【2859】 ○ 樋口 満 『体力の正体は筋肉 (2018/04 集英社新書) ★★★★

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シニアが自立した健康生活を送るには「体幹と下半身の筋肉トレーニング」が必須と説く。

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体力の正体は筋肉 (集英社新書)』第20回(2017年)「秩父宮記念スポーツ医・科学賞功労賞」表彰式

樋口 満 受賞2.jpg 今やスポーツジムのメインの利用者はシニア世代だと言われるのは、ジムにもよりますが、行ってみるとその通りだなあとも思わされます。このことは増田晶文 著『50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ』('14年/SB新書)のエントリーでも取り上げましたが、今もその傾向は続いているようです。

樋口 満 先生1.jpg樋口 満 先生2.jpg 早稲田大学スポーツ科学学術院教授で、2017年・第20回「秩父宮記念スポーツ医・科学賞功労賞」を受賞した著者による本書では、シニアにとって自立した健康な生活を送るために必須なものは「体幹と下半身の筋肉トレーニング」であると言い切っています。この"言い切り"ぶりが分かりやすいですが、体力とはなにか、体力をつけるのに筋肉はなぜ重要なのかを科学的にきちんと説明しているところはさすが専門家であり、また、誰でも簡単に自宅でもできる「ローイング」(ボート漕ぎ運動)というトレーニング法を紹介するとともに、筋肉にとって最適な食生活についても紹介しています。 

「稲士会」 第13期定期総会(講演会:早稲田大学スポーツ科学学術院・樋口満教授 「ミドル&シニア・エイジのための食楽&動楽」(2017年9月23日)

 「アンチ・エイジング」という言葉に対して、アンチ・エイジングが「抗・老化」であるのに対し。「ウィズ・エイジング」(「共・老化」)、「アクティブ・エイジング」(「脱・老化」)という言葉を紹介しており、啓発的であると思いました。年齢を重ねても、運動習慣や食生活といったライフスタイルを見直し、健康を保ち、閉じこもらずにさまざまな社会活動に参加する―それによって背活の質(QOL)を高め、自立寿命を延ばさなければならないとのことです。

 全体を通して、ものすごい"新説"が登場するわけではないですが、データに基づいて科学的に解説されており、その分、著者が「最強」と推す「ローイング」の効用にも納得してしまいます。ただし、それ一辺倒ではなく、ウォーキングやスロージョギング、スイミングなどの効用も説くとともに、効率的かつ安全に楽しむにはどうすればよいか解説しています。また、「椅子を使った筋トレ」など、自宅で手軽にできる運動も、イラスト解説しています。

 要するに、有酸素運動もレジスタンス運動(筋トレ)もどちらも大事で、「ローイング」などはその両方を兼ね添えているのだなあと。とにかく、筋肉は動かさないとすぐに委縮し、その機能も著しく低下する"怠け者(サボリ屋)"でり、使えば必ず機能が向上するだけでなく、他の臓器・器官など全身に好影響を与える"働き者(頑張り屋)"であることを改めて認識させられました。

        



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