〔06〕 役割等級の設定②-「役割等級基準」を作成する

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● 役割等級基準の設定(「役割基準書」の作成)
役割等級区分の拠り所となる「役割基準書」の作成においては、"職務"より"役割"、"業務"より"機能"、"職制"より"職責"を念頭に置くことがコツです。要素を一括して定義する方法や、役割の概要と職責などに区分して定義する方法があります。また、等級ごとに、該当する職位クラスを示す場合もあります。ここでは、全職掌共通の役割等級基準の例を2つ紹介します。

● 役割等級基準例1(6等級)
M1(部長クラス)...経営首脳の意思決す定を補佐しながら、経営方針・事業計画を立案すると共に、部の効率的な運営・管理を行う
M2(課長クラス)...課の責任者として、上司を補佐しながら、課の効率的な運営・管理を行う
M3(係長クラス)...上司を補佐しながら、自己およびチームの任務を遂行し、また部下への指導・監督を行う
S1(主任クラス)...計画的・応用的な業務を遂行し、自らの経験・裁量・創意工夫により効率的に成果を出す
S2...応用を伴う比較的定常的な業務を、上司の一般的な指示を受けて効率的に遂行する
S3...比較的短時間に習得できる定常業務を、上司や先輩からの具体的な指示を受けて効率的に遂行する

● 役割等級基準例2-役割等級の概要と職責に区分して定義した例(7等級)
GM...〔概要〕①本部・事業部門の統括責任者(本部長・事業部長級) ②経営トップの補佐 
〔職責〕①本部・事業部門の予算管理責任・業績責任 ②経営トップの特命遂行責任
M1...〔概要〕①本部・事業部門内の部門管理者(部長級) ②本部長・事業部長の補佐 
〔職責〕①本部・事業部門の業績連座責任 ②部門の予算管理責任・業績責任
M2...〔概要〕①部署管理者(課長級) ②部長の補佐
〔職責〕①部門の業績連座責任 ②部署の予算管理責任・業績責任
M3...〔概要〕①グループの指導・監督者(係長級) ②部署長の補佐
〔職責〕①所管グループの業務遂行責任 ②所管グループの業績責任
S1...〔概要〕①自己完結型業務の推進者・主担当者 ②係長・グループリーダーの補佐
〔職責〕①担当業務の遂行責任 ②担当目標の達成責任
S2...〔概要〕一般業務の副担当者・作業担当者 〔職責〕担当業務の遂行責任
S3...〔概要〕作業担当者の補助              〔職責〕担当業務の実施責任

等級への社員個々の格付けは、担当している仕事の内容、職務範囲、責任の重さや難易度により決めます。会社の職制上は同じ職位であっても、これらを勘案し、または業務の拡大・革新等のチャレンジ度、期待度を付加して吟味した結果、役割等級に違いが出るということはあり得ます。「役割等級制度」であって「職位等級制度」ではないからです。

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