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2006年08月21日 書評:HUREC AFTERHOURS 人事コンサルタントの読書備忘録
【213】 ○ 宮城 音弥 『超能力の世界』 (1985/05 岩波新書) 《『神秘の世界―超心理学入門』 (1961/11 岩波新書)》 ★★★★
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心理学の権威が超能力を「科学」した先駆的書物。strong>
『超能力の世界』 岩波新書 〔'85年〕
『神秘の世界―超心理学入門 (1961年)』
本書は'85年の出版ですが、'61年に同じ岩波新書から出た『神秘の世界』の改訂版です。
著者は、臨床心理学者であり精神医学者でもあった宮城音弥で、心理学の啓蒙書も多く書いていますが、この本は初版当時から「超心理学入門」と謳っていて、一般心理学とは一線を画しています。
著者が心理学の権威だったからこそこうしたテーマで書けるのであって、仮に普通クラスの学者が当時こうした内容で本を書けば、学界から孤立したのではないでしょうか。
ただしこの本は〈スピリチュアリズム〉とも一線を画しているため、霊魂不滅論者の期待に沿うものではありません。
超能力をESP、遠隔操作、予知に分け、過去の超常現象の報告例の科学的信憑性を検証し、サギ師の事例(無意識的サギを含め)や、死後の生存(憑依や死者との交信事例)にも触れています。
多くの超常現象の報告も興味深いですが、著者の統計的手法などを用いた科学的・論理的分析は、「科学する」とはどういうことかをそのまま示しています。
そして、何らかの特別な能力の存在を認めなければ説明がつかない“有意な”結果の報告も多くなされています。
《読書MEMO》
●超常現象の種類…テレパシー/遠隔認知または透視(ESP)/遠隔操作(サイコキネシス)/予知(2p)
●精神の一部分が人格から分離したときに、心霊現象のような現象が起こるとすれば、霊魂を仮定しなくとも、無意識によってこの現象の解釈は可能(181p)
●超心理学は深層心理学とスピリテュアリズム(心霊論)の間に位置する(210p)
投稿者 wadamy : 2006年08月21日 00:14