〔32〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期①-運用しやすい賞与変動型A(賞与仮決定型)

〔32〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期①-運用しやすい賞与変動型A(賞与仮決定型)

 
① 完全年俸制

 まず期末に次期年俸額を決め、それを12等分して月々支給するという米国型の年俸制です。
 賞与が無くなるので、一般的な日本企業の社員には馴染まないかもしれません。

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② 賞与固定型

 まず期末に次期年俸額を決め、それを一定係数で等分して月々支給し、残りを夏冬の賞与で支給するタイプです。 
 賞与が固定されるので安定感はありますが、人件費の硬直化、期中のインセンティブ維持、法規上の賞与と認められなくなる可能性、などの問題があります。

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③ 賞与変動型A (賞与仮決定型)

 まず期末に次期年俸額を決め、それを係数で等分して月々支給し、残りを夏冬の賞与で支給するという点では②と同じですが、賞与支給時に半期ごとの業績評価を実支給額に反映させるタイプです。
 人件費の固定化を防ぎ、業績をタイムリーに賞与に反映できるメリットがあります。

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④ 賞与変動型B (賞与別建て型)

 まず期末に次期年俸額を決め、それを12等分して月々支給し、賞与は年俸の枠外で別途支給時に半期ごとの業績評価に基づき支給額を決めるタイプです。
 導入のしやすさはありますが、従来の月給制との違いがあまりはっきりせず、年俸制導入のインパクトは弱くなります。

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次項⇒〔33〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期②-「半期年俸制」という考え方もある


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This page contains a single entry by wada published on 2006年6月11日 00:34.

〔33〕 年俸制のタイプと年俸の決定時期②-「半期年俸制」という考え方もある was the previous entry in this blog.

〔31〕 年俸制の導入に際して-導入のための条件、賃金制度上・法規上の課題と解決策 is the next entry in this blog.

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