【3712】 ○ アルフレッド・ヒッチコック (原作:ヘンリー・セシル)「ヒッチコック・サスペンス(第8話)/ひき逃げを見た(S 1 E 4 #4)」 (62年/米) (1962/10 米国放映/1963/08 関西テレビ) ★★★★

「●TV-M (その他)」のインデックッスへ Prev|NEXT⇒ 【3233】 【3711】ハーヴェイ・ハート「ヒッチコック・サスペンス(第42話)/探索
「●アルフレッド・ヒッチコック監督作品」の インデックッスへ 「●TV-M (ヒッチコック劇場)」の インデックッスへ「○外国映画 【制作年順】」の インデックッスへ 「●海外のTVドラマシリーズ」の インデックッスへ(「ヒッチコック・サスペンス」)

チェスタトン的な"見えない人間"の「盲点」。「サンドイッチのハム」で氷解するのが肝(キモ)。

ヒッチコック・サスペンスs  1.jpgひき逃げを見た02.jpg ひき逃げを見た03.jpg 
ジョン・フォーサイス(推理小説家マイケル・バーンズ)/モー リス・マンソン(医師)  ケント・スミス(民事弁護士・友人ジェリー)/ジョン・フォーサイス(バーンズ)
The Alfred Hitchcock Hour - The Complete Collection [Import]
ひき逃げを見た×4.jpg ある日、自動車で帰宅中の作家マイケル・バーンズ(ジョン・フォーサイス)がひき逃げ事件を目撃する。彼が「すべてを見た」と警察に証言し、逃げた男の特徴や車を明確に告発したことで、犯人と思われる男が逮捕される。しかし、この目撃証言には大きな落とし穴があった。証言者であるバーンズ自身も、運転中に別の交通ルール違反を犯していたことが判明し、警察や検察側から「お前の目撃証言は本当に正確なのか?」と、逆にバーンズの信用性が厳しく追及されることになる。「自分は確実に見た」と主張するバーンズに対し、警察側は彼の過去の違反や目撃時の状況を細かくつついて彼を追い詰め、次第にバーンズの主張が揺らいでいく―。

エヴァン・エヴァンス(ペネロペ・サンフォード/ペニー)/フィリップ・オーバー(薔薇の世話をしていたジョン・ホーイ大佐)/ウィリアム・ニューウェル(酔っ払いピーターソン)/ジョン・フィードラー(車に乗っていたスチュワート)

ひき逃げを見た 地図.jpg 「ヒッチコック・サスペンス」(1963~65)第4話「ひき逃げを見た」(I Saw the Whole Thing)は、「ヒッチコック・サスペンス」の中で唯一のヒッチコック監督作になります。人間がいかに「自分の見たいものしか見ひき逃げを見た01.jpgない」か、記憶がいかに曖昧で都合よく改変されるかを描いたサイコロジカル・サスペンスであり、最後までバーンズが真犯人であるかのように見せず(映像的"叙述都トリック"とも言える)、視聴者も彼の視点に合わせて「警察が無能だ」と感じさせる構成がヒッチコックらしい巧みな演出となっています。
バーニー・フィリップス(スイート警部補)

ひき逃げを見た 道路.jpg 冒頭のストップモーションでのつかみも中盤の法廷シーンもひき逃げを見た04.jpg良く、被告であるバーンズ自らが弁護を担当し、目撃者である証人たちの証言を一つ一つ打ち崩していくあたりは充分堪能できます。そして最後に、観客の視点を自分の手内に集めておいて、実は逆の手でネタを仕込んでいたという手管が見事でした。
ジョン・ザレンバ(アンダーソン検事)/ウィリス・ブーチェイ(ニールソン判事)/エバン・エヴァンス(ペニー)

ひき逃げを見た05.jpg 原作は、法理論の世界的権威メルトン教授が母校ケンブリッジ大学で講義をすることになったものの、当日の朝に頭を強打し、いかにして完全犯罪を遂行するかという突拍子もない名講義をするというユーモア法廷推理小説『メルトン先生の犯罪学演習』('61年/創元推理文庫)のヘンリー・セシルで、この映像化作品の原作もミステリ・ファンの間でも評価が高い作品そうですが、一体どこで読めるのか。自身で監督したということは、ヒッチコック自身も良さを感じ取っていたのでしょうか。先に取り上げた「ヒッチコック劇場(第49話)/手(オッターモール氏の手)」は、叙述トリック的構造を持つ原作をどう映像化するのかが見所でしたが、こちらは、原作がどうなっているのか読んでみたいと思いました。
ウィリス・ブーチェイ(ニールソン判事)

ヒッチコック劇場 第四集.jpgひき逃げを見た00.jpg「ヒッチコック・サスペンス(第8話)/ひき逃げを見た(S 1 E 4 #4)」●原題:The Alfred Hitchcock Hour-I SAW THE WHOLE THING●制作年:1962年●制作国:アメリカ●本国放映:1962/10/11●監督:アルフレッド・ヒッチコック●脚本:ヘンリー・スレッサー●原作:ヘンリー・セシル●時間:48分●出演:ジョン・フォーサイス/ケント・スミス/エヴァン・エヴァンス/ジョ ン・フィードラー/フィリップ・オーバー/ジョ ン・ザレンバ/バーニー・フィリップス/ウィリアム・ニューウェル/ウィリス・ブーチェイ)/モーリス・マンソン/アルフレッド・ヒッチコック(ストーリーテラー)●日本放映:1963/08/09●放映局:関西テレビ(評価★★★★)
ヒッチコック劇場 第四集2 【ベスト・ライブラリー 1500円:第4弾】 [DVD]」(「脱税夫人(The avon emeralds)」「悪徳の町(The crooked road)」「指(Man from the south)」「ひき逃げを見た(I saw the whole thing)」)

ヒットコック・さす.jpg「ヒッチコック・サスペンス」The Alfred Hitchcock Hour(CBS・NBC 1963.9.20~65.5.10)○日本での放映チャネル:関西テレビ(1963・第1シーズン32話を放送)/フジテレビ(1965・第2シーズン32話を放送)
 ●「ヒッチコック・サスペンス」(関西テレビ)
  1963年6月21日〜1964年2月28日 第1シーズン32話を放送(1964年1月31日以降は再放送)
 ●「新・ヒッチコックシリーズ」(フジテレビ)
  1965年1月6日〜1965年9月29日。第2シーズン32話を放送(1965年8月25日以降は再放送)

Categories

Pages

Powered by Movable Type 6.1.1