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雑学本としてオーソドックス。雑学にも「定番」がある?

『大人の最強雑学1500』['19年]『大人の博識雑学1000 (中経の文庫)
』['16年]
ことば、生き物、地球・宇宙、地理、歴史、ワールド、人体、ライフ、文化・習慣、食べ物、スポーツ、芸術・娯楽、モノ・企業の13のジャンルから1500の雑学を集めたもの。NHKの「チコちゃんに叱られる!」が人気番組となったせいか、はたまた教養ブームのせいか、ここのところ雑学本が結構多く出版されているようですが、本書はその中でも「雑学総研」というところの本だけあってか、オーソドックスなものであるように思いました。
NHK「チコちゃんに叱られる」
単行本を文庫化したものでないのでタイムリーな話題も織り込まれている一方、かたちの上では文庫の改版でないとはいえ、同じ雑学総研の『大人の博識雑学1000』('16年/中経の文庫)とはかなり項目がダブっているので(実質的には同文庫の「増補改訂版」? やっぱり雑学ブームに"便乗"してやろうという狙いなのかなあ)、先に『大人の博識雑学1000』を買ってしまった人は留意しておいた方がいいと思います(実はこれ自分のことなのだが、3年経つと殆ど内容を忘れてしまうものだなあと。新鮮な気持ちで読めてしまった(笑))。
珍談奇談の部類から、学術的に検証されているものまで、種々雑多な話題を分かりやすく提供してくれていて、ページ数も680ページ強と大部であるため、暇潰しにはもってこいという感じです。ことばの由縁などで諸説あるものはちゃんとそのことも記されていて、このあたりの丁寧さはNHKの「チコちゃんに叱られる!」などと似ている?
そう言えば、以下は、それぞれの強調ポイントがやや違っていたりするかもしれませんが、「チコちゃんに叱られる!」でも取り上げられていたような記憶があります。
写真:「明屋書店」Twitterより
●お風呂のことを「湯船」と呼ぶのは、船による「移動式銭湯」が江戸時代にあったため(473p)
●「松竹梅」は中国の「歳寒三友」(冬の寒い季節に強いもの)に由来し、優劣は表さない(507p)
●シューマイとグリーンピースの組み合わせは昭和42年の日本の学校給食が始まり(538p)
●板チョコに溝があるのは、冷却する際に金型に接する面積を増やして早く固めるため(542p)
●サトーハチロー作詞「うれしいひなまつり」の「お内裏さまとおひなさま」は誤用である(597p)
homepage1.nifty.com
番組を全部チェックしているわけではないですが、それでもこれだけあるということは、雑学にも「定番」がある? ということなのでしょうか(それとも番組の出題担当者が本書をネタ本として使っているせいか)。
('19年11月29日放送の「チコちゃんに叱られる!」の「働き方改革のコーナー」で、早速に下記が登場。やっぱり番組の出題担当者が本書をネタ本に使っている?)
●なぜ北海道で木彫りの熊が名物なのか。その誕生の起源は尾張徳川家が冬の生活の糧としてスイスから持ち込んだから(186p)
「チコちゃんに叱られる!」('19年11月29日放送)

('20年2月14日放送の「チコちゃんに叱られる!」(ゲストパネラー:前田敦子/土田晃之)で、「なんで浴槽のことを湯船っていう?」との上記と全く同じクエスチョンが登場。番組の出題担当者が本書をネタ本に使っている可能性がますます高まった?)
「チコちゃんに叱られる!」('20年2月14日放送)
《読書MEMO》
●「ナイスガイ」の「ガイ」の起源は「アノニマス」で知られるガイ・フォークス(38p)
●「灯台下暗し」の「灯台」は「燭台」のこと(60p)
●「ターシャ」という繊細過ぎて自殺してしまうことがあるサルがいる(74p)
●食用豚の体脂肪率は14~18%で、人間ならモデル並み(82p)
●明治5年の第1回人口統計で全国一位の人口は広島県だった(178p)
●「兄弟都市」ではなく「姉妹都市」というのは「都市」が女性名詞だから(278p)
●日本の玄関ドアが外開きなのは靴を脱ぐ習慣があるため(西洋は内開き)(455p)
●海外のワインは750ml瓶が一般的なのに対し日本は720ml瓶(日本酒の4合瓶に由来)(504p)
●「天津甘栗」は天津産ではなく、「天津港から出荷された栗」だった(505p)
●「スルメ」を「アタリメ」というのは「擦る目」を嫌った江戸時代の博徒の験担ぎから(526p)
●サイゼリアのキッチンには包丁が無い(ステーキもサラダもすべて加工済みのため)(645p)
●ローソンの看板にミルク缶が描かれているのは、起源がローソン氏の牛乳屋だったから(652p)
●化粧品製造・販売の「DHC」は、前身の翻訳業会社「大学翻訳センター」の略(661p)



下水道が出てくる映画ばかり59本を集めた映画ガイドで、日本で唯一の下水道専門誌「月刊下水道」で人気を博した連載の「まさかの新書化!」とのことです。ユニークな切り口というか、そもそも「月刊下水道」などという月刊誌があることを知りませんでした(Amazonで検索したらあった!)。
取り上げられている作品の中では、個人的には、アンジェイ・ワイダ監督の「

ビクトル・ユーゴ―の『レ・ミゼラブル』を原作とする映画「レ・ミゼラブル」は4作品で下水道が描かれているそうで(ジャン・バルジャンは娘コゼットの想い人マリユスを下水道伝いに背負って救い出す)、個人的には、
その他、ハリソン・フォード主演の「
文章は読みやすく、各章の末尾にその作品で下水道が写っているシーンをちょこっと載せているのも親切です(これ集めるの、結構手間ではなかったか)。ただ、どうしても、「アリゲーター」('80年/米)みたいなワニとかネズミとかが出てくる動物パニックものとかが多くなってしまうので、その分、マニアック度が高くなってしまったきらいはあります。![地下水道 [DVD].jpg](http://hurec.bz/book-movie/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E6%B0%B4%E9%81%93%20%5BDVD%5D.jpg)

「地下水道」●原題:KANAL●制作年:1956年●制作国:ポーランド●監督:アンジェイ・ワイダ●製作:ダリル・F・ザナック●脚本:イェジー・ステファン.jpg)

「第三の男」●原題:THE THIRD MAN●制作年:1949年●制作国:イギリス●監督:キャロル・リード●製作:キャロル・リード/デヴィッド・O・セルズニック●脚本:グレアム・グリーン●撮影:ロバート・クラスカー●音楽:アントン・カラス●原作:グレアム・グリーン●時間:104分●出演:ジョセフ・コットン/オーソン・ウェルズ/トレヴァー・ハワード/アリダ・ヴァリ/バーナード・リー/ジェフリー・キーン/エルンスト・ドイッチュ●日本公開:1952/09●配給:東和●最初に観た場所:千代田映画劇場(→日比谷映画) (84-10-15) (評価:★★★★☆)
「レ・ミゼラブル」●原題:LES MISERABLES●制作年:1957年●制作国:フランス・イタリア●監督・製作:ジャン=ポール・ル・シャノワ●脚本:ルネ・バジャベル/ミシェル・オーディアール/ジャン=ポール・ル・シャノワ●撮影:ジャック・ナトー●音楽:ジョルジュ・バン・パリス●原作:ヴィクトル・ユゴー●時間:186分●出演:ジャン・ギャバン/ダニエル・ドロルム/ベルナール・ブリエ/セルジュ・レジアニ/ブールヴィル/エルフリード・フローリン/シルヴィア・モンフォール/ジャンニ・エスポジート/ベアトリス・アリタリバ/フェルナン・ルドゥー/マーティン・ハーヴェット●日本公開:1959/06●配給:中央映画社(評価:★★★★☆)
「逃亡者」●原題:THE FUGITIVE●制作年:1993年●制作国:アメリカ●監督:アンドリュー・デイヴィス●製作:アーノルド・コペルソン●脚本:デヴィッド・トゥーヒー/ジェブ・スチュアート●撮影:マイ
ケル・チャップマン●音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード●原作:ロイ・ハギンズ●130分●出演:ハリソン・フォード/トミー・リー・ジョーンズ/ジェローン・クラッベ/セーラ・ウォード/ジュリアン・ムーア/アンドレアス・カツーラス/ジョー・パントリアーノ/ダニエル・ローバック/L・スコット・カードウェル/トム・ウッド/ジェーン・リンチ●日本公開:1993/09●配給:ワーナー・ブラザーズ(評価:★★★☆)


思い出深いところでは、谷崎潤一郎の『
なく、山本容子氏のオリジナル版画だそうだ。表紙を見ているだけでも、どの作品の挿画かとイメージが掻き立てられるなどして楽しい)。因みに、モーパッサンは『
また日本に戻って、永井荷風の『
読んだことのない作品の方が圧倒的に多いものの、この作品にこんな挿画が使われているのかということを新たに知ることが出来て良かったです。実際、読めるかどうかは分かりませんが、まだ読んだことがない本への関心が高まったのは事実であり、古典文学へのアプローチの一助、その方法の一種となるかもしれないと思いました。