【3634】 ○ ピエール・エテックス 「大恋愛」 (68年/仏) (2022/12 ザジフィルムズ) ★★★☆ (○ ピエール・エテックス 「幸福な結婚記念日」 (62年/仏) (2022/12 ザジフィルムズ) ★★★☆)

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野外をクルマみたいに移動するベッドが愉しかった「大恋愛」。アカデミー短編映画賞受賞作「幸福な結婚記念日」。
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大恋愛 HDレストア版 [DVD]」【映像特典】短編「幸福な結婚記念日」

大恋愛 02.jpg 工場経営者の娘と結婚したピエール(エテックス)は、義父から仕事を任され妻フロランス(アニー・フラテリーニ)と悠々自適な暮らしを送りながらも、どこか満たされない思いを抱えていた。そんなある日、彼は秘書として入社してきた18歳の魅力的な女性アグネス(ニコール・カルファン)に心を奪われ、妄想をエスカレートさせていく―(「大恋愛」)。

大恋愛 03.jpg 「大恋愛」はピエール・エテックス(1928-2016/87歳没)初のカラー長編映画。男(エテックス)の夢想で繰り広げられる恋の身悶えが伝わってきますが(ニコール・カルファンが可愛いい。彼女に限らず、エテックス映画には美女がよく出てくる)、ラスト、意外とあっさり覚めて元の鞘に収まった感じ(ビリー・ワイルダーの「七年目の浮気」('55年/米)みたいだね)。

大恋愛 01.jpg 実は、妻フロランスを演じたアニー・フラテリーニは、後に本当にエテックスと結婚しています。アニー・フラテリニは元サーカス芸人で、エテックスは彼女と共にアニー・フラテリニサーカス学校を設立しています(1997年に死別)。

 野外をクルマみたいに移動するベッドが愉しかったです(この辺り、すべて男の夢想世界なのだが)。誰かが、「面白さとしては、『健康でさえあれば』('65年)よりは上、『ヨーヨー』('64年)よりは下」と言っていましたが、個人にはほぼそれに近い評価です。一応、「ヨーヨー」...★★★★、「健康でさえあれば」...★★★☆ に対して、本作は「健康でさえあれば」と同じ★★★☆としました(IMDb評価は7.5で、こちらも評価は7.5の「ヨーヨー」と拮抗している)。

 
幸福な結婚記念日 1.jpg 結婚記念日を妻と自宅で祝うため、プレゼントやワインを買い込んで家路を急ぐ男。しかしパリの交通渋滞などのトラブルに次から次へと巻き込まれ、なかなか家に辿り着くことができず―(「幸福な結婚記念日」)。

幸福な結婚記念日 2.jpg 「幸福な結婚記念日」は短編で、主人公の男が結婚記念日に妻の待つ我が家に帰宅しようとするも、渋滞などに巻き込まれ、なかなか帰宅できない様を描いたもの(「健康でさえあれば」にも渋滞コメディがあったなあ)。現代人のストレス感を主人公が象徴的に代弁している感じ。そうしたこともあってか、1963年・第35回「アカデミー賞」で「最優秀短編実写映画賞」を受賞しています。

 パリの街並みと石畳を走ってるクルマが絵になっています。タイトルの「幸福な」は反語表現なわけだなあ。

大恋愛[評価 7.5]
大恋愛 04.jpg大恋愛 00.jpg「大恋愛」●原題:LE GRAND AMOUR(英:THE GREAT LOVE)●制作年:1968 年●制作国:フランス●監督:ピエール・エテックス●製作:ポール・クロードン●脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●撮影:ジャン・ボフティ●●時間:87分●出演:ピエール・エテックス/アニー・フラテリーニ/ニコール・カルファン●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-22)(評価:★★★☆)


Heureux anniversaire[評価 7.2]
幸福な結婚記念日 0.jpg幸福な結婚記念日 4.jpg「幸福な結婚記念日」●原題:HEUREUX ANNIVERSAIRE(英:HAPPY ANNIVERSARY)●制作年:1962 年●制作国:フランス●監督・脚本:ピエール・エテックス/ジャン=クロード・カリエール●製作:ポール・クロードン●撮影:ピエール・ルバン●音楽:クロード・スティエルマンス●時間:13分●出演:ピエール・エテックス/ジョルジュ・ロリオット/ノノ・ザミット/ルシアン・フレジス●日本公開:2022/12●配給:ザジフィルムズ●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(24-08-22)(評価:★★★☆)

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