【2144】 ○ エイドリアン・シェアゴールド (原案:コリン・デクスター) 「主任警部モース(第16話)/メアリー・ラプスレイに起こったこと」 (91年/英) (2001/02 日本クラウン 【VHS】) ★★★☆

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このシリーズらしく、観終わった後の印象は重かったねえ。やや救いが無さすぎた感じもするが...。

モース16 メアリー・ラプスレイに起こったこと dvd.jpg モース16 メアリー・ラプスレイに起こったこと dvd.jpg モース警部 Vol.16「メアリー・ラプスレイに.jpg
"Inspector Morse: Second Time Around [DVD] [Import]"(メアリー・ラプスレイに起こったこと)

メアリー・ラプスレイに起こったこと2.png 元警視副総監ヒリアン(モーリス・ブッシュ)の叙勲パーティが開かれ、モースはかつての同僚でタカ派のドーソン警部(ケネス・コリー)と会話する。ドーソン夫妻は酔ったヒリアンを彼の屋敷に送り、ソファーに寝かしつけ帰宅するが、何者かが侵入して部屋を物色、気づいたヒリアンと揉み合いになり、投げられたヒリアンは床で頭を打って死亡する。彼は回顧録を執筆中で、犯人は原稿の一部を奪い去っていたが、それは18年前のメアリー・ラプスレイという少女の殺人事件に関係するもので、その時の容疑者だったレッドバス(オリヴァー・フォード・ディヴィス)が、車を目撃されたとしてまたもや逮捕される。回想録が出版されることで、未解決事件の犯人として再び自分に嫌疑がかかるのを恐れたための犯行との見方が有力だったが、ドーソンは彼は犯人ではないという確信を持っているようだった。彼の妻(アン・ベル)は夫の直情径行を心配している。捜査の指揮官はモースだが、ドーソン警部の助言も参考にしながら調べていくうちに、モースは少女の隣人ミッチェル家(母パット・ヘィウッド、息子クリストファー・エクルストン)に注目するとともに、殺害された少女の父親が誰なのかを探る―。

モース16 メアリー・ラプスレイに起こったこと vhs.jpg 「主任警部モース」シリーズの第16話で、1991年に本国で放映され、2001年に日本語字幕付きVHSが発売されています。「IMDb」のレーティングは8.4と高め。

 ルイスがレッドバスが犯人だと決めつけ気味であることから、逆に真犯人は誰かということが見えてこなくもなく、本来は非常に意外性の高い犯人であるところが、そうでもなかったような...。
モース16.jpg 一方で、動機はラスト近くまで判らなかったなあ。その背後事情となると尚更に複雑で、子供に対する親の愛情が、復讐と保護という形でダブルで拮抗していたわけかあ。ドーソン夫妻の夫婦間の溝というのも伏線としてあったことになるけれど、これだけではねえ。モースとドーソン夫人の間に恋愛感情は芽生えるのか―といった関心は引き起こしたけれど。

 でも、このシリーズらしく、観終わった後の印象は重かったねえ。ちょっと救いが無さすぎた感じもしますが、ずっとモースの捜査方法に異議を唱えて、仕舞にはややプッツンした感じだったルイスが、最後に素直にモースに謝るところは清々しかったです。勿論、モースは「いいんだ」とも「気にするな」とも言わないんだけど。

INSPECTOR MORSE:Second Time Around.jpg「主任警部モース(第16話)/メアリー・ラプスレイに起こったこと」●原題:INSPECTOR MORSE:SECOND TIME AROUND●制作年:1990年●制作国:イギリス●本国放映:1991/02/20●監督:エイドリアン・シェアゴールド●脚本:ダニエル・ボイル●原案:コリン・デクスター●時間:104分●出演:ジョン・ソウ/ケヴィン・ウェイトリー/モーリス・ブッシュ/ケネス・コリー/オリヴァー・フォード・ディヴィス/アン・ベル/パット・ヘィウッド/クリストファー・エクルストン●ⅤHS発売:2001/02●発売元:日本クラウン(評価:★★★☆)
Chief Inspector Morse (John Thaw) talks over the case with Chief Inspector Patrick Dawson (Kenneth Colley) in the gardens of a venue for the Oxford Arts Festival.

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