【2408】 △ アンドリュー・グリーブ 「名探偵ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣」 (90年/英) (1991/02 NHK) ★★★ (△ リチャード・スペンス 「名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件」 (90年/英) (1991/06 NHK) ★★★)

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大味な政治物の典型(第18話)。話が見えにくい部分とミエミエ部分が混在(第19話)。

名探偵ポワロ[完全版]Vol.10.jpgポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣 title.png 名探偵ポワロDVDコレクション 42号 (首相誘拐事件).jpg 名探偵ポワロDVDコレクション 43号 (西洋の星の盗難事件).jpg
名探偵ポワロ[完全版]Vol.10 [DVD]」(「誘拐された総理大臣」「西洋の星の盗難事件」所収)「名探偵ポワロDVDコレクション 42号 (首相誘拐事件) [分冊百科] (DVD付)」「名探偵ポワロDVDコレクション 43号 (西洋の星の盗難事件) [分冊百科] (DVD付)

ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣 01.png 何者かによる英国首相の襲撃事件があったが、首相は顔にかすり傷を負ったのみで難を逃れ、国際連盟の会議に出席するべく渡仏する。関係者がほっと安堵した矢先に今度は首相誘拐の報が入り、国家機密問題として外務省のサー・バーナードからジャップ警部の推薦を介してポワロに捜査要請が下る。会議までに残された時間は32時間と15分。差し迫った状況にも関わらず、ポワロは渡仏前の首相の英国での襲撃事件ばかりを調べて、一向にフランスへ渡る気配を見せない―(第18話「誘拐された総理大臣」)。

ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣3.png 「名探偵ポワロ」の第18話(第2シーズン第8話)で本国放映は1990年2月25日、本邦初放映は1991年2月26日(NHK)。原作はクリスティー文庫『ポアロ登場』(「首相誘拐事件」)、創元推理文庫『ポワロの事件簿1』(「誘拐された総理大臣」)、新潮文庫『クリスティ短編集2』(「首相誘拐事件」)などに所収などに所収。

ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣0.png ポワロはフランスで首相と共に襲撃されたというダニエルズ中佐が英国に帰って来ているというので会いに行きます(事件当時の運転手にも会いに行くがこちらは行方不明に)。なかなか渡仏しないポワロに対しサー・バーナードは苛立ちを露わにし(原作と異なり最後まで渡仏しない)、「(ポワロを推薦した)私の年金もパアかも」と嘆くジャップ警部に、ポワロは以前に中佐と派手に離婚争議をやったという元妻イモジャン(ミス・レモン、ここでもゴシップ通を発揮)のことを調べるよう依頼します。

名探偵ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣2967.jpg この辺りから何となく読めてしまう感じもします。ポワロ・シリーズで政治や外交を扱ったものは大味になりがちだという典型例かも(警察だけでなく軍隊まで登場)。分かり易く映像化されていますが、その分、替え玉工作の"無理さ加減"などが露呈した印象も。

 ジョーン・ヒクソン版「ミス・マープル」シリーズのスラック警部役のデヴィット・ホロヴィッチが、ダニエル中佐役で登場していますが、撮影時期は「第11話/魔術の殺人」('91年)の少し前でしょうか。生憎、ダニエル中佐の元妻役のリサ・ハーロウの方がキャラが立っていて(「主任警部モース(第13話)/ラドフォード家の遺産」('90年)にも出ていた)、その存在感はイマイチでしたが。


名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件01.png名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 1.jpg名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 2.jpg ベルギー出身の国際的映画スター、マリー・マーベルのもとに、満月の晩にダイヤ"西洋の星"を盗むという脅迫状が届いた。西洋の星には対になる宝石があり、それはレディー・ヤードリーの持つ"東洋の星"と呼ばれるダイヤだという。そして、ヤードリー家にも脅迫状が届いているらしい。レディー・ヤードリーがポワロとヘイスティングスにその宝石を披露した直後、"東洋の星"は盗まれてしまい、やがて"西洋の星"もマリー・マーベルも元から消えてしまう―(第19話「西洋の星の盗難事件」)。

名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 4.jpg名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 3.jpg 「名探偵ポワロ」の第19話(第2シーズン第9話)で本国放映は1990年3月4日、本邦初放映は1991年6月29日(NHK)。原作はクリスティー文庫『ポアロ登場』(「〈西洋の星〉盗難事件」)、創元推理文庫『ポワロの事件簿1』(「西洋の星の事件」)などに所収などに所収。
名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 location.jpg
名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 5.jpg いかにも悪そうな奴らの間に更に仲介人がいて話がややこしくなる一方で、「辮髪の男が...」といったところからして嘘臭く、何となく話が見えにくい一方で、何となくミエミエな面もあるという、観ていて落ち着かない印象でしょうか。

名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件 飛行場.png レディー・ヤードリーは最後良かったね、という感じ。もとは言えば、海外で"色男"に靡いてしまったという身から出た錆でもあっただけに、ポワロにどれだけ感謝しても感謝し切れないだろうなあ。一方のマリー・マーベルの方は、ポワロは彼女に悲しい知らせを伝えなければならないと言っていましたが、へイスティングスに対しては、悪党男と切れて良かったと言っています。無理にそう思い込もうとしているのではなく、ポワロ自身の本音でしょうね。全然"いい男"そうでもないし、こんなのが、彼女だけでなく、レディー・ヤードリーまで巻き込んだのが不思議ですが、この部分にケチをつけても仕方がないのでしょう。事件が解決しているのに、"消えたもう一つのダイヤ"はどこにいったのかと案じるへイスティングスは、視聴者に優越感を与えるための存在か?

 大味になりがちな政治物の典型とも言える第18話「誘拐された総理大臣」と、話が見えにくい部分とミエミエ部分が混在する第19話「西洋の星の盗難事件」といったところでしょうか。

The Kidnapped Prime Minister .jpg「名探偵ポワロ(第18話)/誘拐された総理大臣」●原題:AGATHA CHRISTIE'S POIROT Ⅱ:THE KIDNAPPED PRIME MINISTER●制作国:イギリス●本国放映:1990/02/26●監督:アンドリュー・グリーブ●脚本:クライブ・エクストン●時間:55分●出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)/ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス) /フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部) /ポーリン・モラン(ミス・レモン)/ロナルド・ハインズ(サー・バーナード・ドッジ)/デイヴィッド・ホロヴィッチ(ダニエルズ中佐)●日本放映:1991/02/26●放映局:NHK(評価:★★★)

The Kidnapped Prime Minister

The Adventure of the Western Star.jpg「名探偵ポワロ(第19話)/西洋の星の盗難事件」●原題:AGATHA CHRISTIE'S POIROT Ⅱ:THE ADVENTURE OF THE WESTERN STAR●制作国:イギリス●本国放映:1990/03/04●監督:リチャード・スペンス●脚本:クライブ・エクストン●時間:55分●出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)/ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス) /フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部) /ポーリン・モラン(ミス・レモン)/ロザリンド・ベネット(マリー・マーベル)/キャロライン・グッドール(レディー・ヤードリー)●日本放映:1991/06/29●放映局:NHK(評価:★★★)

The Adventure of the Western Star

       



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和田泰明

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