【1688】 ○ 高木 利弘/大谷 和利/松本 英一/松田 純一 『The History of Jobs & Apple 1976~20XX―スティーブ・ジョブズとアップル奇蹟の軌跡』 (2011/08 晋遊舎) ★★★★

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製品写真が豊富で、記事も充実。エディトリアル・デザインが優れている。

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The History of Jobs & Apple 1976〜20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】(100%ムックシリーズ)

 雑誌「MAC LIFE」の版元による特別編集の大判ムックで、昨年('11年)8月の刊行、2ヵ月足らず後のスティーブ・ジョブズの死が想定されていたかのような、彼の人生の振り返り及びアップルの歩みの振り返りとなっています。

The History of Jobs & Apple.jpg Mac製品の写真が、内容的にも点数的にも充実していて、それらが綺麗に配置されており、全体的にみても、ジョブズ自身の写真も充実しているばかりでなく、編集デザイン的にも美しい構成。更には記事も充実していて、「MAC LIFE」の執筆・編集・デザイン陣の総力結集という感じでしょうか。

 執筆陣は、「MAC LIFE」編集長で、ジョブが亡くなったすぐに刊行された『ジョブズ伝説』('11年11月/三五館)の著者である高木利弘氏や、テクノロジーライターで『スティーブ・ジョブズとアップルのDNA』('11年12月/マイナビ)の近著がある大谷和利氏など。

 大谷和利氏には、『iPodをつくった男―スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス』('08年/アスキー新書)という著書がありますが、新書という体裁上、Mac等の製品デザインについての記述の部分に関して写真が少なく分かり辛かったのに対し、本書はムックの特性を十分に活かし、写真と記事が相乗効果をもたらすような作りになっています。

 iPhonだけでも相当数の写真がありますが、それらの並べ方が美しく、本書の最も優れている点は、エディトリアル・デザインにあると言っていいかと思います。

 個人的にはPCはMacを使ってはいないのですが、MacOSのモノクロのドット絵でデザインされたインターフェイスなどは懐かしさを覚えます。
 その他にも、かなりレアな製品写真や画像も多く含まれているようで、そのあたりは個人的にはあまり詳しくないのですが、永年のMacユーザー、Macファンにはたいへん魅力的な1冊ではないでしょうか(マニアならば、星5つ評価か)。

 ジョブズ及びアップル社の詳細な年譜も付いていて価格1,900円は、「保存版」的な価値からみると安いと思います。

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This page contains a single entry by wada published on 2012年2月17日 04:23.

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【1689】 △ 波頭 亮/茂木 健一郎 『突き抜ける人材』 (2012/01 PHPビジネス新書) ★★☆ is the next entry in this blog.

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