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スコットにとってはまさに"悲惨な"体験。これで彼も一皮剥けるか。
Midsomer Murders - The Straw Woman (炎の惨劇)
ミッドサマー・パーヴァで「女わら人形祭り」が行なわれ、提案者は教師のフランシスで、昔の女達が偏見により火あぶりになった歴史を通し、無知がもたらす恐怖を子供達に教えるのが目的だった。巨大なわら人形に牧師が火をつけると中から叫び声がし、教会の副牧師が焼死体で見つかる―。
副牧師、牧師、医師と次々に殺害されていきます。村に屋敷を構え、毎晩のパーティ三昧で教会と対立するアランが最初に疑われますが、一番最初に怪しいと疑われる人物は真犯人ではないというのがもうパターンになってるね。アラン自身、最初の殺人で、「自分が容疑者になる予感がする」と言っているぐらいだから、もうこれは犯人じゃない。そうなると、誰か...。
実はアランは末期患者で、村の民間療法士ケイトと看護師アグネスを頼って治療をしているけれど、この2人の関係に大元があったのだなあ。嫉妬からくる動機としても、ちょっと殺し過ぎ。犯人は、三角関係のライバル本人を殺害しないで、副牧師、牧師、医師と、「師」の字の方を殺していったなあ。
事件をややこしくしたのは、アランの娘ジョーでしょうか。セクハラ医師をからかったのはともかく、純朴なマシューをたぶらかしたのはいただけません(ヌードになるだけだったらまだいいんだけれどね)。
そして最後は教師フランシスが犠牲となり、彼女が殺害される前夜に、携帯を留守電にして仕事そっちのけ状態で彼女と一夜を共にしたスコット巡査部長には、目の前で彼女が焼かれて亡くなるのを見たのはキツかっただろうなあ(この辛い経験で、彼はこの後一皮剥けるか?)。
「女わら人形祭り」はクリスティの「蒼ざめた馬」を想起させますが、但し、ミッドサマー・パーヴァでのものは今回が第1回。でも、こうしたお祭りに英国人は郷愁を感じるのでしょうか。シリーズのベストエピソード・ランキングでもベスト10に入ることの多い作品です(しかし、牧師と副牧師がホモ関係にあるなんて、こんな設定で教会からクレームがこないのかな)。
Trivia:The character of Alan Clifford's nurse, Agnes Waterhouse, is named after the first witch to be executed in England (hanged, not burned, in 1566).
「バーナビー警部(第34話)/炎の惨劇」●原題:MIDSOMER MURDERS:THE STRAW WOMAN●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/02/29●監督:サラ・ヘリングス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:ジェフ・ドッズ●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2009/02●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★☆)
Scott and School Teacher Liz Francis got really serious in 'The Straw Woman'. Unfortunately it was to end in tragic circumstances