によってマフィアを潰す証人となることで身の安全を図ったのだ。しかし、証人は何者かに、殺されもう一人の刑事も重傷を負ってしまう。ブリットは、証人が生きている、という偽の情報を流し、殺し屋を誘き寄せる作戦に出るが―。
それと、町山氏は「
年)も挙げていますが、こちらの方がクルマ主体かも。1971年製「白」のダッチ・チャージャー(「ブリット」でカーチェイスの相手となった悪役がこれの1968年式「黒」に乗っていた)を陸送でコロラドからサンフランシスコに出来るだけ早く届ける賭けをした元レーサーのコワルスキー(ハリー・ニューマン)の話で、町山氏は「哲学映画」としています。個人的にはずっと観れないでいたのが、昨年['23年]4Kデジタルリマスター版を劇場で見ることが出来ました。
ントーニ●脚本:アラン・R・トラストマン/ハリー・クライナー●撮影:ウィリアム・A・フレイカー●音楽:ラロ・シフリン●原作:ロバート・L・フィッシュ●時間:113分●出演:スティーブ・マックイー
ン/ジャクリーン・ビセット/ロバート・ヴォーン/ドン・ゴード/ロバート・デュヴァル/サイモン・オークランド/ノーマン・フェル/ジョーグ・スタンフォード・ブラウン●日本公開:1968/12●配給:ワーナー・ブラザース=セヴン・アーツ●最初に観た場所:池袋・文芸坐(80-07-16)●2回目:Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下(23-10-
02)(評価:★★★★)●併映:1回目「華麗なる賭け」(ノーマン・ジュイソン)

●制作国:アメリカ●
監督:リチャード・C・サラフィアン●製作:ノーマン・スペンサー●脚本:ギレルモ・ケイン(ギリェルモ・カブレラ=インファンテ)●撮影:ジョン・A・アロンゾ●時間:105分●出演:バリー・ニューマン/クリーヴォン・リトル/リー・ウィーバー/カール・スウェンソン/ディーン・ジャガー/スティーブン・ダーデン/ポール・コスロ/ボブ・ドナー/ティモシー・スコット/ギルダ・テクスター/アンソニー・ジェームズ/アーサー・マレット/ビクトリア・メドリン/シャーロット・ランプリング(イギリス公開版のみ)●日本公開:1971/07●配給:20世紀フォックス●最初に観た場所:シネマート新宿(スクリーン1)(23-04-04)((評価:★★★★)
「ゴジラ」●制作年:1954年●監督:本多猪四郎●製作:田中友幸●脚本:村田武雄/本多猪四郎●撮影:玉井正夫●音楽:伊福部昭●特殊技術:円谷英二ほか●原作:香山滋●時間:97分●出演:宝田明/河内桃子/平田昭彦/志村喬/堺左千夫/村上冬樹/山本廉/榊田敬二/鈴木豊明 /馬野都留子/菅井きん/笈川武夫/林幹/恩田清二郎/高堂国典/小川虎之助/手塚克巳/橘正晃/帯一郎/中島春雄/川合玉江/東静子/岡部正/鴨田清/今泉康/橘正晃/帯一郎●公開:1954/11●配給:東宝●最初に観た場所(再見):新宿名画座ミラノ (83-08-06)●2回目:TOHOシネマズ 日比谷 (24-07-17)(評価:★★★☆→★★★★(再見し評価変更))●併映:「怪獣大戦争」(本多猪四郎)
「モスラ」●制作年:1961年●監督:本多猪四郎●製作:田中友幸●脚色:関沢新一●撮影:小泉一●音楽:古関裕而●特殊技術:円谷英二●イメージボード:小松崎茂●原作:中村真一郎/福永武彦/堀田善衛「発光妖精とモスラ」●時間:101分●出演:フランキー堺/小泉博/香川京子/ジェリー伊藤/ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、伊藤ユミ)/上原謙/志村喬/平田昭彦/佐原健二/河津清三郎/小杉義男/高木弘/田島義文/山本廉/加藤春哉/三島耕/中村哲/広瀬正一/桜井巨郎/堤康久●公開:1961/07●配給:東宝●最初に観た場所(再見):新宿シアターアプル (83-09-04)(評価:★★★☆)●併映:「三大怪獣 地球最大の決戦」(本多猪四郎) 
「モスラ対ゴジラ」●制作年:1964年●監督:本多猪四郎●製作:田中友幸●脚色:関沢新一●撮影:小泉一●音楽:伊福部昭●特殊技術:円谷英二●時間:89分●出演:宝田明/星由里子/小泉博>/ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、伊藤ユミ)/藤木悠/田島義文/佐原健二/谷晃/木村千吉/中山豊/田武謙三/藤田進/八代美紀/小杉義男/田崎潤/沢村いき雄/佐田豊/山本廉/佐田豊/野村浩三/堤康久/津田光男/大友伸/大村千吉/岩本弘司/丘照美/大前亘●公開:1964/04●配給:東宝(評価:★★★☆)
「ゴジラ対ヘドラ」●制作年:1971年●監督:坂野義光(水中撮影も兼任)●製作:田中友幸●脚本:馬淵薫/坂野義光●撮影:真野田陽一●音楽:眞鍋理一郎(主題歌:「かえせ! 太陽を」麻里圭子 with ハニー・ナイツ&ムーンドロップス)●特殊技術:中野昭慶●美術:井上泰幸(1922-2012)●時間:85分●出演:山内明/柴本俊夫(柴俊夫)/川瀬裕之/麻里圭子/木村俊恵/吉田義夫/中山剣吾(ヘドラ)/中島春雄/●公開:1971/07●配給:東宝●最初に観た場所(再見):神保町シアター(22-08-18)(評価:★★★☆)




サンフランシスコのユニオンスクエアを散歩する一組のカップルを注視する一見ごく平凡な中年男ハリー・コール(ジーン・ハックマン)は、実はプロの盗聴屋で、彼は大企業の取締役からの依頼を受け、カップルの会話をテープに録音していたのだ。ハリーの通信傍受
の権威としての輝かしい名声とは裏腹に、その私生活は孤独であり、それは盗聴という仕事を生業にしていながら、彼が自らのプライバシーの保持に異常に気を使ってい
るからだ。そのためにハリーは、彼のことをより知りたがる恋人アミー(テリー・ガー)とも別れる羽目に。そんな彼にとって唯一の心の支えは、厳重に外部から隔離された自室で、ジャズの調べに合わせてサクソフォンを演奏することだった。ユニオンスクエアで密会する男女の会話を盗聴したハリーは、一見すると他愛の無い世間話に
見えた二人の会話に不審なものを感じ、依頼人の秘書マーティン(ハリソン・フォード)への録音テープの受け渡しを拒否する。依頼人のオフィスからの帰り道にハリーは、公園で盗聴したカップルに遭遇、例の二人組は、女の方は依頼人の妻(シンディ・ウィリアムズ)で、男はその会社に勤めていた社員(フレデリック・フォレスト)だった。ハリーは依頼主への疑念から、「好奇心を捨て、淡々と仕事する」とする自らのポリシーを破り、改めて録音テープを再生する。すると、「チャンスがあれば我々を殺す気だ」という事件の予兆を示す声が録音されていた。ハリーは、依頼主の重役(ロバート・デュヴァル)が二人を殺害しようとしているのではないかという疑惑を抱く―。
90年代にビデオで観て今一つでしたが、最近DVDで観直してみて、なかなか面白いのではないかと思いました。自分が観たDVDには、監督のフランシス・フォード・コッポラと編集のウォルター・マーチによる字幕解説が特典付録として付いていました。2000年の時点でコッポラ監督自らがこの作品を振り返った解説が全編にわたって字幕スーパーでインポーズされていて、その内容も、映画ストーリーの進行そのものに合わせた解説や登場する俳優に関するエピソード、更には自分の生い立ちや、撮りたいと思っている作品、名作映画や自身の作品についてなど多岐にわたっていて、なかなか興味深かったです。

妻に不倫された取締役を演じたロバート・デュヴァルや、すごく陰険そうな秘書を演じた「スター・ウォーズ」('77年)でブレイクする前のハリソン・フォードがこの映画に出演することになった経緯などが語られているのも楽しいし、この映画出演の数年後に癌で亡くなったジョン・カザールの人間性を絶賛し、その死を惜しんでいます。ジーン・ハックマンは本当は若々しくダンディであったため、老けていてダサい風采のオタク系男である主人公を演じるのに苦労し、イラ
ついていたとのことです。霧の公園のシーンの撮影の際に近所の住民の通報で警察や記者の邪魔が入り、撮影を中断せざるを得なかったこと(ジーン・ハックマンはますますくイラついたらしい)、結果としてラストシーンに想定していたその場面を中盤に持って来ざるをえなかったことなどを明かしています。また、この映画は、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「欲望」('67年)やアルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」('60年)などの影響を受けていることも明かしています(「サイコ」の影響を受けているのは言われなくとも分かるが、「欲望」の影響を受けているのは意外だった)。
映画公開直後に「ウォーターゲート事件」が発覚し('74年6月)、大いに驚いたとのことで、事件を無意識的に予知したのかも、とも。その他にも、映画に出てくる盗聴業者の見本市のようなものは、本物のその業界の見本市で撮影したとか、主人公が告解する神父の役と、新聞に出た事件の真相を知ろうと取締役の会社に行って警備員に追い返されるその警備員の役は、共にジーン・ハックマンの弟が演じていること、後者のシーンは「室内シーン」だが実は建物の外で撮られていること(言われてみればそんな感じ)など、色々と明かしていて楽しいです。
れ慄きます(この電話の主は、ハリソン・フォード演じるマーティンか。ならば、マーティンは重役夫人カップルとグルなのか)。ハリーは家の中に盗聴器が仕掛けられていないか探しまくりますが(コッポラ監督自身が、盗聴器がある思って主人公が壊すビニール製のキリスト像は「壊れにくかった」とか、自分だったらサクソフォンのトラップに盗聴器が仕掛けてあると疑うとかコメントしている(笑))、結局は盗聴器は見つかりません(コッポラ監督が自分にもどこにあるか分からないとコメントしている(笑))。主人公はもともと神経質な性質なので、それが脅迫神経症に進行し、盗聴のプロが自分が盗聴される立場になって被害妄想になっていくという、たいへん皮肉な結末です。
どこまでが現実でどこまでが主人公の妄想か、仮に妄想であれば主人公はどの辺りからその世界に入っていったのか分からないままでしたが、おそらくは主人公の同僚だったスタン(ジョン・カザール)を引っこ抜いた同業ライバルのウィリアム・P・モラン(アレン・ガーフィールド)のスパイであるコンパニオン女性メレディス(エリザベス・マックレイ)と一夜を共にした辺りからではないかと。新聞記事などから事件が現実のものであったことは間違いないのでしょう。あとは、どこまでが現実でどこまでが主人公の妄想かは、映画を観た人の間で議論してくださいという、含みを持たせた作りにしているように思いました。最初に観た時は、もやっとした印象が残るのがネックになりましたが、観直してみて、これはこれでいいと思うようになりました。フランシス・フォード・コッポラ監督自身の同時解説のお蔭で、興味と愛着が増した作品です。
ジョン・カザール(スタン)/エリザベス・マックレイ(メレディス)/アレン・ガーフィールド(ウィリアム・P・モラン)/ジーン・ハックマン(ハリー・コール)
「カンバセーション...盗聴...」●原題:THE CONVERSATION●制作年:1974年●制作国:アメリカ●監督・製作・脚本:フランシス・フォード・コッポラ●撮影:ビル・バトラー●音楽:デイヴィッド・シャイア●
時間:113分●出演:ジーン・ハックマン/ジョン・カザール/アレン・ガーフィールド/フレデリック・フォレスト/シンディ・ウィリアムズ/マイケル・ヒギンズ/エリザベス・マックレイ/テリー・ガー/ハリソン・フォード/ロバート・デュヴァル●日本公開:1974/11●配給:パラマウント映画=CIC(評価★★★★)



米国陸軍・ウィラード大尉(マーティン・シーン)に、カーツ大佐(マーロン・ブランド)暗殺の命令が下る。ウィラードと同行者は、哨戒艇でメコン河を上り、やがて、ジャングルの奥地にあるカーツ大佐の王国へとたどり着く―。
をかけて作られた大作であり、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作でもあって、鳴り物入りで日本公開されましたが、当時テアトル東京に観に行って、解らないままに圧倒されたという印象でした。こうした映画って、観てから時間が経つうちに、ああ、あれってこういことだったんだなあとか解ってくることがありますが、この映画に関してそれが無く、ずっと解らないままでした(先日ちょうど37年ぶりに劇場で観たが、今観ても解らず、解らないままに圧倒される?)。そのうち、この映画が"ワースト1"映
画に選ばれたりするような時期があり、例えば『
田中小実昌が映画評論家の北川れい子氏との対談で、「ぼくはそんなに気に入らないことはないですね」とし、ワーストに選ばれる作品はみんな大作なんですよ」と言っていて、ナルホドなあと思いました。
映画の公開前に映画監督の長谷川和彦氏がコッポラ監督にインタビューしていて、この映画のテーマは何かと質問したら、コッポラは「撮っていて途中で分からなくなった」と答えたとのこと。完成作に寄せた序文でもコッポラは、「撮影の間に映画が徐々にそれ自体で一人歩きを始めた」としていて、映画製作のプロセスをウィラード大尉が奥深いジャングルの河を上って行く旅に重ね合わせています。
簡単に言ってしまえば戦争の狂気を描いた映画ということになり、ゆえに「
反戦映画」ということになるのかもしれませんが、多くの戦争映画がそうであるように、同時に戦争と人間の親和性を描いた映画でもあるように思います。特にこの映画は、ロバート・デュヴァル演じるサーフィンをするために敵方の前哨基地を襲撃するビル・キルゴア中佐などに、その部分がよく表象されているように思います。もちろんマーロン・ブランド演じるカーツ大佐にも狂気と戦争への親和性は見られ、むしろカーツ大佐は戦争に過剰に適
応してしまい、王国を築いて自分でも壊せなくなってしまったため、マーティン・シーン演じるウィラード大尉に「殺される」運命を選んだのかもしれません。
評論家の立花隆氏は、ギリシャ神話を隠喩的に織り込んでいると述べていますが、ウィラード大尉によるカーツ大佐殺害は、「父親殺し」の暗喩ととれなくもないでしょう。
村上春樹氏が評論『同時代としてのアメリカ』(単行本化されていない)の中でこの映画について、「いわば巨大なプライヴェート・フィルムであるというのが僕の評価である。大がかりで、おそろしくこみいった映画ではあるが、よく眺めてみればそのレンジは極めて狭く、ソリッドである。極言するなら、この70ミリ超大作映画は、学生が何人か集まってシナリオを練り、素人の役者を使って低予算で作りあげた16ミリ映画と根本的には何ひとつ変りないように思えるのだ」と述べていて、コッポラ監督の談話などから映画製作自体が何か自分探しみたいになっていることが窺えることからも、村上氏の指摘はいいところを突いているように思いました。
ハリソン・フォードの起用も検討されましたが、「スター・ウォーズ」('77年)の撮影があって無理となり、最終的にマーティン・シーンに落ち着いています。ハリソン・フォードは、撮影の見学に来たときに、映画の序盤部分に端役として出演しており、その時の役名は「ルーカス大佐」となっています。
「地獄の黙示録」●原題:APOCALYPSE NOW●制作年:1979年●制作国:アメリカ●監督・製作:フランシス・フォード・コッポラ●脚本:ジョン・ミリアス/フランシス・フォード・コッポラ/マイケル・ハー(ナレーション)●撮影:ヴィットリオ・ストラーロ●音楽:カーマイン・コッポラ/フランシス・フォード・コッポラ●原作:ジョゼフ・コンラッド「
闇の奥」●時間:153分(劇場公開版)/202分(特別完全版)●出演:マーロン・ブランド/ロバート・デュヴァル/マーティン・シーン/フレデリック・フォレスト/サム・ボトムズ/ローレンス・フィッシュバーン/アルバート・ホール/ハリソン・フォード/G・D・スプラドリン/デニス・ホッパー/クリスチャン・マルカン/オーロール・クレマン/ジェリー・ジーズマー/トム・メイソン/シンシア・ウッド/コリーン・キャンプ/ジェリー・ロス/ハーブ・ライス/ロン・マックイーン/スコット・グレン/ラリー・フィッシュバーン(=ローレンス・フィッシュバーン)●日本公開:1980/02●配給:日本ヘラルド映画●最初に観た場所:銀座・テアトル東京(80-05-07)●2回目:高田馬場・早稲田松竹(17-05-07)(評価★★★★)●併映(2回目):「イージー・ライダー」(デニス・ホッパー)





最盛期に28%の視聴率を誇ったUBSのビール(ピーター・フィンチ)のイブニング・ニュースも今や12%とに低落、これが引金となり、ジェンセン(ネッド・ビーティ)率いるCCAがUBSを買収し傘下に収め、CCAより新社長が就任、報道部長マックス(
ウィリアム・ホールデン)はビールに番組降板を通告する。翌日、ビールは本番中に自分が辞めさせられる事を暴き、さらに自殺予告までするが、そのことで視聴率は27%に上がる。野心家のダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は、ビールを現代の偽善と戦う予言者とし「再売り出し」し、雨の日の本番中にスタジオに闖入したビールの社会不満を告発する言動が大ヒットするなどして、「ビール・ショー」の視聴率は48%に。ダイアナのアイデアはエスカレートし、過激
派グループと契約して、ビールを絡めた衝撃シリーズを展開、これも成功し、彼女とマックスの社内での地位は逆転するが、過激化するビールが、親会社CCAを番組内で非難し始めたことで危機に陥る。ジェンセンはビールに強制暗示的に言動変更を迫り、感化されたビールは番組内でジェンセンの理論を滔々とぶつが視聴率は低下、ダイアナはジェンセンのロボットとなったビールを番組から降ろすために、上層部のハケット(ロバート・デュヴァル)らを説得して、ついにビールの暗殺を決定させ、テレビ局の走狗と化した過激派をスタジオの観客に紛れ込ませ、ビールを銃撃させる―。
シドニー・ルメット(1924-2011/享年86)監督作品。最初観たときは、こんなのありっこないという荒唐無稽さを覚えましたが興業的には成功し、風刺劇としての世間評価も高かった作品であり(シドニー・ルメットはこの映画は風刺劇ではなくテレビ業界の内実を暴露したルポルタージュであると言った)、アカデミー賞においても主演男優賞(ピーター・フィンチ)、主演女優賞(フェイ・ダナウェイ)、など4部門獲得しました(ノミネート直後に心不全で急死したピーター・フィンチは、アカデミー賞史上初の「死後の主演男優賞受賞者」となった)。
ウィリアム・ホールデン演じるマックスがダイアナとの関係をなかなか断ち切れないのは、ある種"保護者"感覚ではないかなあ。彼女、傍に誰かいないとどうなるか分からないという...。それでもって、自分の妻(ベアトリス・ストレイト)に別居を切り出すというのも、言われた方の妻の心境は察するに余りありますが、ベアトリス・ストレイトはこのヘビイな
状況に置かれた妻の哀しみを好演して、僅か5分間の登場でアカデミー賞の助演女優賞を獲っています。助演男優賞候補となったネッド・ビーティがもし受賞していれば(ネッド・ビーティがピーター・フィンチを緑色のシェードのライトが並んだ部屋で洗脳するシーンもスゴかったが)、アカデミー史上初の主演男優・主演女優・助演男優・助演女優の演技4賞独占となるところでしたが、「欲望という名の電車」('51年)に次ぐ史上2度目の演技賞3冠にとどまりました(因みに「欲望という名の電車」の時はマーロン・ブランドが主演男優賞を逃した)。
ダイアナの無茶苦茶な提案に躊躇するものの、最終的にはそれを是認してしまうテレビ局の上層部―というのは、経営陣が企業倫理を逸脱する際のパターンを描いており("殺人"まで認めてしまうというところが戯画的だが)、そもそもダイアナは、こんな"素晴らしいアイデア"になぜ上層部がすぐに同意を示さないかが解らず、逡巡する経営陣の様を見てきょとんとしている―この時のフェィ・ダナウェイの演技は絶妙です。
熾烈な視聴率競争を繰り広げるTV業界の中で「壊れていく」人々を描いた作品ですが、ピーター・フィンチ演じるニュースキャスターは「壊れている」と言うよりも「狂っている」のであって、「壊れている」という言葉が相応しいのはむしろフェィ・ダナウェイ演じるダイアナではないかなと思いました。最後はウィリアム・ホールデン演じるマックスも彼女を見切った感じですが、ダイアナの行く末がどうなったかまでは描かれていません。個人的には、再見して、この作品の主人公はダイアナではなかったかと思っただけに気になりました。
![ネットワーク [DVD].jpg](http://hurec.bz/book-movie/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%20%5BDVD%5D.jpg)
/ジョーダン・チャーニー/コンチャータ・フェレル/レイン・スミス/マーリーン・ウォーフィールド●日本公開:1977/01●配給:ユナイト映画●最初に観た場所:池袋・文芸坐(78-12-13)(評価:★★★★)●併映:「カプリコン・1」(ピーター・ハイアムズ)


マイケル・ハフハール(スティーヴ・マーティン)は世界的に有名な脳外科医だが、亡き愛妻の思い出に胸締め付けられる日々を送っていた。ある日、車を運転中、目の前を横切ったドロレス(キャスリーン・ターナー)を跳ね飛ばしてしまうが、駆け寄って見た彼女の美しさに参ってしまう。美貌のドロレスは、実は遺産目当てで年老いた男に近寄り、結婚後に夫を死に追いやる悪女だったが、そうと知らずにドロレスの脳外科手術を買って
出たハフハールは、手術を成功させ、意識を取り戻したドロレスにアタックをかけ結婚へ。しかし、新婚生活を送るうちにドロレスの傲慢さが目につくようになり、その上夜の営みを拒み続けるドロレスに欲求不満気味、上司の勧めで仕事とハネムーンを兼ねてオーストリアへ行き、脳移植の権威ネセシスター博士(デビッド・ワーナー)に出会い、彼の研究室で、"アン・アールメヘイ"と名乗る頭脳(声:シシー・スペイセク)とテレパシーで意思疎通出来ることを知る。意思疎通を図るうちに、次第にアールメヘイの持つ優しさに惹かれて、挙句の果てには、横行していた"エレベーター・キラー"にかこつけて、彼女に見合う女性を殺害してその肉体を手に入れようとまでし始める―。
'85年の第1回「東京国際映画祭」の一環としての「ファンタスティック映画祭」で上映された、カール・ライナー監督、スティーヴ・マーティン(1945‐)主演のホラー・コメディで、"脳"に不倫心を抱いてしてしまう男と
いう奇抜な設定。その流れで、その男は、"脳"のために肉体を探し、"脳移植"手術をしようとするという、ハチャメチャながらも、SF風のドタバタ喜劇であることを踏まえて観れば結構良く出来たストーリーであったように思え、意外と面白かったです(「ファンタスティック映画祭」に相応しい上映作品と言える)。
スティーヴ・マーティンにしてもレスリー・ニールセンにしても、銀髪のダンディな男が途方も無くバカバカしいことをやるという点で似ているかも。両者共に日本にはあまりいないタイプの喜劇役者でしょうが、そもそも洋モノコメディ軽視の日本では、当時スティーヴ・マーティンの名は殆ど知られていなかったように思われ、自分自身この作品で初めて知り、なかなかの芸達者だと思いました。この作品も日本ではロードにかかっておらず(映画祭出品後にビデオ化はされた)、「愛しのロクサーヌ」('87年)などでやっと日本でも彼の名知られるようになりましたが、その後も出演作品数は多く、バイプレイヤーだったりシリアスな役もこなしたりしているようで、最近では、2010年に、自身3回目となるアカデミー賞授賞式の司会をしています。

キャスリーン・ターナーはこの後、ロバート・ゼメキス監督の「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」('84年)にマイケル・ダグラスとの共演で出演しています。 「2つの頭脳...」がロードにかからなかったため、こちらを「東京国際映画祭」の1か月前に先に観ることになったのですが、ロマンス作家が否応なしに自分の書く小説張りの恋と冒険に巻き込まれていくという「インディ・ジョーンズ」と「ハーレクイン・ロマンス」を足して2で割り、それにコメディの味付けをしたような"盛り沢山"の作品でした。 

)という作品も作られています。今度は、人気冒険作家である主人公(キャスリーン・ターナー)が、独裁国大統領の伝記執筆のため渡ったアフリカで大騒動に巻き込まれるというもの。そこで、冒険家(マイケル・ダグラス)と再会し、その彼は悪党(ダニー・デヴィート)
とも再会していて...と、監督は変わりましたが主要メンバーは変わらず、気心知れた仲間で楽しみながら作っているような映画でした。

もありました。「
コメディタッチでテンポはそう悪くなかったように思います。ただ、個人的にはそんなに熱くなるほどの映画かなあとも。配役がある種ノスタルジーを醸すのかなあ。リチャード・チェンバレンは同じく主役を演じた「
結婚17年目を迎えたローズ夫妻の泥沼の離婚戦争をブラック・ユーモアで描いたコメディで(タイトルはイングランドの「バラ戦争」に準えている)、家庭間で領域を二分し、車をぶつけ合い、装飾品を投げ合って、生きるか死ぬかの闘いを繰り広げる様は、コメディというよりは恐怖映画に近く、寒気を覚えるくらい...。マイケル・ダグラスがシャンデリアにつかまっている場面が印象的でした。
ちょっとやり過ぎの感もありましたが、マイケル・ダグラス自身はこの作品を気に入っているようで(グレン・クローズに苛められる「
因みに、マイケル・ダグラスは「ローズ家の戦争」の3年後に、ポール・バーホーベン監督の「氷の微笑」('92年/米)でシャロン・ストーンと共演、殺人事件の容疑者となった女流作家に惹かれていく刑事を演じています。恋人が次々と死んでいく魔性の女を演じたシャロン・ストーンはこの作品が出世作となり、彼女が取調室で足を組みかえるエロティックなシーンは評判となりました。マイケル・ダグラスは当時さほ
ど有名ではなかったシャロン・ストーンの配役に難色を示し、役柄のリスク分散のため、スター女優との共演を望んみましたが、前作「
も(笑))。シャロン・ストーンは翌年には「
マイケル・ダグラスは「氷の微笑」('92年)と「ディスクロージャー」('94年)の間に「フォーリング・ダウン」('93年)に出演、 ささいなストレスが積み重なって主人公の理性を蝕んできたことが引き金となり、プッツン状態になる平凡な中年男D-フェンスを演じましたが、かつて「
・レイン」('89年)でハードボイルドな刑事ニック・コンクリンを演じた彼も、これだけ神経症的な役が続くと、「フォーリング・ダウン」の精神的にぶっ壊れた主人公の役が似合ってしまうのが何となく面白かったです。ただ、この映画、前半のコメディタッチに較べ、ラストはちょっと主人公が哀れ過ぎて、そこがイマイチでした。
「2つの頭脳を持つ男」●原題:THE MAN WITH TWO BRAINS●制作年:1983年●制作国:アメリカ●監督:カール・ライナー●製作:デイヴィッド・V・ピッカー/ウィリアム・E・マッキューン●脚本:カール・ライナー/スティーヴ・マーティン/ジョージ・ガイプ●撮影
:マイケル・チャップマン●音楽:ジョエル・ゴールドスミス●時間:93分●出演:スティーヴ・マーティン/キャスリーン・ターナー/シシー・スペイセク(声の出演)/デビッド・ワーナー/リチャード・ブレストフ/ジェームズ・クロムウェル/ジェフリー・コムズ/ポール・ベネディクト/マーヴ・グリフィン:マーヴ・グリフィン●日本公開:1985/06●配給/ワーナー・ブラザース●最初に観た場所:渋谷パンテオン(85-06-02) (評価★★★★)
「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」●原題:ROMANCING THE STONE●制作年:1984年●制作国:アメリカ●監督:ロバート・ゼメキス●製作:マイケル・ダグラス●脚本:ダイアン・トーマス●撮影:ディーン・カンディ●音楽:アラン・シルヴェストリ●時間:106分●出演:キャスリーン・ターナー/マイケル・ダグラス/ダニー・デヴィート/スピロス・フォーカス/アヴナー・アイゼンバーグ/ホランド・テイラー/ポール・デヴィッド・マギッド●日本公開:1984/12●配給:20世紀フォックス●最初に観た場所:新宿ローヤル(85-05-06) (評価★★★)



「ナイルの宝石」●原題:THE JEWEL OF THE NILE●制作年:1985年●制作国:アメリカ●監督:ルイス・ティーグ●製作:マイケル・ダグラス●脚本:マーク・ローゼンタール/ローレンス・コナー●撮影:ヤン・デ・ボン●音楽:ジャック・ニッチェ●原作キャラクター創作/ダイアン・トーマス●時間:107分●出演:マイケル・ダグラス/キャスリーン・ターナー/ダニー・デヴィート/ザック・ノーマン/アルフォンソ・アラウ/マヌエル・オヘイダ/ホランド・テイラー/メアリー・エレン・トレイナー/エヴァ・スミス●日本公開:1986/04●配給:20世紀フォックス(評価★★★)

「キング・ソロモンの秘宝/ロマンシング・アドベンチャー」●原題:KING SOLOMON'S MINES●制作年:1985年●制作国:アメリカ●監督:J・リー・トンプソン ●製作:メナヘム・ゴーラン/ヨーラム・グローブス●脚本:ジーン・クインターノ/ジェームズ・R・シルク●撮影:アレックス・フィリップス●音楽:ジェリー・ゴールドスミス●時間:100分●出演:リチャード・チェンバレン/シャロン・ストーン/ハーバート・ロム/ジョン・ライス=デイヴィス/ケン・ガンプ/ジューン・ブゼレッジ●日本公開:1986/06●配給:日本ヘラルド●最初に観た場所:日比谷スカラ座(86-06-29) (評価★★★)


「ローズ家の戦争」●原題:THE WAR OF THE ROSES●制作年:1989年●制作国:アメリカ●監督:ダニー・デヴィート●製作:ジェームズ・L・ブルックス/アーノン・ミルチャン●脚本:マイケル・リースン●撮影:スティーヴン・H・ブラム●音楽:デヴィッド・ニューマン●原作:ウォーレン・アドラー「ローズ家の戦争」
●時間:116分●出演:キャスリーン・ターナー/マイケル・ダグラス/ダニー・デヴィート/マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ショーン・アスティン/ヘザー・フェアフィールド●日本公開:1990/05●配給:20世紀フォックス(評価★★★)
「氷の微笑」●原題:BASIC INSTINCT●制作年:1992年●制作国:アメリカ●監督:ポール・バーホーベン●製作:アラン・マーシャル●脚本:ジョー・エスターハス●撮影:ヤン・デ・ボン●音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード●時間:118分●出演:マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン/ジョージ・ズンザ/ジーン・トリプルホーン/レイラニ・サレル/デニス・アーント/チェルシー・ロス/ブルース・A・ヤング/ダニエル・フォン・バーゲン/ドロシー・マローン/ウェイン・ナイト/スティーヴン・トボロウスキー/ベンジャミン・ムートン/ジェームズ・レブホーン/スティーヴン・ロウ/ミッチ・ピレッジ●日本公開:1992/06●配給:日本ヘラルド映画●最初に観た場所:新宿プラザ(90-06-02) (評価★★★)
「フォーリング・ダウン」●原題:FALLING DOWN●制作年:1993年●制作国:アメリカ●監督:ジョエル・シュマッカー●製作:ティモシー・ハリス/アーノルド・コペルソン/ハーシェル・ワイングロッド●脚本:エブ・ロー・
スミス●撮影:アンジェイ・バートコウィアク●音楽:ジェリー・ゴールドスミス●時間:123分(完全版128分)●出演:マイケル・ダグラス/ロバート・デュヴァル/バーバラ・ハーシー/レイチェル・ティコティン/チューズデイ・ウェルド/フレデリック・フォレスト/ロイス・スミス/ジョーイ・ホープ・シンガー/マイケル・ポール・チャン/レイモンド・J・バリー●日本公開:1993/07●配給:ワーナー・ブラザース (評価★★★)


カントリー音楽のメッカ、ナッシュビルで、ある大統領候補のキャンペーンのためにコンサートが行われる準備が進められていて、町には、イベント関係者や働き口
を求める者、野次馬、音楽ファンなど、多くの人間が集まってきていた。その中には、自分がカントリー歌手であることに疑問を感じている黒人や、芸能界で生きることを夢見る運転手、歌手希望の音痴のウエイトレス、家出してきたノイローゼ青年、カントリー歌手になりたくて田舎の農家の夫から逃れきた女など、様々な人間がいた―。
「グランド・ホテル」形式という呼び方の起源となった、エドマンド・グールディング監督の「グランド・ホテル」('32年/米)を後に観ましたが、ベルリンの一流ホテルのそれぞれの部屋で1日の間に起きる人間ドラマを描いた映画で、旧い映画のわりには面白かったです。但し、この"元祖"作品よりも、新「グランド・ホテル」形式とも言われた「ナッシュビル」の方がより面白かったと言うか、インパクトありました。

「グランド・ホテル」は、オーストリアの作家ヴィッキー・バウム(Vicki Baum、1888-1960)の小説『ホテルの人びと』を、アメリカで舞台化した戯曲に基づき映画化したもので、ヴィッキー・バウムはこの小説を書くために実際にホテルでメイド(客室係)として働いたそうな(実際にあった有名企業経営者と速記者とのスキャンダルがストーリーに使われているが、ホテル従業員としての守秘義務違反にならないのか?)。映画は第5回アカデミー賞の作品賞を受賞しましたが、他部門でのノミネートは無く作品賞でしか候補に挙がらずに受賞を果たした珍しいケースです(主演○○賞とか助演○○賞とかを与えようとしても、誰が主演で誰が助演なのか判別しにいくい作品であるというのも一因か)。

但し、「雨」におけるジョーン・クロフォードが演じた娼婦サディ・トンプソン役は、後の高評価はともかく、公開当時は評判が良くなくて、興行的にも失敗作となっています。一方、「雨」の1ヵ月前に公開され、第5回アカデミー作品賞を受賞した「グランド・ホテル」は1932年度のMGMで興行成績ナンバー1作品であり、この年に「モーション・ピクチャー・ヘラルド誌」が実施した「もっとも興行成績をあげられるスター」の投票企画で、ジョーン・クロフォードはマリー・ドレスラー、ジャネット・ゲイナーに続く3位となっています。マリー・ドレスラーは1931年に、ジャネット・ゲイナーは1928年に、それぞれアカデミー主演女優賞を獲得していましたが、クロフォードはその後も映画に出続けるも傑作に恵まれない状態が続きます。
作品です。クロフォードはこの作品で初のノミネートでアカデミー主演女優賞を獲得、女優としての評価を蘇らせ、その後の数年間、ハリウッドで最も成功した女優として君臨することになります。(2011年にケイト・ウィンス
レット主演でテレビドラマ化され、同年10月15日と16日にWOWOWで「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」(全5話)とし![ミルドレッド・ピアース [DVD].jpg](http://hurec.bz/book-movie/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9%20%5BDVD%5D.jpg)
(●映画「ミルドレッド・ピアース」は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『殺人保険』の作者ジェイムズ・M・ケインの1941年発表の同名小説が原作のフィルム・ノワールであり、深夜のビーチハウスでひとりの男が銃撃され、やがて警察の取調室で、殺された男性モンティの妻ミルドレッド(ジョーン・クロフォード)が自らの過
去を振り返りつつ、供述を始めるという構成(但し、原作には殺人事件は無く、サスペンスでもなく、純粋な人間ドラマである)。彼女は、最初の夫と別れた後、苦しい家計を支えるために外で働き出し、やがて自分のレストランを経営、チェーン店化するまでに成功し、モンティと再婚しやっと幸せを手に入れたものの、娘のケイが考えもしなかったようなわが
まま娘に育ってしまう(この流れ自体は原作通り)。ビジネス界での成功と引き換えに、母親の役割に失敗して娘を思わぬ悪女へと成長させ、苦悩するヒロインをジョーン・クロフォードが熱演している。ジョーン・クロフォードはこの映画出演の10年後に後にペプシコの会長CEOとなるアルフレッド・スティールと4度目の結婚をし、その夫の死後もペプシコ社で重役として経営に関わっていた期間があるすが、実人生でそうなる前に「ミルドレッド・ピアース」でやり手実業家を演じていて、それが板についているというのが興味深い。因みに、ジェイムズ・M・ケイン原作、ローレンス・カスダン監督の映画「
「グランド・ホテル」からジョーン・クロフォードの話になりましたが、 話を戻して、ロバート・アルトマン監督の「ナッシュビル」はどのようにして作られたかと言うと、アルトマン監督がスタッフをナッシュビルに滞在させて毎日日記を書かせ、それを繋ぎ合せてストーリーを作り上げたのだそうで、ナッシュビルでの撮影期間中も、スタッフやキャストは全員同じモーテルに泊まっていたそうです(出演者のギャラ
は均一だった)。そのためか、観ていてアドリブ感があると言うか、いかにも撮りながら作り、作りながら撮っていったという感じがします。カレン・ブラックがグラマーな「二流カントリー歌手」(触れ込みは「カントリーの女王」)役で、ロニー・ブレイクリー演じる「貧血を起こしやすい歌手」バーバラのライバルという役どころで自作の歌を歌ったり、エリオット・グールドが「M★A★S★H マッシュ」の時と同じシャツ着て本人役
でカメオ出演するなどのお遊びも。当時としては抜きん出て有名なスター俳優は(カメオ出演以外は)使っていないということもあって(当時無名で、後に有名になる役者も多く出ているが)、結果として「集団主人公」という映画の特質がよく出ているように思いました。
ロバート・アルトマンは「M★A★S★H マッシュ」('70年/米)の監督でもあり、ある意味、ベトナム戦争終結当時の「病めるアメリカ社会」の断片像ともとれますが、オーデション歌番組「アメリカン・アイドル」の地方予選などは、いまだにこの「ナッシュビル」という映画の雰囲気と重なる部分があるような気もします。
「M★A★S★H」は、朝鮮戦争を舞台にしたブラック・コメディで、野戦病院(マッシュ)に派遣されたドナルド・サザーランド、エリオット・グールド、トム・スケリット演じる3人の医師が、軍規を無視して婦長の尻を追いかけたり、女性将校(サリー・ケラーマン)をからかったりとやりたい放題をやる話。でも、この3人、実は極めて優秀な外科医であって、負傷して血だらけの患者を面白可笑しく冗談を言いながら手術するけれど、結局は治してしまうし、いたずらや悪
事を企んだりはするけれど、人情味もあるということで、ちょっと憎めない...コメディ部分にもやや毒気のある鬼才ロバート・アルトマンらしい作品でしたが(1970年の第23回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞(現在の最高賞パルム・ドールに該当))、個人的には「ナッシュビル」の方がやや上でしょうか(「ナッシュビル」は全米映画批評家協会賞・作品賞&監督賞受賞)。両作品について言えることですが、アルトマンの社会批判精神はストレートな表され方をするのはでなく、ユーモアを介するなどして屈折した形で表現されるので、背景が掴めていないと、ただ面白かったで終わってしまうこともあるかもしれません(その面白さにもクセがあって、人や作品によって評価が分かれるが)。

「ナッシュビル」●原題:NASHVILLE●制作年:1975年●制作国:アメリカ●監督・製作:ロバート・アルトマン●脚本:ジョーン・テューケスベリー●撮影:ポール・ローマン●音楽:リチャード・バスキン/キース・キャラダイン●時間:160分●出演:ヘンリー・ギブソン/カレン・ブラック/アレン・ガーフィールド/ネッド・ビーテ
ー/リリー・トムリン/マイケル・マーフィー/ジェフ・ゴールドブラム/ジェラルディン・チャップリン/キース・キャラダイン/ロニー・ブレイクリー/グウェン・ウェルズ/バーバラ・ハリス/
スコット・グレン/エリオット・グールド/ジュリィー・クリスティー/デイヴィッド・アーキン/バーバラ・バクスレイ/ティモシー・ブラウン/ロバート・ドキ/シェリー・デュヴァル/アラン・ニコルズ/デイヴィッド・ピール/バート・レムゼン/キーナン・ウィン●日本公開:1976/04●配給:パラマウント映画=CIC●最初に観た場所:新宿西口・新宿(西口)パレス(78-02-08)(評価:★★★★)●併映:「バーブラ・ストライサンド スター誕生」(フランク・ピアスン) 





「ミルドレッド・ピアース」●原題:MILDRED PIERCE●制作年:1945年●制作国:アメリカ●監督:マイケル・カーティス●製作:ジェリー・ウォルド●脚本:ラナルド・マクドゥガル●撮影:アーネスト・ホーラー●音楽:マックス・スタイナー●原作:ジェイムズ・M・ケイン●時間:111分●出演:ジョーン・クロフォード/ブルース・ベネット/ザカリー・スコット/アン・ブライス/ジャック・カーソン/イヴ・アーデン●DVD発売:2013/05●発売元:ブロードウェイ(評価:★★★★)
「M★A★S★H マッシュ」●原題:M*A*S*H●制作年:1975年●制作国:アメリカ●監督:ロバート・アルトマン●製作:インゴ・プレミンジャー●脚本:リング・ランドナーJr.●撮影:ハロルド・E・スタイン●音楽:ジョニー・マンデル●時間:116分●出演:ドナルド・サザーランド/トム・スケリット/エリオット・グールド/ロバート・デュヴァル/サリー・ケラーマン●日本公開:1970/07●配給:20世紀フォックス●最初に観た場所:三鷹オスカー(79-05-13)(評価:★★★★)●併映:「まぼろしの市街戦」(フィリプド・ロカ)/「博士の異常な愛情」(スタンリー・キューブリック)




本編あっての続編ではあるものの、続編でヴィトーの若き日の台頭と、現在のマイケルの孤絶を描くことで、単なるマフィアものを超えて、イタリア移民の一族の年代記としての厚みが増したように思います(ヴィトー・コルレオーネを演じたロバート・デ・ニーロはアカデミー「助演男優賞」受賞。本編でマーロン・ブランドが主演男優賞を受賞しており、同じ役柄を演じた二人の俳優がアカデミー賞の演技賞を獲得したことになる)。
ただ、米国のイタリア(シチリア)系社会でもこうした強力な「父性原理」はすでに過去のものとなっているのかも知れず、それがこの続編で予兆として現れていて、近年の海外ドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」('99-07年)などを観ていると、そのギャップがある種パロディカルに描かれるに至っているように思いました。
シス・フォード・コッポラ/グレイ・フレデリクソン/フレッド・ルース●脚本:マリオ・プーゾ/フランシス・フォード・コッポラ●撮影:ピーター・ツィンナー/バリー・マルキン/リチャード・マークス●音楽:
ード・ブライト/ガストン・モスチン/トム・ロスキー/ブルーノ・カ-ビー/フランク・シベロ/フランチェス
カ・デ・サピオ/モーガナ・キング/マリアナ・ヒル/レオパルド・トリエステ/ドミニク・キアネーゼ/アメリゴ・トット/トロイ・ドナヒュー●日本公開:1975/04●配給:パラマウント映画=CIC●最初に観た場所:池袋文芸坐(78-01-12)(評価:★★★★)●併映:「コーザ・ノストラ」(フランチェスコ・ロージ) ダイアン・キートン in「ゴッドファーザー PART II」(1974)/「






第2次世界大戦の最中、英国内で活動していたドイツの情報将校ヘンリー・フェイバー(コードネーム"針")は、連合軍のヨーロッパ進攻に関する重大機密を入手、直接アドルフ・ヒトラーに報告するため、英国陸軍情報部の追跡を振り切り、Uボートの待つ嵐の海へ船を出したが、暴風雨の影響で離れ小島に漂着してしまう―。
1978年にイギリスの作家ケン・フォレット(Ken Follett)が発表したスパイ小説で(原題:The Eye of the Needle)、1979年「アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)」を受賞した作品。この人は『大聖堂』以来、歴史小説家の趣きがありますが、この作品でエドガー賞などを受賞し、『トリプル』(Triple)、『レベッカへの鍵』 (The Key to Rebecca)と相次いで発表していた頃は、米国のロバート・ラドラム(1927-2001)に続くエスピオナージュの旗手という印象でした。
スパイの行動を追っていくという点では、同じ英国の作家フレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』と似て無くもないし、『ジャッカルの日』を読む前からドゴールが暗殺されなかったのを知っているのと同じく、連合軍の欧州侵攻の上陸地点がカレーであるかのように見せかけて実はノルマンディだという"針"ことヘンリーが掴んだ"機密情報"が、結局ヒトラーにもたらされることは無かったという既知の事実から、彼が目的を果たすことは無かったということは事前に察せられます。
但し、そのプロセスがやや異なり、マシーンのように非情に行動する"ジャッカル"に対し、ヘンリーは、同じく非情な人物ではあるものの、流れついた島の灯台守の夫婦に世話になるうちに、その妻と"本気"の恋に落ちてしまうという人間臭い設定になっています(夫
が下半身不随で、妻は欲求不満気味だった?)。そして、そのことが結局は、彼が任務を遂行し得なかった原因に―。



ドイツのパラシュート部隊の精鋭を率いるシュタイナーを演じたマイケル・ケインが主役で、ドナルド・サザーランドの役どころは、部隊に先んじて英国に潜入する元IRAのテロリストで現大学教授のリーアム・デヴリン。スパイである男性(デヴリン)が潜入先で地元の女性と恋に陥るところが「針の眼」と似ていますが、シュタイナーの部隊の人間がどんどん死んでいく(計画を指揮したラードル大佐(ロバート・デュヴァル)も失敗の責を取らされ銃殺される。但し、ヒトラーの命令によ
る形をとっているが、元々からヒムラー(ドナルド・プレザンス、本物そっくり!)の独断的計画であったことが示唆されていて、ヒムラー自身は何ら責任を取らない)という状況の中で、愛に目覚めたデヴリンは最後に生き残ります(ドナルド・サザーランドについて言えば、「針の眼」とちょうど逆の結末と言えるかもしれない。ケン・フォレットとジャック・ヒギンズの作風の違いか?)。
「カサノバ」は全編スタジオ撮影で、巨大なセットがカサノバの人生の虚しさとだぶっていると言われているそうです(フェリーニ監督は彼の人生を演技的と捉えたのか)。カサノバ(ドナルド・サザーランド)が自らの強壮ぶりを誇示する"連続腕立て伏せ"シーンなどは凄かったというか、むしろ悲壮感、悲哀感があった...(ある精神分析家によれば、好色家には、"女性なら誰とでも"という「カサノバ型」と"高貴な女性を落とす"ことに喜びを感じる「ドンファン型」があるそうだが、何れもマザー・コンプレックスに起因するそうな)。

「針の眼」の映画の方は、「カサノバ」及び「鷲は舞いおりた」の5年後に撮られた作品ですが、ここでのサザーランドは、冷徹非情ながらもやや"もっそり"した感じもあって、それでいて目付きは鋭く(こういう病的に鋭い目線は、後のロン・ハワード監督の「バックドラフト」('91年/米)の放火魔役に通じるものがある)、半身不随の灯台守の夫を自身の正体を知られたために殺害する場面などは、(相手を殺らなければ自分が殺られるという状況ではあるが)"卑怯者ぶり"丸出しで、普通のスパイ映画にある"スマートさ"の微塵も無く、それが却ってリアリティありました。
ケイト・ネリガン(この人もカナダ出身で演技を学ぶためにイギリスに渡った点でドナルド・サザーランドと重なる)が演じる灯台守の妻がヘンリーの正体を知り、突然愛国心に目覚めたため?と言うよりは、ヘンリーの行為を愛情に対する裏切りととったのでしょう、「何もかも戦争のせいだ。解ってくれ」と弁解する彼に銃を向けるという、直前まで愛し合っていた男女が殺し合いの争いをする展開は、映像としてはキツイものがありましたが、それだけに反戦映画としての色合いを強く感じました。
因みに、ドナルド・サザーランドの息子のキーファー・サザーランド(英ロンドン出身)も俳優で、今は映画よりもTVドラ
マ「24-TWENTY FOUR-」のジャック・バウアー役で活躍していますが(どの場面を観ても、いつも銃と携帯電話を持って、無能な大統領補佐官らに代わって大統領から直接指令を受け、毎日"全米を救うべく"駆け回っていた)、父親ドナルド・サザーランドの方も、「ダーティ・セクシー・マネー」の大富豪役などTVドラマで最近のその姿(相変わらず、どことなく不気味さを漂わせる容貌だが)を観ることができるのが嬉しいです(でも本国では2シーズンで打ち切りになってしまったようだ)。キーファーが自身の演じるジャック・バウアーの父親役と
して「24」への出演を依頼した際、ドナルドは「
「針の眼」●原題:EYE OF THE NEEDLE●制作年:1981年●制作国:イギリス●監督:リチャード・マーカンド●製作:スティーヴン・フリードマン●脚本:スタンリー・マン●撮影: アラン・ヒューム●音楽:ミクロス・ローザ●時間:154分●出演:ドナルド・サザーランド/ケイト・ネリガン/イアン・バネン/クリストファー・カザノフ/フィリップ・マーティン・ブラウン/ビル・ナイン●日本公開:1981/10●配給:ユナイテッド・アーティスツ(評価:★★★☆)


「鷲は舞いおりた」●原題:THE EAGLE HAS LANDED●制作年:1976年●制作国:イギリス●監督:ジョン・スタージェス●製作:ジャック・ウィナー/デイヴィッド・ニーヴン・ジュニア●脚本:トム・マンキーウィッツ●撮影:アンソニー・B・リッチモンド●音楽:ラロ・シフリン●原作:ジャック・ヒギンズ「鷲は舞いおりた」●時間:123分(劇場公開版)/135分(完全版)●出演:マイケル・ケイン/ドナルド・サザーランド/ロバート・デュヴァル/ジェニー・アガター/ドナルド・プレザンス/アンソニ

ー・クエイル/ジーン・マーシュ/ジュディ・ギーソン/トリート・ウィリアムズ/ラリー・ハグマン/スヴェン=ベッティル・トーベ/ジョン・スタンディング●日本公開:1977/08●配給:東宝東和●最初に観た場所:池袋テアトルダイア (77-12-24)(評価:★★★☆)●併映:「ジャッカルの日」(フレッド・ジンネマン)/「ダラスの熱い日」(デビッド・ミラー)/「合衆国最後の日」(ロバート・アルドリッチ)(オールナイト)

「24-TWENTY FOUR-」24 (FOX 2001/11~2009) ○日本での放映チャネル:フジテレビ(2004~2010)/FOX
ドナルド・サザーランド 2024年6月20日、フロリダ州マイアミで死去。88歳。 「M★A★S★H(マッシュ)」で人気俳優の仲間入りを果たし、アラン・J・パクラ監督の「コールガール」(71)、ニコラス・ローグ監督の「赤い影」(73)、ジョン・シュレシンジャー監督の「イナゴの日」(75)、ロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」(80)など、アメリカン・ニュー・シネマを代表する作品に出演。その後は、「バックドラフト」の放火魔や、「ハンガー・ゲーム」シリーズのスノー大統領など悪役で強い印象を残していた。






「フィールド・オブ・ドリームス」は、アイオワ州のとうもろこし畑で働いていた
農夫キンセラ(ケビン・コスナー)が、ある日「それを造れば彼が来る」という"声"を聞き、畑を潰して野球場を造ると、「シューレス・ジョー」ことジョー・ジャクソンなど
過去の偉大な野球選手たちの霊が現れ、その後も死者との不思議な交流が続くというもので(キンセラが訪ねる作家テレンス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ(1931-2024))のモデルはJ・D・サリンジャーで、原作では実名で登場する)、「ナチュラル」は、ネブラスカ州の農家の息子で若くして野球の天才と呼ばれた男(ロバート・レッドフォード)が、発砲事件のため
球界入りを遅らされるが、35歳にして「ニューヨーク・ナイツ」に入団し、"奇跡のルーキー"として活躍するというもの。
野球映画はまだまだあって、ロン・シェルトン監督の「さよならゲーム」('88年)は「ナチュラル」と比較されそうな、これまたケビン・コスナー主演の野球映画でした(評価★★★)。ロン・シェルトン監督はマイナーリーグで野球選手として活躍した経歴を持つ人物です。そう言えば、レッドフォードもコスナーも共にハイスクール時代は野球の選手でした。
コメディでは、デヴィッド・S・ウォード監督の「メジャーリーグ」('89年)(評価★★★)、「メジャーリーグ2」(評価★★)('94年)がありました。チャーリー・シーンは
オリバー・ストーン監督の 「
ャーリー・シーンはこの間「
セレックが中日ドラゴンズに助っ人でやってきた元メジャー・リーガー役。星野仙一と広岡達朗をモデルにしたという中日ドラゴンズの監督役・高倉健との共演はまずまずでしたが、日本にやって来た外国人のカルチャー・ショックというワンパターンにはまった?(評価★★★)。女流監督ペニー・マーシャルが撮ったトム・ハンクス主演の「
こうした今まで観た映画のことを思い浮かべながらでないと、歴史的イメージがなかなか湧かない部分もありましたが、個人的には、例えば、アフリカ系とアングロサクソン系の混血であるデレク・ジーターが、ここ何年にもわたり"NYヤンキースの顔"的存在であり、アメリカ同時多発テロ事件の後はニューヨークそのものの顔になっていることなどは、ベースボールが人種差別という歴史を乗り越え、近年ナショナル・スポーツとしての色合いが強まっているという意味で、何だか象徴的な現象であるような気がしています(メジャーリーグでは近年ラティーノと呼ばれる中南米出身者が占める比率が高まりつつある)。
(●2020年8月13日に、映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となったダイアーズビルの野球場でシカゴ・ホワイトソックス 対 ニューヨーク・ヤンキースの試合を開催することが前年に決まっていたが、そ
の後、新型コロナウィルス感染拡大による2020年のMLBのシーズン短縮化に伴い、ホワイトソックスの対戦相手はセントルイス・カージナルスに変更され、さらに、8月3日になって、移動の困難から試合開催の中止が発表された。)
ジェームズ・アール・ジョーンズ 2024年9月9日、ニューヨーク州の自宅で死去、93歳。
「フィールド・オブ・ドリームス」●原題:FIELD OF DREAMS●制作年:1989年●制作国:アメリカ●監督・脚本:フィル・アルデン・ロビンソン●製作:ローレンス・ゴードンほか●音楽:ジェームズ・ホーナー●原作:W・P・キンセラ 「シューレス・ジョー」●時間:107分●出
演:ケヴィン・コスナー/エイミー・マディガン/ギャビー・ホフマン/レイ・リオッタ/ジェームズ・アール・ジョーンズ/バート・ランカスター●日本公開:1990/03●配給:東宝東和 (評価:★★★☆)
「ナチュラル」●原題:THE NATURAL●制作年:1984年●制作国:アメリカ●監督:バリー・レヴィンソン●製作:マーク・ジョンソン●脚本:ロジャー・タウン/フィル・ダッセンベリー●撮影:キャレブ・デシャネル●音楽:
ランディ・ニューマン●原作:バーナード・マラマッド●時間:107分●出演:ロバート・レッドフォード/ロバート・デュヴァル/グレン・クロース/キム・ベイシンガー●日本公開:1984/08●配給:コロムビア映画●最初に観た場所:自由が丘武蔵野推理(85-01-20) (評価:★★★☆)●併映:「再会の時」(ローレンス・カスダン)
「さよならゲーム」●原題:BULL DURHAM●制作年:1988年●制作国:アメリ
カ●監督・脚本:ロン・シェルトン●製作:トム・マウント/マーク・バーグ●撮影:ボビー・バーン●音楽:マイケル・コンヴァーティノ●時間:107分●出演:ケビン・コスナー/スーザン・サランドン/ティム・ロビンス/ロバート・ウール/ウィリアム・オリアリー/デイビッド・ネイドルフ/ダニー・ガンズ/トム・シラルディ/ロイド・ウィリアムズ/リック・マーザン/ジェニー・ロバートソン/ガーランド・バンティング/スティーブン・ウェア/ヘンリー・G・サンダース●日本公開:1988/09●配給:ワーナー・ブラザース (評価:★★★☆)
「メジャーリーグ」●原題:MAJOR LEAGUE●制作年:1989年●制作国:アメリカ●監督・脚本:デヴィッド・S・ウォード●製作:クリス・チェイサー/アービー・スミス●撮影:レイナルド・ヴィラロボス●音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード●時間:107分●出演:トム・ベレンジャー/チャーリー・シーン/コービン・バーンセン/ウェズリー・スナイプス/デニス・ヘイスバート/チェルシー・ロス/マーガレット・ホイットン/レネ・ルッソ/ボブ・ユッカー/ピート・ブコビッチ●日本公開:1989/06●配給:日本ヘラルド映画(評価:★★★)
レネ・ルッソ in「


「メジャーリーグ2」●原題:MAJOR LEAGUE II●制作年:1994年●制作国:アメリカ●監督・脚本:デヴィッド・S・ウォード●製作:ジェームズ・G・ロビンソン/デヴィッド・S・ウォード●脚本:R・J・スチュワート●撮影:ビクター・ハマー●音楽:ミシェル・コロンビエ●時間:105分●出演:チャーリー・シーン/トム・ベレンジャー/コービン・バーンセン/マーガレット・ホイットン/ジェームズ・ギャモン/スティーブ・イェーガー/ デニス・ヘイスバート/レネ・ルッソ/オマー・エップス/石橋貴明/ミシェル・バーク/アリソン・ドゥーディ●日本公開:1994/06●配給:東宝東和(評価:★★)
国:アメリカ●監督:フレッド・スケピシ●製作:フレッド・スケピシ/ダグ・クレイボーン/ロバート・ニューマイヤー●脚本:ゲイリー・ロス/ケヴィン・ウェイド/モンテ・メリック●撮影:イアン・ベイカー●音楽:ジェリー・ゴールドスミス●時間:110分●出演:トム・セレック/高倉健/デニス・ヘイスバート/高梨亜矢/塩屋俊/穂積隆信/豊原功補/藤原稔三/森永健司/問田憲輔/スコット・プランク/レオン・リー/アニマル・レスリー●日本公開:1993/02●配給:UPI(評価:★★★)
「ホット・ショット」●原題:HOT SHOTS!●制作年:1991年●制作国:アメリカ●監督:ジム・エイブラハムズ●製作:ビル・バダラート●脚本:ジム・エイブラハムズ/パット・プロフト●撮影:ビル・バトラー●音楽:シルヴェスター・リヴェイ●時間:85分●出演:チャーリー・シーン/ケイリー・エルウィス/ヴァレリア・ゴリノ/ロイド・ブリッジス/ケヴィン・ダン/ジョン・クライヤー●日本公開:1991/12●配給:20世紀フォックス(評価:★★★)
「ホット・ショット2」●原題:HOT SHOT! PART DEUX●制作年:1993年●制作国:アメリカ●監督:ジム・エイブラハムズ●製作:ビル・バダラート●脚本:ジム・エイブラハムズ/パット・プロフト●撮影:ビル・バトラー●音楽:シルヴェスター・リヴェイ●時間:89分●出演:チャーリー・シーン/ロイド・ブリッジス/ヴァレリア・ゴリノ/ブレンダ・バーキ/リチャード・クレンナ●日本公開:1993/06●配給:20世紀フォックス(評価:★★★)![プリティ・リーグ [DVD].jpg](http://hurec.bz/book-movie/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%20%5BDVD%5D.jpg)
「プリティ・リーグ」●原題:A LEAGUE OF THEIR OWN●制作年:1991年●制作国:アメリカ●監督:ペニー・マーシャル●製作:ロバート・グリーンハット/エリオット・アボット●脚本:ババルー・マンデル/ローウェル・ガンツ●撮影:ミロスラフ・オンドリチェク●音楽:ハンス・ジマー●時間:116分●出演:トム・ハンクス/ジーナ・デイヴィス/マドンナ/ロリー・ペティ/ロージー・オドネル/ジョン・ロビッツ/デヴィッド・ストラザーン/ゲイリー・マーシャル/ビル・プルマン/ティア・レオーニ/アン・キューザック/エディ・ジョーンズ/アン・ラムゼイ/ポーリン・ブレイスフォード/ミーガン・カヴァナグ/トレイシー・ライナー/ビッティ・シュラム/ドン・S・デイヴィス/グレゴリー・スポーレダー●日本公開:1992/10●配給:コロンビア・トライスター映画社(評価:★★★★)

「星の王子 ニューヨークへ行く」●原題:COMING TO AMERICA●制作年:1988年●制作国:アメリカ●監督:ジョン・ランディス●製作:ジョージ・フォルセイ・ジュニア/ロバート・D・ウォッチス●脚本:デビッド・
シェフィールド/バリー・W・ブラウスティン●撮影:ウディ・オーメンズ●音楽:ナイル・ロジャース●時間:117分●出演:エ
ディ・マーフィ/アーセニオ・ホール/ジェームズ・アール・ジョーンズ/ジョン・エイモス/マッジ・シンクレア/シャリ・ヘッドリー/ヴァネッサ・ベル
/フランキー・フェイソン/サミュエル・L・ジャクソン●日本公開:1988/12●配給: UIP(評価:★★★)●最初に観た場所:名古屋・毎日ホール(88-12-30)●併映(同日上映):「3人のゴースト」(リチャード・ドナー) 

