〔19〕 「変動型給与」の検討-これからの賃金カーブと「変動型給与」への賃金体系見直し

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● 「定期昇給」から「業績・成果昇給」へのシフト
経済情勢の変化に伴い産業のソフト化、サービス化が進むなかで、ホワイトカラーの生産性をいかに向上させるかが企業の重要課題となってきました。このことは、仕事の質や成果を厳しく評価し、賃金や処遇に反映させようという動きにつながっています。一方で、かつては考えられなかった"右肩下がり"の時代に入り、企業には総額人件費の厳格な管理が求められています。
こうしたなか、定期昇給の見直し・廃止、それに伴う賃金体系の見直しをする企業が増えています。それらの内容は、「定期昇給」から「業績・成果昇給」への移行、ということかと思います。

● これからの賃金カーブのイメージ
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これからの企業における社員の賃金カーブは、図のようなイメージに近づいていくのではないかと思います。従来型の賃金カーブは、若いときに安かった分を中高年になって取りかえすという、よく言われる「長期帳尻合わせ」型でした。「定昇」の廃止等が広まれば、これからは、そうした長期雇用の中で精算するスタイルから「単年度決算型」に移行していくと考えられます。少なくとも管理職クラスにおいては、そうした動きは既に始まっていると言えます。







● 「変動型給与」への流れと給与体系の見直し
企業は従来、業績反映を主に賞与で行ってきました。しかし給与制度は変えずに賞与のみでメリハリをつけようとしても、賞与の変動原資には限界があります。先行企業では、小手先の制度修正ではなく、既存の給与体系(年齢給+職能給)自体の抜本見直し検討 ⇒ 「定昇」という下方硬直性の撤廃 ⇒ 月例給の変動費化、という流れがさかんになっています。

それでは給与体系をどう見直すのか、4つのタイプを挙げてみます。
① 職能給 + 役割給 ... 「職能資格制度」と「役割等級制度」のダブルラダーを前提
② 職能給 + 業績給 ... 「職能資格制度」を前提 
③ 役割給のみ ............ 「役割等級制度」を前提 
④ 役割給 + 業績給 ... 「役割等級制度」を前提 


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