【2307】 △ 坂詰 真二 『20歳若返る筋トレ (2014/02 小学館新書) ★★★

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分かり易く基本を押さえているが、「筋トレ」の本と言うより「ストレッチ」の本みたい。

20歳若返る筋トレ.jpg 『20歳若返る筋トレ (小学館新書)』 やってはいけない筋トレ.jpgやってはいけない筋トレ (青春新書インテリジェンス)

 著者の前著『やってはいけない筋トレ』(2012年/青春新書INTELLIGENCE)同様、分かり易く基本を押さえて書かれています。入門書としては悪くないと思いますが、ある程度、この分野の読書経験がある人にはややもの足りないでしょうか。特に、前著『やってはいけない筋トレ』を読んでしまった人には...。

 「毎日の筋トレは百害あって一利なし」とか「10回3セットで必要十分」とか言い切っているのも分かり易さの1要因でしょうが、求めるレベルやケースによってはそうと言い切れない面もあるのでは。但し、「有酸素運動は筋トレの後に」とか「下半身→上半身→体幹の順で」とかは、基本と言えば基本でしょう。「就寝前のトレーニングはNG」というのも正しいと思います。

 トレーニングをする時間帯は、1日の中で最も体温が高いのは16時前後と言われているが、一般的なビジネスパーソンにとって適切なのは、夕食を食べてからしばらくした後の21時から22時くらいが現実的とあり、但し、社会人がスポーツジムなどに通う場合は、17時くらいにおにぎりやパンを食べて血糖値を上げておき、会社帰りの19時から20時前後に運動し、帰宅して先に摂った炭水化物を除いた夕食を摂るのがベストとあります。時間帯はともかく、会社で5時になったらおにぎりを食べるというのもちょっとねえ。でも、今の塾通いの子どもなどは、これに似たようなサイクルだったりもするかも(勉強もエネルギーを使うからなあ)。

 第1章がこうしたトレーニングに関する"常識"編で、第2章で「自重トレ」について、第3章で身近な道具を使った筋トレについて、それぞれ写真入りで解説しており、入門者向けと言えば入門者向けですが、「自重トレ」などは結構コツがあって、効かせようと思うとジムマシンを使った筋トレより難しかったりもするのではないでしょうか。

 第4章では有酸素運動について解説し、第5章ではトレーニング後のストレッチについて解説していますが、写真入りで解説しているストレッチの方が詳しく解説されていたでしょうか。第6章では、食事や睡眠を考えて若さを保つ方法が説かれていて、ここでもストレッチが出てきます。「筋トレ」の本と言うより、何だか「ストレッチ」の本みたいでした。

 乃至は、自重筋トレの本か? 前著『やってはいけない筋トレ』でも自重筋トレが写真入りで解説されていたのに対し、ジムトレーニングについては写真が無く、マシントレーニングの経験が無い全くの初心者にはやや厳しいかと思われたのですが、今度はマシントレーニングの解説そのものを割愛してしまっています。タイトルの「筋トレ」とややイメージが一致しない気もしますが、「20歳若返る」とあることから、中高齢者向けの日常生活の中で出来るトレーニングの本、といった感じになるのかと思います。

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This page contains a single entry by wada published on 2015年7月11日 22:54.

【2306】 ○ 増田 晶文 『50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ―こうすれば愉しく無理せずに続けられる』 (2014/05 SB新書) ★★★★ was the previous entry in this blog.

【2308】 ○ 貴田 庄 『小津安二郎と映画術』 (2001/08 平凡社) ★★★★ is the next entry in this blog.

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