【2402】 ○ レニー・ライ 「名探偵ポワロ(第3話)/ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」 (89年/英) (1990/01 NHK) ★★★☆ (○ レニー・ライ 「名探偵ポワロ(第4話)/24羽の黒つぐみ 」(89年/英) (1990/02 NHK) ★★★☆)

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両作品とも犯人自体は雰囲気で判ってしまう。気負わずに気軽に楽しめる作品。

名探偵ポワロ[完全版]Vol.2.jpgジョニー・ウェイバリー誘拐事件 dvdコレクション.jpg ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 00.jpg  二十四羽の黒つぐみ dvd.jpg
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名探偵ポワロ[完全版]Vol.2 [DVD]」(「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」「24羽の黒つぐみ」所収)

ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 3.jpg 地方の大地主マーカス・ウェイバリーが、ポワロのところへ相談に訪れる。5万ポンドを支払わないと、翌日息子ジョニーを誘拐するという脅迫状を受け取ったと言うのだ。ヘイスティングスは、ウェイバリーの話を半信半疑で聞いていた。ポワロは、ウェイバリーを連れてジャップ警部を訪ねるが、ジャップ警部もまた事件としては扱ってくれない。事件を未然に防ぐことが重要だと考えるポワロは、ウェイバリー邸に赴き、やがてジャップ警部も部下を引き連れ警戒にあたるが、2人はジョニーを目の前で誘拐されてしまう―(第3話「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」)。

ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 2.jpg デヴィッド・スーシェ主演の英国LWT制作「名探偵ポワロ」の第3話(第1シーズン第3話)で本国放映は1989年1月22日、本邦初放映は1990年1月27日(NHK)。原作はクリスティー文庫『愛の探偵たち』、創元推理文庫『二十四羽の黒ツグミ』などに所収。

ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 syokuji.jpg 振り返ってみれば、この回のポワロは結構犯人に翻弄されて、現場を離れた隙に子供を誘拐されてしまうなど複数のミスしている感じがするのですが(時計が10分進められていたことにポワロもジャップ警部も気ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 屋敷.jpgづかなかったというのはちょとねえ)、その割には「足行水」などして若干のんびりした雰囲気がするのは、事件が誘拐であって殺人事件ではないためか、それとも翻弄されているように見えて実は早い段階でポワロには犯人の目星がついていたためか。

 ポワロならずとも、犯人は観ていて大体見当がつくのでは。後は共犯者と動機がポイントでしょうか。こちらはちょっと推理が難しい?
  「名門」と「お金持ち」の違いは夫婦の間でもあるのか。邸の増改築を巡る夫婦間の意見対立という伏線はありましたが、そんなことより、邸宅と庭園の美しさを楽しむ一作だったかも。


24羽の黒つぐみ3.jpg 友人の歯科医ボニントンとレストランで食事をしたポワロは、そこの常連客であるという老人が最近長年の習慣にないメニューを口にしたという話に興味を惹かれる。数日後、その老人は遺体で発見され、警察は階段からの転落事故死と判断したが、ポワロは老人が死の直前にレトランでとった行動の不自然さから不審を抱き、独自に調査に乗り出す―(第4話「24羽の黒つぐみ」)。

24羽の黒つぐみ0.jpg 英国LWT制作「名探偵ポワロ」の第4話(第1シーズン第4話)で本国放映は1989年1月29日、本邦初放映は1990年2月3日(NHK)。原作はクリスティー文庫『クリスマス・プディングの冒険』、創元推理文庫『二十四羽の黒ツグミ』などに所収。

24羽の黒つぐみ1.png ミス・マープル物の長編『ポケットにライ麦を』と同じくマザーグースの"6ペンスの歌"がモチーフとして使われていますが、『ポケットにライ麦を』ほどには歌詞がプロットに絡んでいないように思いました。

 原作では亡くなった老人ヘンリー・ガスコインが売れない画家だったのに、この映像化作品では売れっ子画家に変更されていて、その遺作に価値があるとの設定に。そのため容疑者の幅が原作より若干は出ていますが、結局、連続殺人事件で容疑者の1人が亡くなってしまうため、ポワロ自身が言うように、自ずと容疑者が絞られる状態になったように思います。

24羽の黒つぐみ2.jpg ポワロが歯の治療中で肉料理が食べられず、自分で肉料理を作ってヘイスティングスに食べさせ、その味はどうかしきりに気にするという場面が可笑しかったし、抽象絵画を観てそのタイトルが「鳥に石を投げる男」だと聞いてヘイスティングスが「ほぅ。で、どっちが男?」と言ったり、ポワロがクリケットの試合に夢中で気も漫(そぞ)ろのヘイスティングスにイラついたり皮肉を言ったりしつつ、ラストで自ら試合結果を分析してみせヘイスティングスを唖然とさせる場面なども楽しいです。ただ、こうした場面ばかり印象に残って、ポワロの鋭さというのは意外と感じられなかったような気も。

 両作品とも短編がベースであり、犯人探し自体はそう難しくないと言うか、雰囲気で判ってしまうところがあります。でもその分、あまり気負わずに気軽に楽しめる作品ではあります。

The Adventure of Johnnie Waverly_.jpgジョニー・ウェイバリー誘拐事件01.jpg「名探偵ポワロ(第3話)/ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」●原題:AGATHA CHRISTIE'S POIROT I:THE ADVENTURE OF JOHNNIE WAVERLY●制作年:1988年●制作国:イギリス●本国放映:1989/01/22●監督:レニー・ライ●脚本:クライブ・エクストン●時間:55分●出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)/ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス)/フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部)/ポーリン・モラン(ミス・レモン) /ジェフリー・ベイトマン(マーカス・ウェイバリー)/ジュリア・チャンバース/DOMINIC ROUGIER●日本放映:1990/01/27●放映局:NHK(評価:★★★☆)
The Adventure of Johnnie Waverly

Four and Twenty Blackbirds_.jpg24羽の黒つぐみ4.jpg「名探偵ポワロ(第4話)/24羽の黒つぐみ」●原題:AGATHA CHRISTIE'S POIROT I:FOUR AND TWENTY BLACKBIRDS●制作年:1988年●制作国:イギリス●本国放映:1989/01/29●監督:レニー・ライ●脚本:ラッセル・マレー●時間:55分●出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)/ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス)/フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部)/ポーリン・モラン(ミス・レモン) /リチャード・ハワード(ジョージ・ロリマー)/トニー・エイトキン(トミー・ピナー)/CHARLES PEMBERTON/GEOFFREY LARDER/DENYS HAWTHORNE/HOLLY DE JONG●日本放映:1990/02/03●放映局:NHK(評価:★★★☆)
Four and Twenty Blackbirds

     
       



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和田泰明

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