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野外をクルマみたいに移動するベッドが愉しかった「大恋愛」。アカデミー短編映画賞受賞作「幸福な結婚記念日」。
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大恋愛 HDレストア版 [DVD]」【映像特典】短編「幸福な結婚記念日」

大恋愛 02.jpg 工場経営者の娘と結婚したピエール(エテックス)は、義父から仕事を任され妻フロランス(アニー・フラテリーニ)と悠々自適な暮らしを送りながらも、どこか満たされない思いを抱えていた。そんなある日、彼は秘書として入社してきた18歳の魅力的な女性アグネス(ニコール・カルファン)に心を奪われ、妄想をエスカレートさせていく―(「大恋愛」)。

大恋愛 03.jpg 「大恋愛」はピエール・エテックス(1928-2016/87歳没)初のカラー長編映画。男(エテックス)の夢想で繰り広げられる恋の身悶えが伝わってきますが(ニコール・カルファンが可愛いい。彼女に限らず、エテックス映画には美女がよく出てくる)、ラスト、意外とあっさり覚めて元の鞘に収まった感じ(ビリー・ワイルダーの「七年目の浮気」('55年/米)みたいだね)。

大恋愛 01.jpg 実は、妻フロランスを演じたアニー・フラテリーニは、後に本当にエテックスと結婚しています。アニー・フラテリニは元サーカス芸人で、エテックスは彼女と共にアニー・フラテリニサーカス学校を設立しています(1997年に死別)。

 野外をクルマみたいに移動するベッドが愉しかったです(この辺り、すべて男の夢想世界なのだが)。誰かが、「面白さとしては、『健康でさえあれば』('65年)よりは上、『ヨーヨー』('64年)よりは下」と言っていましたが、個人にはほぼそれに近い評価です。一応、「ヨーヨー」...★★★★、「健康でさえあれば」...★★★☆ に対して、本作は「健康でさえあれば」と同じ★★★☆としました(IMDb評価は7.5で、こちらも評価は7.5の「ヨーヨー」と拮抗している)。

 
幸福な結婚記念日 1.jpg 結婚記念日を妻と自宅で祝うため、プレゼントやワインを買い込んで家路を急ぐ男。しかしパリの交通渋滞などのトラブルに次から次へと巻き込まれ、なかなか家に辿り着くことができず―(「幸福な結婚記念日」)。

幸福な結婚記念日 2.jpg 「幸福な結婚記念日」は短編で、主人公の男が結婚記念日に妻の待つ我が家に帰宅しようとするも、渋滞などに巻き込まれ、なかなか帰宅できない様を描いたもの(「健康でさえあれば」にも渋滞コメディがあったなあ)。現代人のストレス感を主人公が象徴的に代弁している感じ。そうしたこともあってか、1963年・第35回「アカデミー賞」で「最優秀短編実写映画賞」を受賞しています。

 パリの街並みと石畳を走ってるクルマが絵になっています。タイトルの「幸福な」は反語表現なわけだなあ。

大恋愛[評価 7.5]
大恋愛 04.jpg大恋愛 00.jpg「大恋愛」●原題:LE GRAND AMOUR(英:THE GREAT LOVE)●制作年:1968 年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ジャン・ボフティ●●時間:87分●出演:ピエール・エテックス/アニー・フラテリーニ/ニコール・カルファン●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-22)(評価:★★★☆)


Heureux anniversaire[評価 7.2]
幸福な結婚記念日 0.jpg幸福な結婚記念日 4.jpg「幸福な結婚記念日」●原題:HEUREUX ANNIVERSAIRE(英:HAPPY ANNIVERSARY)●制作年:1962 年●制作国:フランス●監督・脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●製作:ポール・クロードン●撮影:ピエール・ルバン●音楽:クロード・スティエルマンス●時間:13分●出演:ピエール・エテックス/ジョルジュ・ロリオット/ノノ・ザミット/ルシアン・フレジス●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-22)(評価:★★★☆)

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爆笑を誘うというよりは、クスっと笑えるところがエテックスらしい。

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健康でさえあれば HDレストア版 [DVD]」【映像特典】短編「絶好調」/「健康でさえあれば」「絶好調」

ピエール・エテックス.jpg健康でさえあれば01.jpg ピエール・エテックス(1928-2016/87歳没)の「健康でさえあれば」は、「不眠症」「シネマトグラフ」「健康でさえあれば」「もう森へなんか行かない」の4話のオムニバス映画。1965年に一本の長編として仕上げられたものを1971年に再編集し、もともと一部を構成していた「絶好調」を独立させ、お蔵入りにしていた「もう森へなんか行かない」を第4話に入れたとのことです。
 
健康でさえあれば 不眠症.jpg 「不眠症」... 夜なかなか寝付けない男(エテックス)は、時間を潰そうとしてドラキュラ小説を読み始めるが―。ベッドで小説を読む男のいる健康でさえあれば 不眠症2.jpg現実世界(カラー)と、ドラキュラ小説の世界(モノクロ)を行き来し、やがて両方が交錯する展開が面白かったです。ドラキュラ小説の世界は重厚にしっかり描かれていて、トッド・ブラウニング の 「魔人ドラキュラ」('31年/米)をも想起させますが、そのドラキュラ伯爵を演じているのは名優ベラ・ルゴシならぬエテックス本人であるというのが可笑しいです(ドラキュラに追われている少女役の女優が綺麗)。
 
健康でさえあれば 2.jpg 「シネマトグラフ」... 男(エテックス)は映画館にいたはずだったのだが、幕間に流れるCM の奇妙な世界へ入り込んでしまう―。序盤は映画館の客たちのマナーの悪さが面白おかしく描かれ、映画が始まる前にTVコマーシャルっぽいCMが入るのですが、そのトーンがどこか変てこで、CMタレントたちが商品の効果を訴える相手がいつの間にかエテックスが演じる男になってしまっています。現実と仮想が交錯すると言う点で第1話「不眠症」に似ていますが、こちらは主人公が完全にCMの世界に入り込んでしまう感じ。"一滴垂らすだけで水を牛乳に変えるエキス"とか"車から髪の毛からサラダまで使える万能オイル"とか、完全に誇大広告の皮肉。シュールな小ネタの数々が楽しいです。
 
健康でさえあれば 3.png 「健康でさえあれば」... 近代化が進む都市。誰もがストレスを抱えて精神科を訪ねるが、ひときわストレスを抱えているのは精神科医本人だった。そこへ一人の男(エテックス)が訪ねて来る―。工事現場の騒音、交通渋滞といった現代ストレスの元凶が描かれ、バックには常にドリルを穿つような音が流れる中、話は展開していきます。と言っても脈絡が」あるような話でもなく、ナンセンスギャグの連続という感じ。込み合ったレストランで男の隣に席移動した薬剤師が、誤って男の薬かなんかを食べてしまうコント風のギャグが可笑しかったです(精神科のグラマーな受付嬢はベラ・バルモントか)。
 
健康でさえあれば もう森へなんか行かない.jpg 「もう森へなんか行かない」... 都会の喧騒から打って変わって、小鳥のさえずる田園が舞台。森に狩りにきた下手糞ハンター(エテックス)、境界柵の杭打ち作業をする農夫(管理人?)、ピクニックに来た中年夫婦が織りなすカリカチュア―。お互いに干渉し合ってお互いに目標が達成できないという状況を、ドリフターズのコントの連続のような形で描き出しています。4話の中では、比較的オーソドックスなコメディかも。第3話「健康でさえあれば」と突き合わせると、都会も嫌だけれど、田舎も楽しいことは無いということになる?
 
 以上が「健康でさえあれば」の全4話。続いて「絶好調」。

絶好調2.jpg絶好調1.jpg 「絶好調」... 田舎でソロキャンプをしていた青年(エテックス)は、管理の行き届いたキャンプ場へ行くよう警官に指示される。仕方なくキャンプ場へ移動したものの、そこは有刺鉄線で囲われた強制収容所(キャンプ)のような場所だった―。序盤のソロキャンプでいつまでも珈琲が沸かせないエテックスは、短編「破局」の手紙をなかなか書けないエテックスに通じます。中盤以降は、管理社会を皮肉ったものですが、次第に別の意味でのキャンプ=強制収容所のパロディになっていくところがブラック。最後は「大脱走」よろしくトンネルで脱出‼

 「ヨーヨー」('64年)の公開当時の評判がイマイチで(今観るとよく出来ていると思うが)、もっと面白いものをとの要請で作られたとのことですが、それぞれに面白いものの、やや方向性に一貫したものがなく(無理やり1つの作品にした印象も)、ギャグの積み重ねであるという印象は拭えません(「ヨーヨー」を超えてはいない)。ただ、爆笑を誘うというよりは、クスっと笑えるところがエテックスらしく、○としました。

Tant qu'on a la santé[評価 7.0]
健康でさえあれば08.jpg健康でさえあれば 004.jpg「健康でさえあれば」●原題:TANT QU'ON A LA SANTE(英題:AS LONG AS YOU'VE GOT YOUR HEALTH)●制作年:1965 年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ジャン・ボフティ●音楽:ジャン・パイヨー●時間:67分●出演:ピエール・エテックス/デニース・ペロンヌ/サヴィーヌ・サン/ベラ・バルモント/ロジェ・トラップ●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-20)(評価:★★★☆)
健康でさえあれば02.jpg 健康でさえあれば」.jpg

En pleine forme[評価 6.7]
絶好調」.jpg絶好調3.jpg「絶好調」●原題:EN PLEINE FORME(英題:FEELING GOOD)●制作年:1965年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ジャン・ボフティ●音楽:ジャン・パイヨー●時間:14分●出演:ピエール・エテックス/ロジェ・トラップ /プレストン/ロベルト・ブロメ●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-20)(評価:★★★☆)

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「サーカス愛」に溢れるコメディ映画。大富豪シーンは圧巻。エンディングもいい。

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ピエール・エテックス Blu-ray BOX Ⅰ」「ヨーヨー」
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映画チラシ フェリーニの道化師 フェデリコ・フェリーニ監督」「フェリーニの道化師 [DVD]

yoyo0.jpgyoyo .jpg 世界恐慌で破産した大富豪(ピエール・エテックス)は、元恋人であるサーカスの曲馬師と再会し、その存在を知らなかった幼い息子との3人での地方巡業の旅に出る。やがて成長した息子はヨーヨー(ピエール・エテックス二役)という人気クラウンになり、第2次世界大戦が終わると、かつて父が暮らしていた城を再建するべく奔走する。空中ブランコ乗りのイゾリーナ(クローディーヌ・オージェ)に恋したヨーヨーは、興行プロデューサーとして成功するが―。

ヨーヨー2.jpg 世界恐慌までを字幕付きのサイレントで、その後をトーキーで描いています。エテックスの盟友で後に「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」などを手がける脚本家ジャン=クロード・カリエールが共同脚本を担当。日本では「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」(2022年12月24日~2023年1月20日、東京・シアター・イメージフォーラム)で劇場初公開されました。

ピエール・エテックスヨーヨー 9.jpg 最初の方の大豪邸における大富豪の暮らしぶりから圧巻。就寝するだけのことに何人の執事らが関わるのか数えきれす、楽団が来てセレナーデか何か奏でたり、大勢の女性たちが体をほぐすに来たりと、一体この邸宅で何人雇っているのでしょうか。立派な岩風呂にこれから自分が入るのかと思ったら、飼い犬用だったというのには笑いました。でも、大富豪自身はどこか虚無的。曲馬師の娘に恋することで人生の喜びに目覚める―。

ヨーヨー4.jpg やがて世界恐慌。ビルの屋上から自殺者が降ってくるので気をつけなければならない。富豪も破産し、女性と再び出会うが、彼女の傍にいたのは自分の息子だった。そして3人でサーカスの旅へ。ライバルのサーカス一行が「ザンパノとジェルソミーナ」(フェデリコ・フェリーニの 「」('54年)へのオマージュ)、時代の動きを表すカール・マルクスの肖像の後からなぜかグルーチョ・マルクス像が続き、ヒトラーは壁に向かって歩き、なにかもぞもぞしていると思ったら、振り向くとチャップリンに変身していた(チャップリンの「独裁者」('40年)へのオマージュ)―と、この辺りは映画愛満載でした。

ヨーヨー1.jpg やがて、主役は富豪からクラウンとして有名になった息子にバトンタッチされます(言ってもどちらもエテックスが演じているだが)。彼は子供時代に父の屋敷に入り込んで彷徨い(そのシーンはベルイマン映画のよう)、その時の憧れから父の屋敷を取り戻そうと頑張り、クラウンとして稼ぎをすべて屋敷の修復に費やします。その間、人気スターゆえの煩わしさや、製作者としての何かとままらない気持ちも描かれます(前年公開のフェリーニの「81/2」('63年)を想起させられる)。

ヨーヨー3.jpg そして、遂に屋敷を完全修復し、大勢を招いてお披露目パーティーを。離れて暮らす両親(画面に顔は出てこない)を呼び寄せ、屋敷の中を見るよう言いますが、両親は中には入らず去っていきます。そのことで、華やかだが空疎な豪邸を後に、ヨーヨー自身も象に乗って去っていく―やはり、ヨーヨーはサーカスの世界に帰っていくということでしょう。ちょっと寂しいけれど、いいエンディングでした。

 トリュフォーが絶賛し、ゴダールがその年のベストテンに選んだという作品。日本公開まで半世紀以上もかかってしまいましたが、もっと注目されていい作品。キートンの「大列車強盗」('26年)からチャップリンの「独裁者」('40年)、フェデリコ・フェリーニの 「道」('54年)、イングマール・ベルイマン「沈黙」('63年)まで、さまざまな映画へのオマージュが見られます。

フェリーニの道化師 フェデリコ・フェリーニ Blu-ray
フェリーニの道化師 br.jpgフェリーニの道化師」01.jpg さらに、そうした「映画愛」以上に「サーカス愛」に溢れるコメディ映画で、ピエール・エテックスもこの5年後、フェデリコ・フェリーニ監督の「フェリーニの道化師」('70年・伊)に出演します。かつての名道化師を追いかけていたフェリーニが、彼らの演技を収めたフィルムのある家を訪ねます。そのフィルムを持っていたのが、名フェリーニの道化師」02.jpgフェリーニの道化師 エテックス.jpgコメディアンで映画監督でもあったピエール・エテックス(「道化師」に関しては本邦ではピエール・エテの表記)だったと(部屋のバックに「ヨーヨー」のポスターが見える)。

ピエール・エテックス in「フェリーニの道化師」(本人役)[当時42歳]

 この作品はフェリーニの道化師」08.jpg、フェリーニ監督がイタリア国営放送のために制作したドキュメンタリー風テレビ映画で、実際にはドキュメンタリーに見える部分も演出されているようです(実在の道化師たちの談話がフェリーニ率いる虚実混淆の"撮影隊"によってフィルムに収められる様子が描かれることで、映画は幻想と現実が幾重にも入り組んだ複雑な様相を呈している)。1970年の12月25日(クリスマスの日)にテレビ放映され、同月27日から劇場公開されていますが、傑作との評判に7年後の1976年12月に日本でも公開の運びとなっています。サーカスやピエロといった消えゆく文化への惜別の念と再興への希望という点で、「ヨーヨー」「道化師」の両作品は通底しているように思いました。


 因みに、ピエール・エテックスはジャック・タチ(1907-1982)のもとで映画作りの方法を学び、そこからさまざまな要素を吸収しているのが、彼の映画から見て取れます。少ないセリフや立ち振る舞い、街の人々を巻き込みながら起こる不運や偶然に、ニヤリとしてしまうあの感覚は間違いなく見覚えがあるのですが、それだけではありません。ジャック・タチだけでなく、チャップリンやキートンといったコメディ映画の巨匠たち、フェリーニやブニュエルなど、その他さまざまな映画監督たちの作風をピエール・エテックス監督作は想起させます。日本語版Wikipediaによると、彼は、フェリーニ監督の「フェリーニの道化師」('70年/伊)のずっと前に、ジャック・タチ監督の「ぼくの伯父さん」('58年/仏)にも出演していたとあります(もちろん、この作品のユロ伯父さんを演じるのはジャック・タチであり、ピエール・エテックスはどこに出ていたか思い出せない。また、英語版Wikipediaではぼくの伯父さん Mon Oncle2.jpgジャック・タチ.jpg出演確認ができない)。まあ、ジャック・タチ監督の"弟子筋"といったとことろでしょうか。「ぼくの伯父さん」は、1958年・第11回「カンヌ国際映画祭 審査員特別賞」を受賞したほか、米国で1959年・第31回「アカデミー賞外国語映画賞」を受賞します。

ジャック・タチ in「ぼくの伯父さん」('58年/仏)

    
ルアーヴルの靴みがき」(医師役)[当時82歳]/「皆さま、ごきげんよう」(ホームレス役)[当時86歳]
「ルアーヴルの靴みがき」11.jpg皆さま、ごきげんよう.jpg ピエール・エテックスはこのほかに自身の監督作以外に10数本の映画に出演していて、映画を撮ることは早くにやめてしまいましたが(1971製作のヴァカンスに出かけるフランス人たちを辛辣ともいえる視線で捉え(「ぼくの伯父さんの休暇」へのオマージュか)、ビュルレスク的に構成した初のドキュメンタリー「桃源郷」(Pays de cocagne(英題:Land of Milk and Honey))がそのキャリアに終止符を打つことになった問題作だったとされ(個人的には、意図が伝わりにくい作品だと思った)、また、その後、1986年にラ・ヴィレットのオムニマックスのための最初の作品(「私は宇宙で書く」(J'écris dans l'espace)の演出をオファーされるも、この作品の失敗により、エテックスは映画製作に対する情熱を完全に失ったとも言う)、一方で映画への出演の方は晩年にも見られ、アキ・カウリスマキ監督の「ルアーヴルの靴みがき」('11年/フィンランド・仏・独)などもその1つ。2016年10月14日(87歳没)に没する前年にも、タール・イオセリアーニ監督の「皆さま、ごきげんよう」('15年/仏・ジョージア)に出ています。

「桃源郷」(Pays de cocagne(英題:Land of Milk and Honey))1971
桃源郷」(Pays de cocagn.jpg

エテックス 桃源郷.jpgエテックス 桃源郷2.jpg
・THE SUITOR(「恋する男(女はコワイです)」1962)
・YOYO(「ヨーヨー」1964)
・AS LONG AS YOU'VE GOT YOUR HEALTH(「健康でさえあれば」1965)
・RUPTURE(「破局」1961)
・HAPPY ANNIVERSARY(「幸福な結婚記念日」1962)
・LE GRAND AMOUR(「大恋愛」1968)
・FEELING GOOD(「絶好調」1965)
・Land of Milk and Honey(「桃源郷」1971)

 
フェリーニの道化師 [DVD]
フェリーニの道化師dvd.jpg⦅「フェリーニの道化師」あらすじ⦆
 少年は寝室の窓から外を見ると巨大なテント小屋が張られていた。翌朝少年は母親に「あれは何」と聞くと母は「サーカスよ。悪い子は連れて行かれるよ」と答えた。そして夜になると母に連れられてサーカスを見に行った。爆弾を空に舞わせて背中で受ける芸、小さなシーソーに葉巻を乗せて飛ばし、口でくわえる芸、二人の道化師の一人が怒り一方の頭に斧を打ち込む芸、小人の丸焼きを模した芸、怪力女性の決闘、インド人の生きたままの埋葬、人魚やシャムの双生児などの見世物。そんな道化師たちの芸が始まる。道化師たちはみな目茶苦茶で不恰好な衣装と白塗りのふざけた化粧の顔で、躍動感と活気、猥雑と喧騒、度肝を抜くような奇抜な仕掛けで、見物人を驚かす。そんな道化師の芸を見ていた少年は、道化師に恐怖を感じて泣き出す。母は「何を泣いているの。家に帰ったらお灸だよ」と叱られた。少年は「判読しがたい無表情な白い顔。酔っ払いのゆがんだ顔。叫び声。異常な笑い。バカげた冗談。どこの田舎にもいる風変わりで落ち着きの無い人達を思い出させた」と回想する。助平で冗談好きのジョバンニ爺さん。また1.3メートルの身長の尼さんは、自分だけが聖人に信じられていると呟き、修道院と精神病院を往復する。怠け者の夫を罵る妻。ムッソリーニの演説を諳んじている傷痍軍人。喧嘩ばかりする駅馬車の御者。戦争映画を見て翌日壁に向かって突進した男、などなど。
フェリーニの道化師 アニタ.jpg 現在、道化師はどうなったか。フェリーニ監督は「恐怖を誘う強烈な喜劇性と大騒ぎの楽しさ。彼らの属していた世界はない。サーカス小屋はグランドだ。観客に子どもらしい単純さはない」と現状を調べようと取材チームを組み各地を取材する。イタリアのオルフェイサーカスを訪ねた(サーカスではアニタ・エクバーグと偶然会う)。座長は「現代の道化師は、長いものは喜ばれない。笑いは10分でいい」「昔の道化師は終わった。今は扮装も変わった」と語る。オーギュストという道化師は、酒びたりで病院に入院したが、ヌーボーサーカスの道化を見るため病院を抜け出し、芸を見ながら亡くなった。パリの「冬」サーカス場は、全盛は終わり観客が子どもだけ、そこにいるバプティストやチャップリンの娘はフランス巡業を夢見ている。スペインの道化師リベルは道化師の学校を作れと主張。ピエール・エテ監督は道化師の記録映画を持っていたが、フイルムが焼けて見られない。ロリオ、バリオなどはアルバムを見せ過去を語るだけ。そしてクライマックスの道化師の死をテーマにした大掛かりな道化師を結集した圧巻の芸が展開される。やがて終演し、道化師たちは退場して消灯される。その中で一人の道化師はトランペットで「引き潮」を吹き鳴らし、死んだ仲間の存在を確かめまる。すると死んだ仲間が現れ、一緒に舞台で演奏し合い静かに楽屋へ去る

Yoyo[評価 7.5]
ヨーヨーYoyo.jpgヨーヨー cb.jpg「ヨーヨー」●原題:YOYO●制作年:1964年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ジャン・ボフティ●時間:98分●出演:ピエール・エテックス/リュス・クランクローディーヌ・オージェ●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-06)(評価:★★★★)
 


映画パンフレット 「フェリーニの道化師」 監督/出演 フェデリコ・フェリーニ 出演 アニタ・エクバーグ/ピエール・エテ/アニイ・フラッテリーニ/グスターブ・フラッテリーニ/リアナ/トリスタン・ルミイ/フランコ・ミグリオリーニ」 
フェリーニの道化師 i.jpg「フェリーニの道化師」1970年.jpg「フェリーニの道化師」●原題:FELLINI:I CROWNS●制作年:1970年●制作国:イタリア●監督:フェデリコ・フェリーニ●製作:エリオ・スカルダマーリャ/ウーゴ・グエッラ●脚本:フフェリーニの道化師 12.jpgェデリコ・フェリーニ/ベルナルディーノ・ザッポーニ●撮影:ダリオ・ディ・パルマ●音楽:ニーノ・ロータ●時間:110分●出演:フェデリコ・フェリーニ/アニタ・エクバフェリーニの道化師 p.jpgーグピエール・エテックス/ジョセフィン・チャップリン/グスターブ・フラッテリーニ/バティスト/アニイ・フラッテリーニ/リアナ/トリスタン・ルミイ/フランコ・ミグリオリーニ●日本公開:1976/12●配給:東宝東和●最初に観た場所:池袋・文芸坐(78-02-07)(評価:★★★★)●併映:「フェリーニのアマルコルド」(フェデリコ・フェリーニ)
「エキプ・ド・シネマ」3周年(1974.02-1976.12)記念カタログ(フェリーニ特集)
フェリーニの道化師」アニタ.jpg

桃源郷 8.jpg「桃源郷」●原題:PAYS DE COCAGNE(英題:Land of Milk and Honey)●制作年:1971年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス●撮影:ジャン・ボフティ●音楽:ホセ・パディーヤ●時間:80分●ドキュメンタリー●日本公開:2022/12●配給:東京日仏学院[自主上映](「フレンチタッチ・コメディ!〜30年から現在までのフランス映画のコメディ特集」(15-11-20))(評価:★★★?)


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エテックス監督の長編デビュー作&短編。共に軽妙で、軽くブラック・コメディ的。

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恋する男 HDレストア版 [DVD]」【映像特典】短編「破局」/「恋する男(女はコワイです)」「破局」

ピエール・エテックス 恋する男4.jpg 天文学の趣味に没頭してばかりの不器用な三十男(ピエール・エテックス)。ある日、父親(クロード・マッソ)から結婚を命じられ、色々な女性を求めて町恋する男(1962)1.jpgを歩いたが、この純情青年に振り向く女性はなかった。この家に下宿していたスウェーデンの美少女(カリン・ベズレー)にもプロポーズしたが、仏語のわからない彼女にはさっぱり。男は遂にナイトクラブでローレンス(ローランス・リニェール)という女と知りあったが、この女、大酒のみで困った性格だが、それでも優しく親切であった。とこ恋する男(1962)3.jpgろが、テレビの中で悩ましく歌う歌手(フランス・アルネル)を見て、彼はたちまちノボセる。部屋中を彼女のブロマイピエール・エテックス 恋する男3.jpgドで飾りたて、等身大の立看板まで持ち込む執心ぶり。この有様を見たスウェーデン娘の哀しみが彼に理解出来るワケもなく、苦心惨憺ようやく歌手の楽屋を訪ね、その夢と現実のあまりの差異に男は初めて大声で快活に笑った。スウェーデン娘が淋し恋する男(1962)2.jpgくパリを後にするとき、彼女こそ、彼の純情を理解した真実人生の伴侶にふさわしい女性であったことに彼は気づき後を追う―。

ピエール・エテックス 恋する男5.jpg 映画監督・俳優・イラストレーター・道化師など多彩に活躍したフランスのマルチアーティスト、ピエール・エテックス(1918-2016/87歳没)監督の1962年の長編監督デビュー作(原題:LE SOUPIRANT(英:THE SUITOR))。フランス本国で大ピエール・エテックス 恋する男8.jpgヒットし、喜劇映画ではジャック・タチの「ぼくの伯父さんの休暇」('53年/仏)以来恋する男(1962)ルイ・デリュック賞.jpgとなる「ルイ・デリュック賞」(毎年最高のフランス映画に与えられる、フランス映画界最古の映画賞)を受賞しています。

2022年12月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて開催の〈ピエール・エテックス レトロスペクティブ〉で公開された7作品の内の1つで、この作品のみが'63年に本邦公開済みで(当時の邦題は「女はコワイです」だった)、他の作品は"本邦初公開"でした(ただし、2015年11月13日(金)~ 12月20日(日)の約1ヶ月間、飯田橋にある東京日仏学院(アンスティチュ・フランセ東京)にて開催された「フレンチタッチ・コメディ!〜30年から現在までのフランス映画のコメディ特集」で、11月20日(金)に「幸福な記念日」('62年/12分)、「恋する男」('62年/83分)、「絶好調」('65年/13分)、「桃源郷」('71年/74分)が、12月6日(日)に「破局」('61年/11分)、「健康である限りは」('65年/80分)が、12月11日(金)に「ヨーヨー」('64年/99分)、「大恋愛」('68年/85分)が上映されているほか、同年11月21日(土)~29日(日)の第16回「東京フィルメックス映画祭」でも、在日フランス大使館とアンスティチュ・フランセ日本の共催で「特集上映ピエール・エテックス」が開催され、「ヨーヨー」「大恋愛」が上映されている。ただし、映画祭での上映であるため、ここでは'63年本邦公開の「恋する男(女はコワイです)」以外は、劇場公開されていない「桃源郷」を除き、「映画.com」に沿って2022年12月"本邦初公開"とした)。

恋する男(1962)4.jpg恋する男(1962)ル.jpg 非モテ系青年が結婚を決意し、女性と付き合おうとするも次々と失敗するコメディ。引き籠りの天文学オタクだけれども、女性には夢想的憧れを抱いているという、主人公の性格を如実に知らしめる演出が冒頭から巧みで、リアルさとオーバーにならない喜劇的演技のバランスがほど良かったように思います。

 たまたま主人公に近づいてきた女性は、美人だけれども厄介な女性で(ほぼ酔っ払い)、その女性とのやりとりが軽妙で笑え、そこから今度はテレビに登場した女性歌手に一目惚れしてしまって、妄想に浸るとまたオタク的気質全開。妄想がエスカレートして病んでいく展開は、ブラックユーモア的でもあります。

 最後、自分にとって大事な女性が実は一番身近にいたことに気づいたみたい。思いが通じ合ったのか、その辺りをぼかしているのが洒落ていると言えば洒落ているのかもしれないけれど、ストレートにハッピーエンドにしても良かったようにも思えました(一応、ほぼほぼハッピーエンドっぽいが)。


ピエール・エテックス 破局1.jpg 恋人から手紙を受け取った男。中には破かれた自分の写真が同封されていた!こちらも負けじと別れの手紙を書こうと奮闘するが、万年筆、インク、便箋、切手、デスク...なぜか翻弄されてどうしても返事を書くことができない―(「破局」)。

ピエール・エテックス 破局4.jpg ジャン=クロード・カリエールとの共同監督・脚本作ですが、セリフがなく、音を使ったギャグが冴える作品でした。何をやろうとしてもうまくいかない、こんなことって日常でもあるかも。ここまでそれが連続することはないにしても...。危ない、危ないと思わせて、実際そうなるところが上手いです。ただ、転落するラストは予想外でした。軽くブラック・コメディ的で、これは両作品に言えることかもしれません。

Le Soupirant[評価 7.2]
恋する男図1.jpgピエール・エテックス 恋する男cb.jpg「恋する男(女はコワイです)」●原題:LE SOUPIRANT(英:THE SUITOR)●制作年:1962年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ピエール・ルバン●音楽:ジャン・パイヨー●時間:84分●出演:ピエール・エテックス/クロード・マッソ/デニース・ペロンヌ/ローレンス・リニエール/フランス・アルネル/カリン・ヴェスリ●日本公開:1963/11●配給:東和●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-07-23)(評価:★★★☆)●併映:「破局」(ピエール・エテックス)

Rupture[評価 6.9]
破局020.jpgピエール・エテックス 破局5.jpg「破局」●原題:RUPTURE●制作年:1961年●制作国:フランス●監督・脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ピエール・ルバン●音楽:ジャン・パイヨー●時間:12分●出演:ピエール・エテックス●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-07-23)((評価:★★★☆)●併映:「恋する男」(ピエール・エテックス)


●「ルイ・デリュック賞」(1937年創設)これまでの受賞作
1937年 - 1949年
 1937年 どん底 Les Bas-fonds、ジャン・ルノワール
 1938年 Le Puritain、ジェフ・ムッソ (Jeff Musso)
 1939年 霧の波止場 Le Quai des brumes、マルセル・カルネ
 1940年(該当作なし)
 1941年(該当作なし)
 1942年(該当作なし)
 1943年(該当作なし)
 1944年(該当作なし)
 1945年 希望 Espoir, sierra de Teruel、アンドレ・マルロー
 1946年 美女と野獣 La Belle et la Bête、ジャン・コクトー
 1947年 パリ1900年 Paris 1900、ニコル・ヴェドレス
 1948年 Les Casse-pieds、ジャン・ドレヴィル (Jean Dréville)
 1949年 七月のランデヴー Rendez-vous de juillet、ジャック・ベッケル

1950年代
 1950年 田舎司祭の日記 Journal d'un curé de campagne、ロベール・ブレッソン
 1951年(該当作なし)
 1952年 恋ざんげ Le Rideau cramoisi、アレクサンドル・アストリュック
 1953年 ぼくの伯父さんの休暇 Les Vacances de monsieur Hulot、ジャック・タチ
 1954年 悪魔のような女 Les Diaboliques、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
 1955年 夜の騎士道 Les Grandes Manœuvres、ルネ・クレール
 1956年 赤い風船 Le Ballon rouge、アルベール・ラモリス (Albert Lamorisse)
 1957年 死刑台のエレベーター Ascenseur pour l'échafaud、ルイ・マル
 1958年 僕は黒人 Moi un noir、ジャン・ルーシュ
 1959年 日曜には埋葬しない On n'enterre pas le dimanche、ミシェル・ドラック (Michel Drach)

1960年代
 1960年 かくも長き不在 Une aussi longue absence、アンリ・コルピ
 1961年 Un cœur gros comme ça、フランソワ・レシャンバック
 1962年 不滅の女 L'Immortelle、アラン・ロブ=グリエ
     女はコワイです Le Soupirant、ピエール・エテックス
 1963年 シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg、ジャック・ドゥミ
 1964年 幸福 Le Bonheur、アニエス・ヴァルダ
 1965年 城の生活 La Vie de château、ジャン=ポール・ラプノー
 1966年 戦争は終った La guerre est finie、アラン・レネ(1回目)
 1967年 めざめ Benjamin、ミシェル・ドヴィル
 1968年 夜霧の恋人たち Baisers volés、フランソワ・トリュフォー
 1969年 すぎ去りし日の... Les Choses de la vie、クロード・ソーテ(1回目)

1970年代
 1970年 クレールの膝 Le Genou de Claire、エリック・ロメール
 1971年 Rendez-vous à Bray、アンドレ・デルヴォー (André Delvaux)
 1972年 戒厳令 État de siège、コスタ=ガヴラス
 1973年 サン・ポールの時計屋 L'Horloger de Saint-Paul、ベルトラン・タヴェルニエ
 1974年 平手打ち La Gifle、クロード・ピノトー (Claude Pinoteau)
 1975年 さよならの微笑 Cousin, cousine、ジャン=シャルル・タケラ
 1976年 判事ファイヤールあだ名はシェリフ Le Juge Fayard dit Le Shériff、イヴ・ボワッセ (Yves Boisset)
 1977年 ディアボロ・マント Diabolo menthe、ディアーヌ・キュリス (Diane Kurys)
 1978年 銀行 L'Argent des autres、クリスチャン・ド・シャロンジュ (Christian de Chalonge)
 1979年 王と鳥 Le Roi et l'oiseau、ポール・グリモー

1980年代
 1980年 Un étrange voyage、アラン・カヴァリエ (Alain Cavalier)
 1981年 Une étrange affaire、ピエール・グラニエ=ドフェール (Pierre Granier-Deferre)
 1982年 ダントン Danton、アンジェイ・ワイダ
 1983年 愛の記念に À nos amours、モーリス・ピアラ
 1984年 La Diagonale du fou、リシャール・ダンボ (Richard Dembo)
 1985年 なまいきシャルロット L'Effrontée、クロード・ミレール
 1986年 汚れた血 Mauvais Sang、レオス・カラックス
 1987年 右側に気をつけろ Soigne ta droite、ジャン=リュック・ゴダール
     さよなら子供たち Au revoir les enfants、ルイ・マル(2回目)
 1988年 読書する女 La Lectrice、ミシェル・ドヴィル(2回目)
 1989年 愛さずにいられない Un monde sans pitié、エリック・ロシャン

1990年代
 1990年 ピストルと少年 Le Petit Criminel、ジャック・ドワイヨン
     髪結いの亭主 Le Mari de la coiffeuse、パトリス・ルコント
 1991年 めぐり逢う朝 Tous les matins du monde、アラン・コルノー
 1992年 小さな王子が言いました Le petit prince a dit、クリスティーヌ・パスカル (Christine Pascal)
 1993年 スモーキング / ノー・スモーキング Smoking / No Smoking、アラン・レネ(2回目)
 1994年 野性の葦 Les Roseaux sauvages、アンドレ・テシネ
 1995年 とまどい Nelly et M. Arnaud、クロード・ソーテ(2回目)
 1996年 クリスマスに雪は降るの? Y aura-t-il de la neige à Noël?、サンドリーヌ・ヴェッセ (Sandrine Veysset)
 1997年 恋するシャンソン On connaît la chanson、アラン・レネ(3回目)
     マルセイユの恋 Marius et Jeannette、ロベール・ゲディギャン
 1998年 倦怠 L'Ennui、セドリック・カーン
 1999年 素敵な歌と舟はゆく Adieu, plancher des vaches !、オタール・イオセリアーニ

2000年代
 2000年 ココアをありがとう Merci pour le chocolat、クロード・シャブロル
 2001年 インティマシー/親密 Intimité、パトリス・シェロー
 2002年 ぼくの好きな先生 Être et avoir、ニコラ・フィリベール (Nicolas Philibert)
 2003年 ベルヴォー三部作 その一:素敵な夫婦 Un couple épatant / その二:逃亡 Cavale / その三:その後 Après la vie、リュカ・ベルヴォー (Lucas Belvaux)
     Les Sentiments、ノエミ・ルヴォフスキー (Noémie Lvovsky)
 2004年 キングス&クイーン Rois et reine、アルノー・デプレシャン
 2005年 恋人たちの失われた革命 Les Amants réguliers、フィリップ・ガレル
 2006年 レディ・チャタレイ Lady Chatterley、パスカル・フェラン
 2007年 La Graine et le Mulet、アブデラティフ・ケシシュ
 2008年 La Vie moderne、レイモン・ドゥパルドン
 2009年 預言者 Un prophète、ジャック・オーディアール (Jacques Audiard)

2010年代
 2010年 ミステリーズ 運命のリスボン Mystères de Lisbonne、ラウル・ルイス
 2011年 ル・アーヴルの靴みがき Le Havre、アキ・カウリスマキ
 2012年 マリー・アントワネットに別れをつげて Les Adieux à la reine、ブノワ・ジャコ
 2013年 アデル、ブルーは熱い色 La Vie d'Adèle、アブデラティフ・ケシシュ(2回目)
 2014年 アクトレス〜女たちの舞台〜Sils Maria、オリヴィエ・アサヤス


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