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キートンの映画デビュー作「おかしな肉屋」。アクションのピークを感じさせる「給仕」。

「ファッティとキートンのおかしな肉屋(デブ君の女装)」


「デブの給仕」
肉屋に勤めるファッティ(ロスコー・アーバックル)と客のキートン(バスター・キートン)。ファッティは、店主の娘アーモンダイン(アリス・レイク)と恋愛関係にある。娘が入っている寄宿学校に女装して侵入するファッティだが、恋敵のスリム(アル・セント・ジョン)も女装して侵入してきて鉢合わせ。ドタバタの末、ファッティと娘は2人で逃げ出し、結婚することになる―(「ファッティとキートンのおかしな肉屋」)。
ロスコー・アーバックルが監督した1917年4月23日米国公開作。アーバックルにスカウトされて1917年にニューヨークへ渡り映画界入りした軽業師バスター・キートンの映画初出演作ですが、主演はあくまでアーバックルで、キートンは、アーバックルの従兄弟のアル・セント・ジョンに次いで3番手ぐらいでしょうか。
前半はお店でのドタバタでファッティの包丁捌きと肉のコントロールがなかなか凄く、勢いあるの小麦粉の投げ合いも完成度は高いです。キートンの動きもまさに現役軽業師のそれで、キレキレ。後半は寄宿学校でのドタバタで、アーバックルの女装に次いで恋敵役のアル・セント・ジョンも女装(客のキートンはなぜ彼について寄宿学校へ行った?)。思い切りの良いアクションが楽しい作品ですが、キートンは新人にして1度も撮り直し必要とせずに演じ切ったそうです。
高級なのに世界一サービスの悪いホテルで働くベル・ボーイの2人(ロスコー・アーバックル/バスター・キートン)。キートンは、同僚のファッティの恋を実らせるため、銀行強盗のフリをし、そこにファッティが駆けつけ事件を解決することで、彼女を振り向かせるというシナリオを練る。しかし、そこに本物の銀行強盗が現れて―(「デブ君の給仕」)。
同じくロスコー・アーバックルが監督した1918年3月18日米国公開作。この作品もアーバックル主演ですが、キートンはアル・セント・ジョンを抑えて2番手の位置づけに来ていると言っていいのではないかと思います。

前半は、アーバックルがベル・ボーイのほかに床屋も兼ね、客の髪や髭をいじるとその客がリンカーンになったりグラント将軍になったりという寄席芸っぽいギャグを披露。それが後半になると、相方キートン(「おかしな肉屋」の時の3番手から完全にアーバックルの相方に"昇進"している)のアクションが炸裂し、もしかしたらこの頃の彼のアクションが一番ピークだったのではないかと思わせるほどです。
ホテルのエレベーターが、ボタンを押すとホテルの表の鈴が鳴り、それに合わせて馬がロープを引っ張り箱が昇降するという、まさに「1馬力エレベーター」の仕組みが可笑しいです(アル・セント・ジョンはこのエレベーター係(馬係?)に後退)。こうした後年のキートン作品の雰囲気も感じさせるメカニカルなギャグも冴えわたり、最後は銀行強盗にハイジャックされたトローリーカーが斜面を逆走してホテルのロビーに突っ込むという、「スピード」('92年/米)並みの大掛かりな仕掛けに。
前半がコミカルなギャグで、その部分をアーバックルが主に担い、後半がアクションで、その部分はキートンが持ち分を発揮しているという点で、この2作は通じるところがあるように思いました。

「ファッティとキートンのおかしな肉屋(デブ君の女装)」●原題:THE BUTCHER BOY●制作年:1917年●制作国:アメリカ●監督:ロスコー・アーバックル●製作:ジョセフ・M・シェンク●脚本:ロスコー・アーバックル/ジョセフ・アンソニー・ローチ●撮影:フランク・D・ウィリアムズ●時間:30分●出演:ロスコー・アーバックル/バスター・キートン/アル・セント・ジョン/アリス・レイク/ルーク(犬)●米国公開:1917/04(評価:★★★☆)
「デブ君の給仕」●原題: THE BELL BOY●制作年:1918年●制作国:アメリカ●監督・脚本:ロスコー・アーバックル●撮影:エルジン・レスリー●時間:33分●出演:ロスコー・アーバックル/バスター・キートン/アル・セント・ジョン/アリス・レイク●米国公開:1918/03(評価:★★★☆)
「BUSTER KEATON: SHORTS COLLECTION 1917-23 (5 DISCS)」(言語:英語)
Disc1
ファッティとキートンのおかしな肉屋(デブ君の女装)(The Butcher Boy , 1917)
デブ君の入婿 (The Rough House, 共同監督, 1917)
デブ君の結婚 (His Wedding Night, 1917)
デブ君の医者 (Oh Doctor, 1917)
ファッティとキートンのコニー・アイランド(デブ君の浜遊び) (Coney Island, 1917)
ファッティとキートンのアウト・ウェスト(デブ君の出稼ぎ) (Out West, 1918)
Disc2
デブ君の給仕 (The Bell Boy, 1918)
デブ君の巌窟王 (Moonshine, 1918)
ファッティとキートンのグッドナイト・ナース(デブ君の入院) (Good Night, Nurse!, 1918)
デブのコック (The Cook, 1918)
デブの舞台裏(ファッティとキートンの初舞台) (Back Stage, 1919)
飼葉の種 (The Hayseed, 1919)
デブの自動車屋 (The Garage, 1919)
Disc3
キートンのハイ・サイン (The High Sign, 共同監督, 1921)
文化生活一週間(キートンのマイホーム) (One Week, 共同監督, 1920)
キートンの囚人13号(ゴルフ狂の夢) (Convict 13, 1920)
キートンの案山子(スケアクロウ) (The Scarecrow, 共同監督, 1920)
キートンの隣同士 (Neighbors, 共同監督, 1920)
キートンの化物屋敷 (The Haunted House, 共同監督, 1921)
キートンのハード・ラック(悪運) (Hard Luck, 共同監督, 1921)
Disc4
キートンの強盗騒動(悪太郎) (The Goat, 1921)
キートンの即席百人芸(キートンの一人百役) (The Playhouse, 共同監督, 1921)
キートンの船出(漂流) (The Boat,兼脚本, 共同監督, 1921)[18]
キートンの白人酋長(キートンの酋長、キートンのハッタリ酋長) (The Paleface, 共同監督, 1922)
キートンの警官騒動 (Cops, 1922)
キートン半殺し(キートンの猛妻一族、キートンの飴ン棒、キートンの華麗なる一族) (My Wife's Relations, 1922)
Disc5
キートンの鍛冶屋 (The Blacksmith, 1922)
キートンの北極無宿 (The Frozen North, 共同監督, 1922)
成功成功(キートンの白日夢) (Day Dreams, 共同監督, 1922)
キートンの電気屋敷(電気館) (The Electric House, 共同監督, 1922)
キートンの空中結婚(キートンの昇天) (The Balloonatic, 1923)
捨小舟 (The Love Nest, 共同監督, 1923)
ファッティとキートンのおかしな肉屋(デブ君の女装)(The Butcher Boy , 1917)
デブ君の入婿 (The Rough House, 共同監督, 1917)
デブ君の結婚 (His Wedding Night, 1917)
デブ君の医者 (Oh Doctor, 1917)
ファッティとキートンのコニー・アイランド(デブ君の浜遊び) (Coney Island, 1917)
ファッティとキートンのアウト・ウェスト(デブ君の出稼ぎ) (Out West, 1918)
Disc2
デブ君の給仕 (The Bell Boy, 1918)
デブ君の巌窟王 (Moonshine, 1918)
ファッティとキートンのグッドナイト・ナース(デブ君の入院) (Good Night, Nurse!, 1918)
デブのコック (The Cook, 1918)
デブの舞台裏(ファッティとキートンの初舞台) (Back Stage, 1919)
飼葉の種 (The Hayseed, 1919)
デブの自動車屋 (The Garage, 1919)
Disc3
キートンのハイ・サイン (The High Sign, 共同監督, 1921)
文化生活一週間(キートンのマイホーム) (One Week, 共同監督, 1920)
キートンの囚人13号(ゴルフ狂の夢) (Convict 13, 1920)
キートンの案山子(スケアクロウ) (The Scarecrow, 共同監督, 1920)
キートンの隣同士 (Neighbors, 共同監督, 1920)
キートンの化物屋敷 (The Haunted House, 共同監督, 1921)
キートンのハード・ラック(悪運) (Hard Luck, 共同監督, 1921)
Disc4
キートンの強盗騒動(悪太郎) (The Goat, 1921)
キートンの即席百人芸(キートンの一人百役) (The Playhouse, 共同監督, 1921)
キートンの船出(漂流) (The Boat,兼脚本, 共同監督, 1921)[18]
キートンの白人酋長(キートンの酋長、キートンのハッタリ酋長) (The Paleface, 共同監督, 1922)
キートンの警官騒動 (Cops, 1922)
キートン半殺し(キートンの猛妻一族、キートンの飴ン棒、キートンの華麗なる一族) (My Wife's Relations, 1922)
Disc5
キートンの鍛冶屋 (The Blacksmith, 1922)
キートンの北極無宿 (The Frozen North, 共同監督, 1922)
成功成功(キートンの白日夢) (Day Dreams, 共同監督, 1922)
キートンの電気屋敷(電気館) (The Electric House, 共同監督, 1922)
キートンの空中結婚(キートンの昇天) (The Balloonatic, 1923)
捨小舟 (The Love Nest, 共同監督, 1923)
