賃金改革55-成功する賃金制度改革のための55項 インデックス
1.賃金制度
1-1 社員格付け制度(役割等級制度)
〔01〕 「能力主義」-"ぬるま湯的"人事制度からの脱却が求められている
〔02〕 「成果主義」-「成果主義」導入の際に気をつけるべき落とし穴
〔03〕 「役割・成果主義」-「役割」をベースに成果主義の処遇制度を実現する
〔04〕 役割等級制度-「大括り(ブロードバンド)」を原則とする
〔05〕 役割等級の設定①-「自社適合イメージ」を持って等級区分・職群区分をする
〔06〕 役割等級の設定②-「役割等級基準」を作成する
1-2 役割基準の給与(役割給)
〔07〕 賃金制度改革の目的と検討項目-目的を明確に。職能給か、職務給か、役割給か
〔08〕 賃金制度設計のポイント①-中間監督職以上は「役割給」を中心とした賃金体系に
〔09〕 賃金制度設計のポイント②-諸手当を思い切って"リストラ"する
〔10〕 役割給「基本モデル」の設計①-役割等級へ仮格付けし、仮役割給を分析する
〔11〕 役割給「基本モデル」の設計②-その役割に対して支払う賃金の基準額を決める
〔12〕 役割給「賃金テーブル」の設計①-範囲給に社員へのメッセージを込める
〔13〕 役割給「賃金テーブル」の設計②-一般職のレンジ設定は習熟を反映させやすくする
〔14〕 役割給「賃金テーブル」の設計③-レンジの上限超過者の調整給は段階を経て無くす
〔15〕 役割給「改定(昇給)テーブル」の作成①-改定(昇給)方法は3種類×2=6パターン
〔16〕 役割給「改定(昇給)テーブル」の作成②-A.「定昇累積方式」と屈折点、ポイント式
〔17〕 役割給「改定(昇給)テーブル」の作成③-B.「パーセント方式」とゾーンマトリックス
〔18〕 役割給「改定(昇給)テーブル」の作成④-C.「洗い替え方式」と多段階洗い替え方式
1-3 変動型の給与(業績給)
〔19〕 「変動型給与」の検討-これからの賃金カーブと「変動型給与」への賃金体系見直し
〔20〕 「業績給」の検討-洗い替え方式の「業績給」を職能給・役割給と組み合わせて使う
〔21〕 「業績給」の適用対象と運用-「役割給+業績給」が一般的。ポイント制での運用も
〔22〕 「業績給」の適用対象と運用②-役割給・業績給・役割キャリア給の組み合わせ
〔23〕 成果主義賃金制度の定着のために-賃金制度の "自社適合" を図る
2.賞与制度・ボーナス制度・年俸制
2-1 業績・成果反映型賞与
〔24〕 日本の賞与と米国のボーナス- "生活保障+成果配分" vs. "ゼロベース"
〔25〕 業績・成果反映型賞与の設計①-一般的なタイプ(基本賞与・業績賞与・支給係数)
〔26〕 業績・成果反映型賞与の設計②-基礎額を基本給から絶縁した「等級別基礎額方式」
〔27〕 業績・成果反映型賞与の設計③-原資管理に主眼を置いた「ポイント方式」
〔28〕 プロフィット・シェア・ボーナス(利益還元賞与)-好業績時に利益の一部を社員に還元
〔29〕 インセンティブ・ボーナス(報奨金)-わかりやすく達成感のある仕組みにする
〔30〕 年俸制とは何か-その定義と日本型年俸制の特徴、導入のメリット・デメリット
〔31〕 年俸制の導入に際して-導入のための条件、賃金制度上・法規上の課題と解決策
〔32〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期①-運用しやすい賞与変動型A(賞与仮決定型)
〔33〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期②-「半期年俸制」という考え方もある
〔34〕 賞与変動型A(賞与仮決定型)年俸制-月額賞与配分と賞与支給額決定のイメージ
〔35〕 「全社員年俸制」①-「全社員年俸制モデル」の「基準年俸」構成要素
〔36〕 「全社員年俸制」②-「全社員年俸制モデル」の「基準年俸」の月額・賞与配分方法
〔37〕 「全社員年俸制」③-「全社員」のメリット、一般職に適用拡大する理由と期待効果
〔38〕 退職金制度改革の方向性と「ポイント制退職金制度」の位置づけ-短期決済化
〔39〕 退職金の基本給絶縁方式とポイント制退職金制度の種類-併存型・併合型
〔40〕 ポイント制退職金制度の概要①-併存型の勤続ポイント・役割ポイント設定例、計算例
〔41〕 ポイント制退職金制度の概要②-ポイント制の特長と併合型の制度設計の流れ
〔42〕 評価反映型のポイント制退職金制度①-「評価ポイント」を導入した事例
〔43〕 評価反映型のポイント制退職金制度②-「評価反映型ポイント制」の設計方法
〔44〕 算定シミュレーションと全体調整①-シミュレーションにより趣旨の反映度をチェックする
〔45〕 算定シミュレーションと全体調整②-全体調整の考え方と制度設計のバリエーション
〔46〕 ポイント制への移行に際して-現行制度との調整方法、企業年金における注意点
〔47〕 退職金前払い(選択)制度の概要-「後払い」から「その都度払い」へ
〔48〕 退職金前払い(選択)制度の設計①-制度設計上の基本的なポイント
〔49〕 退職金前払い(選択)制度の設計②-制度移行時および運用上の諸問題
〔50〕 従来制度からの移行事例①-確定拠出年金と前払い退職金の選択パターン
〔51〕 従来制度からの移行事例②-基金を脱退し、完全前払いに移行した事例
〔52〕 新企業年金と退職金前払い制度-3つまたは2つ制度から社員が1つ選ぶ
〔53〕 早期退職優遇制度と希望退職-両者の違いと割増退職金などの関連システム
〔54〕 割増退職金のポイント①-算定方法と支給水準、年収ベースで決める考え方
〔55〕 割増退職金のポイント②-早期退職優遇制度・希望退職・退職勧奨の考え方
労働人口の高年齢化が昨今言われますが、これは今に始まった問題ではなく、昭和50年代ごろから企業にとっての問題となっていました。





役割給の「賃金テーブル」には単一給と範囲給の2種類があります。

一般職(スタッフ職)は成長過程にある社員が主なので、習熟や職務領域の拡大を給与に反映させやすくする必要があります。


● ゾーンマトリックス 

● これからの賃金カーブのイメージ
前節で、変動型給与の導入に向けての給与体系の見直し方法として、次の4つをあげました。

役割給・業績給・役割キャリア給(または職能給)を組み合わせたスタイルをイメージ図にしました。


わが国の賞与の機能が「生活保障」と「成果配分」という2つの側面を持っていることに対応して、一般的には賞与は基本賞与 と業績賞与 に分かれており、業績賞与の部分に会社・部門・個人の業績を反映させるようになっています。




日本の企業で今までに導入されてきた年俸制の特徴としては、次の3点があると思います。















④ ポイント単価および各等級別の付与ポイントを設定する

一般に定年間近の社員ほど退職金に対する意識が高いので、中高齢層から不満の声が上がることが多いのですが、過去から現在までの勤務分の支給額は保障し、これから将来にかけての勤務分についてのみ新制度を適用するならば、残存勤務年数が少ないほど新制度の影響は小さくなります。(右図)
松井証券のように、適格年金を廃止し、業界の厚生年金基金も脱退して、「完全前払い制」 に移行した事例もあります。
また、制度改定時の在籍社員も改定後の中途入社者も、「個人型」の確定拠出年金に加入することが可能になっています。

かつて割増退職金は、その言葉の通り、割増率で決めるのが主流でしたが、近年は年収ベースで決めるケースが見受けられます。