【2856】 ○ 今泉 忠明 (監修) 『もっとざんねんないきもの事典―おもしろい!進化のふしぎ』 (2019/06 高橋書店) ★★★☆

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ネタ枯れと言うより驚くことに馴れたという感じ? でも今回も楽しく読めた。

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『もっとざんねんないきもの事典』・続々
おもしろい! 進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典』['19年]

 '16年から'18年にかけて〈正・続・続々〉と刊行されてきた人気シリーズの第4弾。ネタ切れ感は否めないような気がするとの声もありますが、読む側が慣れてきただけで、ネタ自体はまだまだ無尽にあるのではないかという気もします。今回印象に残ったのは―

ナウル共和国の経済を繁栄させた、リン鉱石の積出施設.jpgアホウドリにうんこを国にされた(24p)ナウル共和国の国土は、アホウドリが何百年もサンゴ礁のうえにうんこをしてできたもの。「リン鉱石」といううんこの残骸を売って生活しているそうです(「日経ビジネスオンライン」で読んだが、リン鉱石のお陰で医療費も学費も水道・光熱費もタダで、税金までタダ。リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきりとなっているようだ。そのため、国民は怠け癖がつき、全国民の90%が肥満、30%が糖尿病という「世界一の肥満&糖尿病大国」になったとのこと)。

ナウル共和国のリン鉱石採掘

ウェルウィッチア.jpgウェルウィッチアは600年生きても、つける葉は2枚(35p)和名は「奇想天外」。砂漠に生えて600年以上生きるとのこと(ウェルウィッチアはNHK「ダーウィンが来た!」で取り上げられたことがあって、そこでは1500年以上も生きると紹介されていた。右動画でも1000年以上生きると考えられているとある)。

ウオノエは魚の舌になる.jpgウオノエは魚の舌になる(76p)魚にとりつく寄生虫で、魚の舌がなくなるまで舌の血を吸い続け、その後、舌のつけ根に体を固定し、魚の体液や血液を吸って大きくなるそうです(本書イラストで見るとそうでもないが、実写で見るとかなりキモイ)。

イシガキリュウグウウミウシ.jpgイシガキリュウグウウミウシはなかまを食べちゃう(97p)「友達を食べてみた」ぐらいの軽いノリで、仲間を丸のみにするとのこと(共食いをする生き物は結構いるけれど、食糧難の場合に限ったり、カマキリのように特別の条件下であったりすることが多く、共食いが成長のためのスタンダードとなっているのは珍しいのでは。言い換えれば「仲間が主食」ということか。確か、シリーズ第1巻で、サバクトビバッタが「主食は共食い」と紹介されていた)。

『シン・ゴジラ』第2.jpgラブカはお母さんのおなかの中で3年半もひきこもる(115p)ラブラブカ.jpgカは自分のお腹の中で子どもを育て、その期間はなんと3年半。ラブカは生きた化石とよばれるほど昔から姿を変えていないそうです(原始的な深海ざめには不思議な生態のものが多いなあ。「シン・ゴジラ」('16年/東宝)の"第二形態"のモデルがラブカだった)。
◆深海ザメ「ラブカ」捕獲後に死す 生態不明、標本にして研究へ 和歌山・串本(毎日新聞ニュース 2020年1月17日)[写真]捕獲された深海ザメ「ラブカ」=串本海中公園提供

ネコはキュウリを見るとおどろく.jpgネコはキュウリを見ると超おどろく(116p)「えさをたべているネコのうしろにキュウリをそっとおく」とどうなるかという、数年前にユーチューブでいたずら動画が話題になったそうで、動物学者は「キュウリがヘビに見えるのではないかと(因みに、この種のネコ動画はユーチューブで今でも多くみられる。ネコが驚くのは、ネコに気づかれないように後ろの方にキュウリを置いといて、ネコがたまたま気づいたといった場合に限るようだ。「幸せそうな表情できゅうりを齧るネコ」の写真もネットにあった)。

 ネタ枯れと言うより、こっちがもう驚くことに馴れたという感じ。でも、今回も楽しく読めました。

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