2013年12月 Archives

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やはり感動させられる「ロッキー」のシリーズ第1作。スタローンは自分で監督しない方がいい?

ロッキー 1976 dvd.jpg ロッキー2 dvd.jpg ロッキー3 dvd.jpg ロッキー4 dvd.jpg ステイン・アライブ dvd.jpg ランボー dvd.jpg
ロッキー(特別編) [DVD]」「ロッキー2 [DVD]」「ロッキー3 [DVD]」「ロッキー4 [DVD]」「ステイン・アライブ [DVD]」「ランボー/怒りの脱出 [DVD]

ロッキー 1976 02.jpg 「ロッキー」('76年)は、シルヴェスター・スタローン(1946年生まれ)が当時、映画オーディションに50回以上落選し、ポルノ映画への出演や用心棒などをして日々の生活費を稼ぐ暮らしの中で、プロボクシングのヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー戦」をテレビで観てウェプナーの善戦に感激し、それに触発されて3日間で脚本を書き上げプロダクションに売り込んだもので、プロダクション側はその脚本に7万5千ドルという、当時としては破格の値をつけたということですから、脚本自体が良かったのでしょう(アカデミー賞作品賞・監督賞、ゴールデングローブ賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞などを受賞)。

ロッキー 1976 01.jpg プロダクション側は主演にポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、アル・パチーノなどの有名スターを想定していたのに対し(ジェームズ・カーンなども有力な主演候補だった)、スタローンはあくまで自分が主演することに固執したため、最終的に36万ドルまで高騰した脚本は、スタローンの主演と引き換え条件に2万ドルまで減額されたそうな。でも、結果的にスタローンは無名俳優から一躍スターダムに躍り出たわけで、主演に固執して良かった...(逆に言えば、窮乏生活に慣れていたので、カネには固執していなかった)。

ロッキー 03.jpg 日本でも公開当時、誰もがこの作品を観に映画館に押し掛ける状況で、アカデミー賞作品賞受賞、キネマ旬報でも年間1位と高評価。こうなると逆に事前に情報が入り過ぎてしまい、結局個人的にはロードでは観に行かなかったのですが、後で「ロッキー2」('78年)と併せて名画座に降りてきた頃になって遅ればせながら観て、筋書きは分かっていても、やはり感動させられました。

ロッキー4 01.jpg 但し、シルヴェスター・スタローン自身が監督した「ロッキー2」の方はイマイチ、更に、今度こそロードでと観に行った「ロッキー3」('82年)では、対戦相手クラバー(ミスター・T)が全然強そうに見えないのが難で、これもイマイチ。それに比べると、「ロッキー4 炎の友情」('85年)は、ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の登場で、多少シリーズ最後を盛り上げたという印象で、個人的にはまあまあ許せるかなという感じでしたが、スタローン自身はこの「ロッキー4 炎の友情」で、ゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞を受賞しています。

レッド・スコルピオン 1.jpg 一方、ロッキーより強そうに見えたドラゴを演じたドルフ・ラングレンは、その後「レッド・スコルピオン」('88年/米)に主演。アフリカ南部の共産主義国家に潜入したソ連の特殊部隊兵士の活躍を描くアクション映画でしたが、何だか動きが鈍くなったような...。空手家としての実績もあり、6か国語を話すインテリでもあるそうですが、シルヴェスター・スタローン同様に監督業に進出する傍ら併せて俳優業を続けているものの、B級映画ばかり出ている印象でしょうか。因みに、「レッド・スコルピオンRed Scorpion -  Dolph Lundgren.jpgレッド・スコルピオン dvd.jpg」のプロデューサーのジャック・エイブラモフはその後共和党保守派のロビイストとなり、汚職事件でFBIに拘束されていますが、この映画自体にも当初から南アの極右派(アパルトヘイト推進派)が資金提供しているとの噂が囁かれていたとのこと、但し、映画の中にとりたてて人種差別的表現はありません。 
レッド・スコルピオン [DVD]

 ドルフ・ラングレンはローランド・エメリッヒ監督の「ユニバーサル・ソルジャー」('92年)で、べトナム戦争で戦死したものの25年後に軍の秘密兵器として甦る特殊部隊兵ユニバーサル・ソルジャー ps.jpgユニバーサル・ソルジャー 1992.jpg士を演じていますが、ジャン=クロード・ヴァン・ダム演じる同じく甦ったもう一人の兵士の方が善玉なのに対し、ドルフ・ラングレンの方はヒール役(悪玉)というのが相変わらずでした(まあ、ドルフ・ラングレンの方が見た目が強そうだというのもあるかもしれないが、妥当な配役か)。観た時は可もなく不可もない娯楽作品という印象でしたがそこそこ人気があったのか、その後「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」('99年)、「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」('09年)が作られ、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは両方に主演、ドルフ・ラングレンは'09年の方に出ています(2人とも中年にして頑張っている?)。

 シルヴェスター・スタローンについても、シリーズ最後と謳った「ロッキー4」でロッキー・シリーズは実際には終わらず、「ロッキー5 最後のドラマ」(Rocky V、'90年)、そして更に16年後の「ロッキー・ザ・ファイナル」(Rocky Balboa、'06年)と続いたわけで(「ロッキー5」はスタローン自身が失敗作であったことを認め、だから"ザ・ファイナル"を作ったとのこと)、最後60歳でボクサー役でリングに上がったシルヴェスター・スタローンはすごいと言えばすごいけれど、やはり無理があったと言わざるを得ないのではないでしょうか(ボクシング関係者の一部には、ボクシングを冒涜しているとの声もあった)。

スタローン&シュワルツェネッガー.jpg 「ロッキー2」以降はシルヴェスター・スタローン自身が監督しているのですが、ボディビルダーから俳優に転じ、更には州知事も務めたアーノルド・シュワルツェネッガー(1947年生まれ)と比べると、シルヴェスター・スタローンという人は根っから映画が好きなんだなあという気がします。二人が本格共演を果たした「大脱出」('13年)のプレミアで、シルヴェスター・スタローンは アーノルド・シュワルツェネッガーについて「20年間、本当に互いを激しく嫌い合っていたんだ」と告白していますが、とはいえ、「それはいいライバルはなかなか見つからないということの証。次第にその存在に感謝するようになる。そうやって競い合ってきたから、こうして二人ここにいるのかも」と今は互いの存在を 認め合っていることを明かしています。個人的には、そもそも映画への関わり方が二人は違うのではないかと。アーノルド・シュワルツェネッガーが「俳優」であるのに対し、シルヴェスター・スタローンは「映画人」という印象であり、脚本を書くか書かないかの違いは大きいように思います。

ステイン・アライブ01.jpg 但し、シルヴェスター・スタローンの映画監督としての力量はどうなのかはやや疑問符も...。作品への思い入れが先行しているような感じもあり、ついていけない人もいるのではないでしょうか。「ロッキー」に関しては、シリーズを通しての熱烈なファンが多くいるようですが、「ロッキー3」と「ロッキー4」の間の時期に、「サタデー・ナイト・フィーバー」('77年)の続編としてシルヴェスター・スタローンが監督した「ステイン・アライブ」('83年、脚本もシルヴェスター・スタローン)は特に見るべきものの無い作品で、この映画に主演したジョン・トラボルタの長期低迷のきっかけになった作品とも言えるのではないかと思います。

ランボー ちらし.jpgランボー 01.jpg 因みに「ランボー」('82年)のシリーズ作も、全4作全てシルヴェスター・スタローンの脚本または彼が脚本参加しているものでしたが、第1作(「ロッキー3」と同じ年に作られている)の「ランボー1人 vs. 警官千人」に始まり、「ランボー/怒りの脱出」('85年)では「ランボー1人vs.ベトナム軍」、ランボー3/怒りのアフガン dvd.jpg「ランボー3/怒りのアフガン」('88年)では「ランボー1人vs.ソ連軍10万人」とスケール・アップするにつれて、当初のランボーのアウトローの孤独と哀しみは消え、すっかり超人ヒーローになってしまい、「ランボー3/怒りのアフガン」などは、見ていてちっともハラハラしない...。しかも、今思えば皮肉なことに、この作品は、ランボーがアフガン・ゲリラと協力してソ連軍と戦う内容になっていて、当時のアフガン・ゲリラの一派が後のタリバン内の過激武装勢力になっていくわけです。

 「ランボー3/怒りのアフガン」ではシルヴェスター・スタローン自身も'88年ゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞に選ばれてしまったぐらいで(実は'85年にも「ランボー/怒りの脱出」と「ロッキー4 炎の友情」の"合わせ技"で同賞の最低主演男優賞を受賞している)、20年ぶりの続編「ランボー/最後の戦場」('08年)でその汚名返上を図ったのか、このシリーズで初めて自らメガホンをとりますが、こちらは個人的には未見。でも、この人、あんまり自分で監督しないほうが...。

タリア・シャイア in「ロッキー」第42回ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞
ロッキー パンフ.jpgタリア・シャイア ロッキー.jpgrocky 1976 poster.jpg「ロッキー」●原題:ROCKY●制作年:1976年●制作国:アメリカ●監督:ジョン・G・アヴィルドセン●製作:アーウィン・ウィンクラー/ロバート・チャートフ●脚本:シルヴェスター・スタローン●撮影:ジェームズ・グレイブ●音楽:ビル・コンティ●時間:119分●出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/バージェス・メレディス/カール・ウェザース●日本公開:1977/04●配給:ユナイテッド・アーティスツ●最初に観た場所:池袋・文芸坐(81-01-22)(評価:★★★★)●併映:「ロッキー2」(シルヴェスター・スタローン)
「ロッキー」パンフレット

ROCKY2 1979.jpg「ロッキー2」●原題:ROCKYⅡ●制作年:1979年●制作国:アメリカ●監督:シルヴェスター・スタローン●製作:アーウィン・ウィンクラー/ロバート・チャートフ●脚本:シルヴェスター・スタローン●撮影:ビル・バトラー●音楽:ビル・コンティ●時間:119分●出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/カール・ウェザース/バージェス・メレディス●日本公開:1979/09●配給:ユナイテッド・アーティスツ●最初に観た場所:池袋・文芸坐(81-01-22)(評価:★★)●併映:「ロッキー」(シルヴェスター・スタローン)

ロッキー3 02.jpg「ロッキー3」●原題:ROCKYⅢ●制作年:1982年●制作国:アメリカ●監督:シルヴェスター・スタローン●製作:アーウィン・ウィンクラー/ロバート・チャートフ●脚本:シルヴェスター・スタローン●撮影:ビル・バトラー●音楽:ビル・コンティ●時間:99分●出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/カール・ウェザース/ミスター・T/ハルク・ホーガン/バージェス・メレディス/トニー・バートン/イアン・フリード/ウォーリー・テイラー/ジム・ヒル/ドン・シャーマン●日本公開:1982/07●配給:ユナイテッド・アーティスツ●最初に観た場所:有楽町・丸の内松竹(82-10-22)(評価:★★)
marunouti syotiku.jpg旧丸の内松竹1.jpg旧丸の内松竹2.jpg丸の内松竹(初代).jpg旧・丸の内松竹 前身は1925年オープンの「邦楽座」(後の「丸の内松竹」)。1957年7月、旧朝日新聞社裏手に「丸の内ピカデリー」オープン(地下に「丸の内松竹」再オープン)。1984年10月2日閉館。1987年10月3日 有楽町マリオン新館5階に後継館として新生「丸の内松竹」(現:丸の内ピカデリー3)がオープン。


ロッキー4 炎の友情 .jpg「ロッキー4 炎の友情」●原題:ROCKYⅣ●制作年:1985年●制作国:アメリカ●監督:シルヴェスター・スタローン●製作:アーウィン・ウィンクラー/ロバート・チャートフ●脚本:シルヴェスター・スタローン●撮影:ビル・バトラー●音楽:ビル・コンティ●時間:91分●出演:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア1977年8月6日 新宿京王 京王地下.jpg京王新宿ビル3.jpg京王三丁目ビル - 2.jpg/バート・ヤング/カール・ウェザース/ドルフ・ラングレン/ブリジット・ニールセン/ジェームス・ブラウン●日本公開:1986/06●配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー/UA=UIP●最初に観た場所:新宿・京王2(86-06-07)(評価:★★★) 新宿京王・京王地下(京王2)新宿3丁目伊勢丹はす向い京王新宿ビル(現・京王三丁目ビルの場所)。1980年代後半に閉館。

レッド・スコルピオン bl.jpgレッド・スコルピオン  映画前売半券.jpg「レッド・スコルピオン」●原題:RED SCORPION●制作年:1989年●制作国:アメリカ●監督:ジョセフ・ジトー●製作:ジャック・エイブラモフ●脚本:アーン・オルセン●撮影:ホアオ・フェルナンデス●音楽:ジェイ・チャタウェイ●時間:106分●出演:ドルフ・ラングレン/M・エメット・ウォルシュ、アル・ホワイト/T・P・マッケンナ/カーメン・アルジェンツィアノ/ブライオン・ジェームズ/ジョセフ・ビッグウッド/ジェイ・チャタウエイ●日本公開:1989/01●配給:日本ヘラルド●最初に観た場所:三軒茶屋映劇(89-07-01)(評価:★★)●併映:「ダイ・ハード」(ジョン・マクティアナン)レッド・スコルピオン HDマスター版(Blu-ray Disc)
三軒茶屋映劇 2.jpg三軒茶屋シネマ/中央劇場.jpg三軒茶屋付近.png三軒茶屋映画劇場 1925年オープン(国道246号沿い現サンタワービル辺り)。1992(平成4)年3月13日閉館(左写真)。菅野 正 写真展 「平成ラストショー hp」より 同系列の三軒茶屋中央劇場(右写真中央)は1952年、世田谷通りの裏通り「なかみち街」にオープン。(「三軒茶屋中央劇場」も2013年2月14日閉館)  ①三軒茶屋東映(→三軒茶屋シネマ) ②三軒茶屋映劇(映画劇場)(現サンタワービル辺り) ③三軒茶屋中劇(中央劇場)

ユニバーサル・ソルジャー dvd 1992.jpgユニバーサル・ソルジャー1992 1.jpg「ユニバーサル・ソルジャー」●原題:UNIVERSAL SOLDIER●制作年:1992年●制作国:アメリカ●監督:ローランド・エメリッヒ●製作:アレン・シャピロ/クレイグ・ボームガーテン/ジョエル・B・マイケルズ●脚本:リチャード・ロススタイン/クリストファー・レイッチ/ディーン・デヴリン●撮影:カール・W・リンデンローブ●音楽:クリストファー・フランケ●時間:102分●出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ドルフ・ラングレン/アリー・ウォーカー/ジョセフ・マローン/エド・オロス/ジーン・デイヴィス/レオン・リッピー/ランス・ハワード/リリアン・ショウバン/チコ・ウェルズ/ジェリー・オーバック●日本公開:1992/11●配給:東宝東和(評価:★★★)
ユニバーサル・ソルジャー [DVD]

ステイン・アライブ dvd.jpgSTAYING ALIVE.jpg「ステイン・アライブ」●原題:STAYING ALIVE●制作年:1983年●制作国:アメリカ●監督:シルヴェスター・スタローン●製作:シルヴェスター・スタローン/ロバート・スティグウッド●脚本:シルヴェスター・スタローン/ノーマン・ウェクスラー●撮影:ニック・マクリーン●音楽:ビージーズ/フランク・スタローン●時間:96分●出演:ジョン・トラボルタ/シンシア・ローズ/フィノラ・ヒューズ/スティーヴ・新宿ジョイシネマ .jpgインウッド/ジュリー・ボヴァッソ/チャールズ・ウォード●日本公開:1983/12●配給:パラマウント映画=CIC●最初に観た場所:新宿ジョイシネマ(84-04-07)(評価:★★★)
新宿ジョイシネマ さよならフェスティバル.jpg新宿ジョイシネマ.jpg新宿ジョイシネマ 1947年12月「新宿地球座」としてオープン。1958(昭和33)年12月「地球会館」新築・落成、「新宿座」オープン。1984年1月「新宿ジョイシネマ」と改称。1995年7月~「新宿ジョイシネマ1」。(新宿ジョイシネマ2 1958年12月「新宿地球座」→1983年~「歌舞伎町松竹」→1995年7月~「新宿ジョイシネマ2」) 2009年5月31日(新宿ジョイシネマ1・2(地球会館)・3(中台ビル))閉館。[中写真:新宿劇場(1970年閉館)]

ランボー 82.jpgランボー1982.jpg「ランボー」●原題:FIRST BLOOD●制作年:1982年●制作国:アメリカ●監督:テッド・コッチェフ●製作:バズ・フェイシャンズ●脚本:マイケル・コゾル/ウィリアム・サックハイム/シルヴェスター・スタローン●撮影:アンドリュー・ラズロ●音楽:ジェリー・ゴールドスミス●原作:ディヴィッド・マレル「一人だけの軍隊」●時間:97分●出演:シルヴェスター・スタローン/リチャード・クレンナ/ブライアン・デネヒー/デビッド・カルーソ/ジャック・スターレット/マイケル・タルボット/デビッド・クロウレイ●日本公開:1982/10●配給:東宝東和●最初に観た場所:新宿ローヤル(84-09-24)(評価:★★★)一人だけの軍隊 ランボー (ハヤカワ文庫)
新宿ローヤル 地図.jpg新宿ローヤル.jpg新宿ローヤル劇場 88年11月閉館 .jpg
新宿ローヤル劇場(丸井新宿店裏手) 1988年11月28日閉館[カラー写真:「フォト蔵」より/モノクロ写真:高野進 『想い出の映画館』('04年/冬青社)より]
新宿ローヤル劇場「悪魔の棲む家」(1982/8/17-1982/8/23)

rambo 3 1988 movie.jpgランボー3/怒りのアフガン チラシ.jpg「ランボー3/怒りのアフガン」●原題:RAMBO 3●制作年:1988年●制作国:アメリカ●監督:ピーター・マクドナルド●製作:バズ・フェイシャンズ●脚本:シルヴェスター・スタローン/シェルドン・レティック●撮影:ジョン・スタニアー●音楽:ジェリー・ゴールドスミス●原作:ディヴィッド・マレル●時間:97分●出演:シルヴェスター・スタローン/リチャード・クレンナ/カートウッド・スミス●日本公開:1988/06●配給:東宝東和●最初に観た場所:歌舞伎町・新宿プラザ(88-07-10)(評価:★★)
新宿プラザ 閉館上映チラシ.jpg新宿プラザ劇場200611.jpg新宿プラザ劇場内.jpg 新宿プラザ劇場 1969年10月31日オープン、コマ劇場隣り (1,044席) 2008(平成20)年11月7日閉館

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ちゃんと素人を推理の正解に導いてくれる作りもたまにはいい。

愛憎の終幕 dvd.jpg第37話「愛憎の終幕」11.jpg 愛憎の終幕 7.jpg
"Midsomer Murders" Dead in the Water(愛憎の終幕)

愛憎の終焉 3.jpg第37話「愛憎の終幕」ボート.jpg ミッドサマーでレガッタ大会が開催され、レースが盛り上がる中、川でボートクラブの会長ガイ・スイートマンの水死体が発見された。同じボートクラブのトレントやパークウェイは、事件にショックを受けた様子もなくレース続行を主張、一方バーナビーらは、クラブのバーテンから「彼らは、金に困ってて揉めていた」との証言を得ると共に、トレントら数名が毎週トレントのボートで極秘の打ち合わせをしている事実を掴む―。

第37話「愛憎の終幕」1.jpg レガッタ大会をやってもらわないことには、保険金詐欺計画がおじゃんになるということだったのかあ。モテ男のガイは、仲間内のイザコザで仲間らに殺されたのかと思ったら、この連中には黒幕がいて、その黒幕が直接手を下したということだでした。保険金詐欺計画も全部、この黒幕の発案です。但し、金蔓となる女性サンドラを見つけたことで仲間を抜けたガイの口から計画の秘密が漏れるのを恐れて殺したと言うよりも、ガイが若くて実家が金持ちの娘サンドラに走ったという愛情の裏切り行為に対し、かっとなって殺したと言った方が正解でしょう。

愛憎の終幕 00.jpg 犯人はサンドラの口をも封じるために殺害を試みるが、これはバーナビーに先を越されて失敗、そこで御用となり、黒ヘルメットを外す前に、大方の視聴者には犯人が誰だか判ったのではないでしょうか。ちゃんと素人を推理の正解に導いてくれる作りもたまにはいいです。

愛憎の終幕 6.jpg と言うことで、被害者も少ないし、意外とシンプルだった? むしろ、地方のレガッタ大会風物を愉しめる?(レガッタって、別にテムズ川だけでなく、英国のあちこちでやっているわけか)。ジョイスが「またよ、一緒に出かけると10分で事件に出くわすわ」とボヤいているけれど、前作では被害者と別れた直後の殺人事件だったし、ちょっと異常なまでの"事件居合わせ率"?

オウェイン・イオマン1.jpg ボート選手ヘンリー役のオウェイン・イオマン(Owain Yeoman)は、米国のコメディ・ドラマ「キッチン・コンフィデンシャル」で副料理長役で出ていたけれど、最近では同じく米国のクライム・サスペンスドラマ「THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル」の恋愛に不器用なCBI捜査官の印象が強く、ガタイはいいけれど、やや三枚目っぽい役が似合う印象です(そのつもりで観てしまうから、生意気娘ヘティとボートクラブの会計係兼コーチのクレアとの二股を掛けた女好きというこのエピソードの役柄においても、あまり女性の気持ちを理解していなさそうな...)。

オウェイン・イオマン メンタリスト2.jpgオウェイン・イオマン メンタリスト1.jpg

Owain Yeoman in The Mentalist (「THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル」)                                                         
                                 
「バーナビー警部(第37話)/愛憎の終幕」●原題:MIDSOMER MURDERS:DEAD IN THE WATER●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/10/17●監督:レニー・ライ●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:ダグラス・ワトキン愛憎の終焉 ロケ地.jpg愛憎の終焉 張り込み.jpgソン●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2010/02●放映局:AXNミステリー(評価:★★★☆)

ASTON, OXFORDSHIRE Seen in 'Dead in the Water'. Barnaby & Scott use this house as a lookout to spy on Trent's boat.

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霊媒師の宣託の虚実皮膜は上手いと思ったが、犯人像がややチンケな印象も。

止まらない凶行 dvd.png 止まらない凶行 dvd.jpg  止まらない凶行 0.jpg
"Midsomer Murders Set 9 [DVD] [Import]" Things That Go Bump in the Night(止まらない凶行)/Dead in the Water/Orchis Fatalis/Bantling Boy
止まらない凶行 01.jpg ミッドサマーの小村フレッチャーズ・クロスでは、霊媒師ロゼッタによる降霊会が大人気で、愛する人に先立たれた人々が、死者のメッセージを聞くために集まっていた。最近引っ越してきたエリザベスと親しくなったジョイスが、彼女に誘われてその降霊会に行った晩、ロゼッタは「誰かに不幸なことが起こる」と警告、その晩に葬儀屋パトリック・ペニマンが霊安室で殺され、次にはエリザベスが自宅前でジョイスとの別れ際に、更に降霊会を手伝う男ジョンがフレッチャーズ・クロス駅付近の線路上で殺される―。

止まらない凶行 3.jpg 犯人が全然読めなかったなあ。葬儀屋の妻ジャネットが両手首を切られた夫の死体を発見して驚いて助けを求めに外に飛び出すシーンは、推理小説でいうところの"叙述トリック"に当たるのではないかな。これに完全に騙されてしまったけれど、やや"掟破り"の印象も受けました("演技"がプロの役者並みに上手過ぎ。若干の不自然さが欲しかった―と言うか、誰も見てはいないところでどうして演技する必要がある?)。

止まらない凶行 2.jpg クリスティ作品などにも出てくる降霊会と、ロゼッタに馮衣したヴィクトリア朝時代の少女の霊(サラ・ウォーターズの『半身』を想起した)、「きかんしゃトーマス」みたいな鉄道列車の保守並びに止まらない凶行 天然石屋.jpgフレッチャーズ・クロス駅の再開に携わる人々といった英国ならではの味付け。霊媒師の他にも「天然石屋」とか、いろいろ出てきます(これも半分占い師みたいなものだなあ)。ロゼッタが亡くなった人の家族しか知らないような身体的特徴を言い当てることが出来たのは、"葬儀屋情報"だったわけかあ、ナルホド(土葬だとエンバーミングするわけか。火葬でも湯灌するけれど)。

「天然石屋」のセット[上]/Long Crendon Manor(降霊会会場)[下]
止まらない凶行 1.jpg止まらない凶行 降霊会.png 殺害されたエリザベスは、冷やかしで降霊会に出ていたわけではなく、ロゼッタのインチキを暴くためだった(それと盗品の謎も追及しようとしていた)―ロゼッタが宣託した「復讐の天使」は、ジョイスが警部を妻に持つ自分のことかと勘違いしたようですが、実はエリザベスのことだったと考えると、ヴィクトリア朝時代の少女の霊は本物だった? 常識的に考えれば偶然だとは思いますが、この辺りの虚実皮膜は上手いと思いました。

 ただ、不倫と欲得のための犯行動機で、ジャネットと共犯の不倫相手も色呆け老人となると、沢山殺した割には、犯人像がややチンケな印象も(スコットの単純な尋問テクニックにも嵌ってしまったし)。あの笑い方からして、ある意味2人とも"壊れた"人だったなあ。

 止まらない凶行 降霊会 bb.jpg ミッドサマーでは村ごとにブラスバンドがあって、「バーナビーのテーマ」が定番曲なのか?

「バーナビー警部(第36話)/止まらない凶行」●原題:MIDSOMER MURDERS:THINGS THAT GO BUMP IN THE NIGHT●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/10/10●監督:ピーター・スミス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:ピーター・ハモンド●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード●日本放映:2010/02●放映局:AXNミステリー(評価:★★★☆)

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シリーズの中でも秀作エピソードだと思う。鬼のような長姉と「名探偵コナン」みたいな少年。

バーナビー警部 「錯覚の証明」dvd 輸入盤2.jpgバーナビー警部 「錯覚の証明」 dvd輸入盤.jpg  バーナビー警部 「錯覚の証明」2.jpg
"Midsomer Murders" Ghosts of Christmas Past(錯覚の証明)

バーナビー警部 「錯覚の証明」1.jpg クリスマスの日、バーナビーは妻のジョイスの両親を家に招待していたが、妻の父親が苦手なバーナビーは、スコットが彼を事件で呼び出す事を願っていた。時を同じくして、由緒あるヴィリアーズ家の人間たちも、クリスマスを祝っていたが、そうした中、大叔母のリィディアがガレージで車の排ガスによって殺害されそうになり、次は階段から突き落とされて―。

バーナビー警部 「錯覚の証明」犯人.jpg ヴィリアーズ家では、プロの手品師を目指していた長兄のファーディが、唯一心を通わせた女性クレアの悪行を聞かされて9年前のクリスマスに自殺したという暗い過去があり、実はそのクレアも、その時には既に更生していたにも関わらず、信頼していたリィディアの裏切りに遭ったことを知って自殺していた...。

バーナビー警部 「錯覚の証明」3.jpg でも、これ、一番悪いのは、どう見ても長姉ジェニファーでしょう。長兄に彼の生きがいである手品師になる夢を諦めるように言い、クレアにヌレギヌを着せるようリィディアに警察に電話させた彼女は鬼のような女性であり、殺されてもあまり同情できず、むしろリィディアの方は、犯人の復讐に巻き込まれた感じでしょうか。9年前からこの家の家族と友人になったというドミニクが、実は...。

バーナビー警部 「錯覚の証明」 3.jpgバーナビー警部 「錯覚の証明」少年.jpg 息子のガールフレンドで家族にとってはよそ者となるエミリーがヒロインっぽくって(情緒不安定の頼りない青年と、彼のことを気遣うしっかり者の若い女性という、よくある組み合わせパターン)、彼女が探偵役を務めるのかと思ったら、ハワードという次女の息子がこれまた「名探偵コナン」みたいに利発で、この辺りは楽しめます(手品も上手で、トリックに騙されたスコットは本気で不機嫌だったなあ)。

錯覚の照明 3.jpg 犯人の犯行手口をバーナビーが現場でスコットに解き明かす一方で、ハワード少年は現場から離れた場所で、バーナビーと同じタイミングで犯行トリックを家族の皆に説明していたから、考えてみればこれはスゴイことです。バーナビー自身、ハワード少年の言葉から、犯行の謎を解くヒントを得ています。

錯覚の証明 スコット.jpg バーナビー家のクリスマスの様子が見られるのも興味深く、スコットも招かれますが、この辺りから少しずつ、バーナビーとスコットの上司・部下としての関係が変わってきたかな。スコットも、前回エピソード「炎の惨劇」の悲惨な体験で一皮剥けたのか、クリスマスイブに女性と一緒になっても、待機命令を受けているからと言って、"2次会"は断っていたなあ。住まいは依然"仮住まい"っぽいけれど、犯人の行方については、持ち前の勘を働かすなど、当初は気が乗らなかった地方勤務に、やや本腰になってきた感じです。

バーナビー警部 「錯覚の証明」 ロケ.jpg 屋敷に犯人がいるということで、バーナビーが禁足令を出して一人ずつ尋問に当たるという、名探偵ポアロのようなどことなくクラシカルなパターンでしたが(家族は勝手に狩りに出てしまうが)、最後の犯人逮捕の場面は、犯人も最初から捕まるつもりでいたし、また犯行に至った心情も理解できるだけにしんみりさせられます。いろいろな意味で秀作エピソードであるように思います。

'Draycott Hall' used as Villiers family's house

 「じゃじゃーん」は英語でも「ジャジャーン」でした。ファーディという名は、「脱出王」の異名を取った希代の魔術師ハリー・フーディーニに懸けたものなのかなあ(但し、姓ではなく名だし、しかも本名のようだが)。

錯覚の照明 4.jpg「バーナビー警部(第35話)/錯覚の証明」●原題:MIDSOMER MURDERS:GHOSTS OF CHRISTMAS PAST●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/12/25●監督:レニー・ライ●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:デヴィッド・ホスキンス●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2009/03●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★★)

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スコットにとってはまさに"悲惨な"体験。これで彼も一皮剥けるか。

バーナビー警部 「炎の惨劇」dvd輸入盤.jpg炎の惨劇 dvd.jpg  バーナビー警部 「炎の惨劇」 バーナビー.gif バーナビー警部 「炎の惨劇」 スコット.jpg
Midsomer Murders - The Straw Woman (炎の惨劇)

炎の惨劇 わら人形.jpgバーナビー警部 「炎の惨劇」 title.jpg ミッドサマー・パーヴァで「女わら人形祭り」が行なわれ、提案者は教師のフランシスで、昔の女達が偏見により火あぶりになった歴史を通し、無知がもたらす恐怖を子供達に教えるのが目的だった。巨大なわら人形に牧師が火をつけると中から叫び声がし、教会の副牧師が焼死体で見つかる―。

バーナビー警部 「炎の惨劇」牧師.jpg 副牧師、牧師、医師と次々に殺害されていきます。バーナビー警部 「炎の惨劇」1.jpg村に屋敷を構え、毎晩のパーティ三昧で教会と対立するアランが最初に疑われますが、一番最初に怪しいと疑われる人物は真犯人ではないというのがもうパターンになってるね。アラン自身、最初の殺人で、「自分が容疑者になる予感がする」と言っているぐらいだから、もうこれは犯人じゃない。そうなると、誰か...。

バーナビー警部 「炎の惨劇」 ケイト.gif 実はアランは末期患者で、村の民間療法士ケイトと看護師アグネスを頼って治療をしているけれど、この2人の関係に大元があったのだなあ。嫉妬からくる動機としても、ちょっと殺し過ぎ。犯人は、三角関係のライバル本人を殺害しないで、副牧師、牧師、医師と、「師」の字の方を殺していったなあ。
バーナビー警部 「炎の惨劇」 ジョー.gif
 事件をややこしくしたのは、アランの娘ジョーでしょうか。セクハラ医師をからかったのはともかく、純朴なマシューをたぶらかしたのはいただけません(ヌードになるだけだったらまだいいんだけれどね)。

バーナビー警部 「炎の惨劇」2.jpgバーナビー警部 「炎の惨劇」リズ.gif そして最後は教師フランシスが犠牲となり、彼女が殺害される前夜に、携帯を留守電にして仕事そっちのけ状態で彼女と一夜を共にしたスコット巡査部長には、目の前で彼女が焼かれて亡くなるのを見たのはキツかっただろうなあ(この辛い経験で、彼はこの後一皮剥けるか?)。

 「女わら人形祭り」はクリスティの「蒼ざめた馬」を想起させますが、但し、ミッドサマー・パーヴァでのものは今回が第1回。でも、こうしたお祭りに英国人は郷愁を感じるのでしょうか。シリーズのベストエピソード・ランキングでもベスト10に入ることの多い作品です(しかし、牧師と副牧師がホモ関係にあるなんて、こんな設定で教会からクレームがこないのかな)。

Trivia:The character of Alan Clifford's nurse, Agnes Waterhouse, is named after the first witch to be executed in England (hanged, not burned, in 1566).

'The Straw Woman'.jpg「バーナビー警部(第34話)/炎の惨劇」●原題:MIDSOMER MURDERS:THE STRAW WOMAN●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/02/29●監督:サラ・ヘリングス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:ジェフ・ドッズ●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2009/02●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★☆)

Scott and School Teacher Liz Francis got really serious in 'The Straw Woman'. Unfortunately it was to end in tragic circumstances

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冬の寒い日は、自宅でサーフィン映画を...か。意外と乙かも。

ビッグ・ウェンズデー dvd.jpg BIG WENSDAY 1978.jpg カリフォルニア・ドリーミング dvd.jpg 
ビッグ ウェンズデー [DVD]」/「Big Wednesday」(CD, Soundtrack, Import)/「魅惑の女優シリーズ カリフォルニア・ドリーミング [DVD]」/AMERICA - California Dreaming - Music From The Motion Picture Soundtrack

ビッグ・ウェンズデー 1.jpg 60年代初め、カリフォルニアの海辺の町で、マット(ジャン=マイケル・ヴィンセント)、ジャック(ウィリアム・カット)、リロイ(ゲイリー・ビジー)を中心とする若者たちで作るサーフィン・グループは、水曜日にやって来るという世界最大の波"ビッグ・ウェンズデー"に挑戦することを夢見ていた。そんな頃、彼らにもベトナム戦争の徴兵令状がきた。グループの大半が懲兵を免れようとしている中で、優等生だったジャックは懲兵検査を受けて、ベトナムへと出征していった―。

Big Wednesday (1978 Warner Bros).jpg サーファーの一部には、夏の天気がいい日は海辺でサーフィンに勤しみ、冬の寒い日や海が時化たりした日などには、自宅でサーフィン映画を観たりする習慣があるそうな(サーファーでなくとも、意外と乙かも)。「ビッグ・ウェンズデー」('78年/米)は、そうした際の定番映画らしく、ジョン・ミリアス監督が35歳の頃に「自分たちの青春時代を思い出して作った」そうですが、青春の悩み、暴走、反発、落胆、挫折、恋などを盛り込んだ青春映画であるとともに、ベトナム戦争への若者の複雑な思いも反映されています。

ビッグ・ウェンズデー 2.jpg ジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」('73年)では、ラストシーン(エピローグ)で、青春時代の仲間たちの一人がベトナムで戦死(行方不明)したことを伝えていましたが、この映画では、ベトナムへ行った仲間の戦死を悼む場面はあるものの、ジャックは生きて戻ってきます。そのジャックを2人が迎えるシーン、更に3人で颯爽と"ビッグ・ウェンズデー"へ向かうシーンがいいです。「生きていて良かった」という実感があり、アメリカ中心的と言えばそう言えなくもないですが、そうした見方に対しては、アメリカ側からすれば「戦争をやっていない国の人間が何を言うか」という感じになるのかも(因みに、ジョン・ミリアスはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「コナン・ザ・グレート」('82年)の監督でもあり、共和党支持者であると共に反共主義者としても知られている)。

ジャン=マイケル・ヴィンセント.jpgジャン=マイケル・ヴィンセント big wednesday.jpg この映画を観て、ジャン=ウィリアム・カット2.jpgマイケル・ヴィンセント(Jan-Michael Vincent)は、結構スター性があるように思ったけれど、意外と伸びなかったなあ(「アメリカン・グラフィティ」のポール・ル・マットなどもそうだったが)。ジャン=マイケル・ヴィンセントは菜食主義者だそうゲイリー・ビジー.jpgで、自分の私生活を大切にするタイプだったのかと思ったら、アルコール依存症とドラッグの問題で映画界から消えていきました(ゲイリー・ビジーの方がまだ、アクション映画に悪役としてよく出演している)。

ウイリアムカット.jpgウィリアム・カット ビッグ・ウェンズデイ4.jpg 徴兵に応じたジャックを演じたウィリアム・カット(William Katt)は、80年代に入って「新・弁護士ペリー・メイスン」で腕利き調査員ポール・ドレイク・ジュニア役でその姿を見られたのが嬉しかったです。この役どころは約30年前の旧シリーズ(日本ではフジテレビが1959年3月の開局時に放映)での調査員の息子役。当時の調査員ポール・ドレイク役のウィリアム・ホッパーが既に亡くなっていたためで、一方、レイモンド・バーと秘書デラ役のバーバラ・ヘイルは30年ぶりのシリーズ共演でした。


カリフォルニア・ドリーミング_2.jpgカリフォルニア・ドリーミング 映画パンフ.jpg ハイスクールを卒業し、大学入学までの夏期休暇を憧れのカリフォルニアで過ごすためシカゴからやってきたTT(デニス・クリストファー)は、初老のデューク(シーモア・カッセル)の家に泊まることになる。そこの娘コーキー(グリニス・オコナー)は最初はTTのことを田舎者として疎んじていたが―。
『カリフォルニア・ドリーミング』映画パンフレット
 「カリフォルニア・ドリーミング」('79年/米)は、サーフィン映画とまで言えるかどうか分かりませんが、「ビッグ・ウェンズデー」と同じ頃の青春映画で、シカゴから憧れの地カリフォルニアにやってきた少年が体験するビーチ・ライフを描いた作品でした。

カリフォルニア・ドリーミング 2_2.jpg 結局、"ひと夏の体験"物語という感じで、デュークが昔サーフィンの世界チャンピオンだったのは、実は法螺話では無かったというサイドストーリーがありますが、そもそも主人公は女の子をゲットしたくてカリフォルニアに来ただけだったのか、そこのところがよく分からない。様々な男女の恋愛模様を見せつつも、やや薄っぺらい印象も

カリフォルニア・ドリーミング 1.jpg ママス&パパスのデビュー・シングルにして最大のヒット曲となった「夢のカリフォルニア」(映画内ではアメリカがカバー)が耳に心地よいですが、このオールディーズ・ナンバーだけが強く耳に残ったかな。あとはグリニス・オコナー(Glynnis O'Connor/右)の当時の豊胸か(最近では「LAW & ORDER ロー&オーダー」に出ている)。後に「チャーリーズ・エンジェル」のレギュラーメンバーとなり、ボンド・ガールにもなるタニア・ロバーツ カリフォルニア・ドリーミング.jpgタニア・ロバーツ(Tanya Roberts/左)も出ていました(「007 美しき獲物たち」('85年/英)に出る前に、「ミラクルマスター 七つの大冒険」('82年/米)や「シーナ」('84年/米)にも出ていた)。この「カリフォルニア・ドリーミング」は、個人的評価は別にして、それなりに固定ファンがいるはずなのに、永らくDVD化されず今年['13年]になってやっとリリースされたのは、カバー曲の著作権関係が複雑なためなのでしょうか?(VHS及びこれまでのCS放映版では、「CALIFORNIA DREAMIN」の歌が無くて別のインストルメンタルの曲になっている)、それともB級青春映画として近年になって再評価されたためなのか?
グリニス・オコンナー/デニス・クリストファー
CALIFORNIA DREAMING2.jpgCALIFORNIA DREAMING1.jpg 「カリフォルニア・ドリーミング」の主人公の、見ている方が気恥ずかしくなるような青臭さと対比すると、「ビッグ・ウェンズデー」の男同士の強固な友情からは(精神的な)ホモセクシュアルの雰囲気すら感じられるというのは穿った見方でしょうか。

ビッグ・ウェンズデー  ps.jpgBig Wednesday (1978).jpgBIG WEDNESDAY .jpg「ビッグ・ウェンズデー」●原題:BIG WENSDAY●制作年:1978年●制作国:アメリカ●監督:ジョン・ミリアス●製作:バズ・フェイトシャンズ/アレクサンドラ・ローズ●脚本:ジョン・ミリアス/デニス・アーバーグ●撮影:ブルース・サーティース●音楽:ベイBIG WEDNESDAY.jpgジル・ポールドゥリス●時間:119分●出演:ジャン=マイケル・ヴィンセント/ウィリアム・カットBIG WEDNESDAY   .jpg/ゲイリー・ビジー/リー・パーセル/サム・メルヴィル/パティ・ダーバンヴィル/ダレル・フェティ/ジェフ・パークス/レブ・ブラウン/デニス・アーバーグ/リック・ダノ/バーバラ・ヘイル/ジョー・スピネル/ロバート・イングランド●日本公開:1979/04●配給:ワーナー・ブラザーズ●最初に観た場所:テアトル吉祥寺(82吉祥寺パーキングプラザ.jpg-03-13)(評価:★★★☆)●併映:「カッコーの巣の上で」(ミロシュ・フォアマン)           
吉祥寺ピカデリー.jpgテアトル吉祥寺.jpgテアトル吉祥寺 (1999年〜吉祥寺ピカデリー) 1979年、吉祥寺パーキングプラザ(右写真・現)地下1階にオープン。2000(平成12)年5月22日閉館
        
PERRY MASON katt.jpgペリー・メイスン ウィリアム・カット.jpg
ペリー・メイスン.jpg
「新・弁護士ペリー・メイスン」(原作:E・S・ガードナー)PERRY MASON (CBS 1985~1988) ○日本での放映チャネル:NHK‐BS2

出演:レイモンド・バー/バーバラ・ヘイル/ウィリアム・カット


CALIFORNIA  DREAMING 1979.jpg「カリフォルニア・ドリーミング」●原題:CALIFORNIA DREAMING●制作年:1979年●制作国:●アメリカ●監督:ジョン・ハンコック●製作:クリス・ウィテカリフォルニア・ドリーミング グリニス・オコナー.jpgィカー●脚本:ネッド・ウィン●撮影:ボビー・バーン●音楽:フレッド・カーリン(主題歌「カリフォルニア・ドリーミング」(アメリカ) )●時間:93分●出演:デニス・クリストファーグリニス・オコナー/シーモア・カッセル/ドロシー・トリスタンカリフォルニア・ドリーミング タニア・ロバーツ.jpg/ネッド・ウィーン/ジョン・カルビン/タニア・ロバーツTanya Roberts.jpgジョン・カルヴィン/トッド・サスマン/アリス・プレイトン/ネッド・ウィン/ジェームズ・ヴァン・パタン/ヴィヴィアン・ボネル/ジェームズ・ステイリー/ ボニー・バートレット●日本公開:1979/06●配給:松竹=富士映画●最初に観た場所:高田馬場カリフォルニア・ドリーミング タニア・ロバーツ1.jpgパール座(83-02-27)(評価:★★☆)●併映:「さらば青春の光」(フランク・ロダム)タニア・ロバーツ2.jpgタニア・ロバーツ27.jpg
タニア・ロバーツ(「007 美しき獲物たち」('85年/英))

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老人たちが秘めたシルバー・パワーを見せた2作。

バーナビー 委託の代償dvd .jpg バーナビー 委託の代償2.jpg    バーナビー 聖女の池 dvd.jpg
Midsomer Murders [VHS] [Import]」SINS OF COMMISSION (委託の代償)/THE MAID IN SPLENDOUR (聖女の池)

バーナビー 委託の代償1.jpg 第12回ミッドサマー文芸祭の前日、作家のリチャードが自宅で殺害されているのを友人のケイが発見する。現場に駆け付けたバーナビー警部は、ケイがリチャードの部屋に飾られていた絵葉書をバッグにしまいこむのを目撃するが―。(第32話「委託の代償」)

 まず、一番最初に怪しいと疑われる人物(今回は若手の男性作家)は真犯人ではないというのがこのシリーズのパターンですが、その後が全然判らなかったなあ。まさか、犯人がスーパーお婆ちゃんとは。プロット的には面白かったけれど、最後の謎解きでの再現シーンは笑ってしまいました。自然に身体が動いてしまう殺人のプロかあ。

 まあ、確かに、殺害された人物が全て"刺客"的要素を帯びていたと解すれば筋は通り、法廷で全て正当防衛だとして罪に問われないよう尽力するというバーナビーの言葉は、彼が現場に立ち会ってなくとも頷けるものでしたが、このシリーズとしては(お婆ちゃんのアクションシーンも含めて)かなり異色作の部類に入るのではないでしょうか(脚本のエリザベス・アン・ホイールはこのシリーズ初仕事)。

SINS OF COMMISSION.jpg 例の我儘し放題の女流作家の小説もお婆ちゃんが書いていたわけだけど、色恋でもまだまだ現役であることを匂わせる場面がありましたね。本はジョイスに酷評されていたけれど、わざと通俗風に書いていたのでしょうか。

 バーナビーと一緒に捜査に当たる巡査部長がトロイ(ダニエル・ケーシー)からスコット(ジョン・ホプキンズ)に代わって3作目。結構トッポい感じで、聞き込み相手が美人だと捜査を忘れそうになってしまう一方で、巧みに筆跡鑑定の素材を得たり、思わぬところで証拠を見つけたりして、それをバーナビーも叱ったり褒めたりと、こまめにOJTしているなあ。


バーナビー 聖女の池 3.jpg オーナーだったマイケル・バナーマンが引退し、常連客で賑わうレストランとバーを備えたミッドサマーの人気店「美しい池の娘」は息子のスティーブンと妻ローナにより経営されているが、スティーブンはバーを閉めて、レストランを拡大しようと計画して不動産屋との間で売却話を進めていた―。(第33話「聖女の池」)

バーナビー 聖女の池 4.jpg オーナーのスティーブンは絶対に殺されると思ったけれど、そこからの展開が判らなかったなあ。尤も、過去から続く結構複雑な人間関係(2世代にわたる不倫関係と三角関係が、爺さんの老いらくの恋のおかげでクロスしてしまっている)が意外とすんなり頭に入ったのは、見せ方の上手さでしょうか。

バーナビー 聖女の池 店.jpg 実行犯は爺さんだったけど、それを仄めかしたのは、かつて不倫関係にあり、今も結婚を迫っているオバさん。爺さんが心臓発作で亡くなって、バーナビーは「委託の代償」とうって変って、今度は厳しい態度で教唆犯に臨んでいました(前回が異例だった?)。

 まあ、日本の法律でも、「殺人」と「殺人教唆」は最低懲役5年から最高刑は死刑と同じで、時として教唆犯の方が実行犯より重刑となる場合もあるわけですが、このオバさん、バーナビーの追及に観念したのか、殺人教唆の手口を弁護士もいないところで結構バーナビーに喋っていたなあ。

The George Hotel - used as 'The Maid in Splendour' pub

バーナビー 聖女の池 バー'.jpg プロット的には面白かったけれど、愛する男に自分の息子を殺すよう仕向けるかなあ。殺されたオーナーの妻ローナも、亭主が殺されたとたんに店を改装して前オーナーの爺さんを追い出すし、オバさんの娘は、見かけの清楚さとは裏腹に意外と金目当ての蓮っ葉だったし、エゴイスティックな女性ばかりで、主要登場人物がろくなのがおらず、後味はイマイチでした。

 スコットはここでもその娘への関心から単独行動に出て、そこで聞き知ったことをバーナビーに報告せずにいてキツく叱られていたけれど、一方で、爺さんとオバさんの昔の関係を探るヒントを見つけ出してバーナビーを唸らせるなど、誤った推理や挙句の果ての誤認逮捕を繰り返していたトロイに比べる、結構意外なところで鼻が効いたりするのが特徴でしょうか。

The bar in 'The George Hotel' used as one of the interiors for 'The Maid in Splendour'

 爺さんは店の経営を断念せざるを得ないほどに身体は弱っていて、しかもアル中気味だったのに、いざ殺しとなると矍鑠と行動していたわけか(色恋の力?)。前作のスーパーお婆ちゃんといい、秘めたシルバー・パワーを見せた2作でした。

第32話)/委託の代償.jpg「バーナビー警部(第32話)/委託の代償」●原題:MIDSOMER MURDERS:SINS OF COMMISSION●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/01/18●監督:ピーター・スミス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:エリザベス・アン・ホイール●時間:96分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2009/02●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★☆)

第33話)/聖女の池.jpg「バーナビー警部(第33話)/聖女の池」●原題:MIDSOMER MURDERS:THE MAID IN SPLENDOUR●制作年:2004年●制作国:イギリス●本国上映:2004/01/25●監督:ジリチャード・ホルトハウス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:アンドリュー・ペイン●時間:95分●出演:ジョン・ネトルズ/ジョン・ホプキンズ/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン●日本放映:2009/02●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★☆)

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昇進したトロイの門出に花を持たせた脚本? バーナビーがトロイを送り出すに相応しいエピソード。

Midsomer Murders the green man dvd.jpg 森の聖者 01.jpg Midsomer Murders.jpg
Midsomer Murders [VHS] [Import]」 The Green Man (2003)(森の聖者) Sergeant Gavin Troy's last appearance as regular
森の聖者 00.jpg 産業遺産としての運河の再開に向けて、バーナービー夫人ジョイスや娘のカーリーを含む多くのボランティアが清掃活動に参加する中、トンネル崩落事故が起き、ジョイスらは中に閉じ込められるものの何とか救出される。救出活動中に、トンネル内から18~19世紀頃の工夫ものと思われる複数体の人骨が発見されるが、一体だけ20世紀の歯科技術を施されていた。同じ頃、村の若者たちが運河のある森に住むホームレスの老人トム(デイヴィッド・ブラッドリー)に暴行を加えたという匿名の通報があり、警部補への昇進通知を受け取ったばかりのトロイは、トムに会うため森へ向う。その内に、トムに暴行を働いた若者の一人が猟銃で撃たれて殺される事件が起き、更にまた1人―。

森の聖者 02.png 警部補へ昇進したトロイを実質的に独り立ちさせるためか、バーナビーはトンネルの遺体の謎の解明に専念し、ホームレス老人への暴行事件は敢えてトロイに一人で捜査させているといった感じ。しかし、そのトロイは、森の住人トムを捜して会うだけで苦労しているといったところでしょうか。そしたら、連続殺人事件が起きて...いよいよトロイには荷が重そう?

greenman8.jpg このエピソードは、トロイがレギュラーで登場する最後の回で、ところがいきなり「森の聖者」を誤認逮捕(しかも警察犬にがぶりと噛ませて)、このまま良いとこ無しに終わるのかと思ったら、二転三転して何とか一件落着したように見えた事件に対し、何となく腑に落ちないものを感じたトロイがいきなり閃いて、最後の最後に彼が事件の真相を突き止めるという、トロイの新たな門出に脚本家が花を持たせた感じでした。

森の聖者 03.jpg 「第28話/真実の鳥」では鳥が"演技"していたけれど、今度はキツネが演技していました。そのキツネが若者に撃たれたのは可哀そうだったし、キツネを友とする森の老人(聖者または哲人風?)も痛々しかったですが、その後、何とか救いのある場面もあったし、最後の、バーナビー一家によるトロイの昇進祝い&送別会的な団欒も、一家の息子を送り出すようで、いい味が出ていました(結局、トロイとカーリーとは友達で終わってしまったが)。総じて、バーナビーがトロイを送り出すに相応しいエピソードだったと思います。

バーナビー&トロイ.jpg トロイの新たな赴任地はニューカッスル。トロイは子供の時に北部から引っ越してきたので、いまだに北部訛りがあるという設定ですが、演じているダニエル・ケーシーも、1972年イギリス北部、ストックトンオンティーズの生まれ(ニューカッスルに近い)。父親はジャーナリストでテレビの司会者、姉妹はジャーナリストだったり作曲家だったりし、ダニエル・ケーシー自身も歌とバイオリンを8年間習い、ギターも習っているし、そのうえ乗馬などのスポーツを愛し、結構、お坊ちゃん育ちという感じ(作中のトロイは労働者階級の出身という設定)。トロイは原作にもあるキャラクターですが、ドラマでのトロイ像には、ダニエル・ケーシー自身の役作り観が大いに織り込まれていたとのことです。ダニエル・ケーシーは、10年前のこの頃に比べ今は太ったのが残念。この頃が一番良かった?

「バーナビー警部(第29話)/森の聖者」●原題:MIDSOMER MURDERS:THE GREEN MAN●制作年:2003年●制作国:イギリス●本国上映:2003/11/02●監督:サラ・ヘリングス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:マイケル・ラッセル●撮影:ダグ・ハロウズ●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ダニエル・ケーシー/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン/デイヴィッド・ブラッドリー/John Carlisle/Tim Woodward/Cherie Lunghi/Marc Buchner●日本放映:2009/01●放映局:ミステリチャンネル(評価:★★★★)

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真犯人の意外性はそれなりだが、共に若干のもの足りなさも残るエピソード。

領主の資質 dvd.jpg 領主の資質 dvd 輸入盤.jpg 真実の鳥 dvd.jpg 真実の鳥 dvd輸入盤.jpg
バーナビー警部「領主の資質」第27話 [DVD]」A Tale of Two Hamlets(領主の資質)/「バーナビー警部「真実の鳥」第28話 [DVD]」Birds of Prey(真実の鳥)
領主の資質 1.jpg ウェブスター家が村の歴史を題材にした小説の映画化のアトラクション施設を作ったが、そのお披露目会場で、映画に主演した領主の甥で俳優のラリーが爆死する。バーナビーとトロイは、二つの村の対立から事件が起きたと考え捜査するが、今度はラリーの叔父である映画プロデューサーのフランクも自宅でトレーニング中に殺害される―。(第27話「領主の資質」)

A Tale of Two Hamlets.jpg 一族に怨みを持つ者の犯行と思わせておいて、「第25話/背徳の絆」と同様、未熟な若者のエゴみたいな犯行動機だったなあ。実行犯は実は知らないうちに身内を殺していたわけか。
領主の資質 ロケ地.jpg 事情を知っていながら実行犯を操っていた主犯格は恐ろしいけれど、「背徳の絆」の方が年齢が低い分、より怖かったかも。

 実行犯を操っていた人物が背後事情を知っていて、領主と実行犯本人という当事者らが事情を知らないというのはどうなんだろうか。噂が当事者の耳に入るのは、周辺の人たちが全員知った後、一番最後ということか。
 ウェブスター家の邸が立派なのに対し、フランクが宣伝のために作った"悪魔の体験館"というのが、田舎っぽくてキッチュでした。

真実の鳥 0.jpg 車ごと池に突っ込んだと思われる元古本屋ジュリアン・シェパードの遺体が発見される。彼は仕事に失敗し妻にも逃げられているため、家政婦は自殺しても不思議ではないと証言するが、ブラード検視官は、遺体の肺からは微生物が発見されなかったので他所で溺死させられたに違いないと言う。シェパードは、発明家エドモントンへの投資から手を引こうとしていたことが判ったが、そのエドモントンも殺害される―。(第28話「真実の鳥」)

真実の鳥 5.gif 件(くだん)の発明家はアルツハイマーだったのだなあ。無燃料機関がキックスケーターだったとは。キックスケーターを現物配当された出資者側も、さぞビックリするやら、がっくりするやらだったでしょう。
 発明家の奥さんが何だか怪しいですが、ただ夫のアルツハイマーを直視したくがないために、猛禽類飼育にのめり込んでいたということだったのでしょうか。最後は、危うく犯人の犠牲となるところを鳥に助けられた...。
 トロイ巡査部長が野生保護鳥の卵の密猟者捜索に乗り出して、アウトドアっぽい美女と知り合うのがサイドストーリーでしたが、結局、2人の関係もそう発展しそうになかったですね。

真実の鳥 車.jpg 溺死体と思われた遺体の肺に水が入っていなかったので他所で殺害されたという推理はよくありますが、池で死んでいたのに肺から微生物が検出されなかったというのはナルホドね。「刑事コロンボ」に、プールで見つかった溺死体の肺にシャボンの成分が含まれていたことから、コロンボが浴槽に沈められて殺されたと推理するものがあったのを思い出しました(「刑事コロンボ(第25話)/権力の墓穴」)。

 
 真犯人の意外性はそれなりなのに、共に、若干のもの足りなさも残るエピソードに感じられるのは、電気による殺害とか、過去のエピソードからくる既視感があるせいでしょうか。
 
Barry Jackson, who plays pathologist George Bullard.jpg検視官ブラード博士.jpg 検視官ブラード博士役のバリー・ジャクソンは今月[2013年12月]5日に逝去したとのこと。日本では、AXNの番組ホームページ以外はどこも報じていないけれど、ご冥福を祈ります。

Barry Jackson, who plays pathologist George Bullard/検視官ブラード博士 in 「第17話/大胆な死体」

領主の資質 DVD 輸入盤.jpg「バーナビー警部(第27話)/領主の資質」●原題:MIDSOMER MURDERS:A TALE OF TWO HAMLETS●制作年:2003年●制作国:イギリス●本国上映:2003/01/24●監督:ピーター・スミス●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:アラン・プレイター●撮影:ダグ・ハロウズ●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ダニエル・ケーシー/ジェーン・ワイマーク/バリー・ジャクソン/レオ・ビル/ベス・ゴダード/クリストファー・グッド/ジョナサン・ハイド/アレックス・ロー●DVD発売:2004/11●発売元:キングレコード(評価:★★★)  「Midsomer Murders [VHS] [Import]

真実の鳥 1.jpg「バーナビー警部(第28話)/真実の鳥」●原題:MIDSOMER MURDERS:BIRDS OF PREY●制作年:2003年●制作国:イギリス●本国上映:2003/01/31●監督:ジェレミー・シルバーストン●製作:ブライアン・トゥルー=メイ●脚本:マイケル・ラッセル●撮影:ダグ・ハロウズ●時間:102分●出演:ジョン・ネトルズ/ダニエル・ケーシー/ジェーン・ワイマーク/ローラ・ハワード/バリー・ジャクソン/ケイト・バッファリー/デヴィッド・コールダー/アレクサンドラ・ギルブレス/アントン・レッサー●DVD発売:2004/11●発売元:キングレコード(評価:★★★)

「●黒澤 明 監督作品」の インデックッスへ Prev|NEXT ⇒ 【2191】 黒澤 明 「赤ひげ
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優れたカメラ効果を生んでいるシーンが多くあり、特にロケシーンは貴重な映像の連続。

天国と地獄 vhs.jpg 2天国と地獄 dvd .jpg 天国と地獄 dvd.jpg
天国と地獄 [VHS]」「天国と地獄 [監督:黒澤明][三船敏郎] [レンタル落ち]」「天国と地獄<普及版> [DVD]
Tengoku to jigoku(1963)
天国と地獄 ポスター.jpg天国と地獄 チラシ.jpgTengoku to jigoku(1963).jpg 製靴会社ナショナル・シューズの常務・権藤金吾(三船敏郎)の元に、「子供を攫った」という男からの電話が入る。そこに息子の純(江木俊夫)が現れ、いたずらと思っていると、住み込み運転手である青木(佐田豊)の息子・進一がいない。誘拐犯は子供を間違えたのだが、そのまま身代金3千万円を権藤に要求したのだった。妻(香川京子)や青木は身代金の支払いを権藤に懇願するが、権藤にはそれができない事情があった。権藤は密かに自社株を買占め、近く開かれる株主総会で経営の実権を手に入れようと計画を進めていた。翌日までに大阪へ5千万円送金しなければ必要としている株が揃わず、地位も財産も、すべて失うことになる。権藤は誘拐犯の要求を無視しようとするが、その逡巡を見透かした秘書(三橋達也)に裏切られたため、一転、身代金を払うことを決意する。3千万円を入れた鞄を持って、犯人が指定した特急こだまに乗り込む。が、同乗した刑事が見たところ車内に子供はいない。すると電話がかかり、犯人から「酒匂川の鉄橋が過ぎたところで、身代金が入ったカバンを窓から投げ落とせ」と指示される。特急の窓は開かないと刑事が驚くも、洗面所の窓が、犯人の指定した鞄の厚み7センチだけ開くのだった。権藤は指示に従い、その後進一は無事に解放されたものの、身代金は奪われ犯人も逃走してしまう。非凡な知能犯の真の目的は―。

中村伸郎・伊藤雄之助・田崎潤・三船敏郎(手前)/三船敏郎・香川京子
天国と地獄 中村伸郎 .jpg天国と地獄 香川京子.jpg 今観てもつくづく凄い映画だと思います。前半部分の権藤邸での息詰まる舞台演劇のような緊張感と(製靴会社買収攻防の持株数の話はエド・マクべインの原作に基づいている)、後半の犯人と警察及び権藤との攻防のダイナミックな展開の対比がいいです天国と地獄  01.jpg。主演の三船敏郎もいいけれど、戸倉警部役の日本版FBIのような仲代達矢もいい。この映画の仲代達矢は、前半部分では観客の視線を代弁しているような面もあり、演出構成の巧さというのもあるかと思いますが、「用心棒」('61年)での役柄よりも個人的には好みです。そして、犯人・竹内銀次郎を演じる当時は新人であった山崎努もいいです。

天国と地獄12.jpg 更に脇役陣として、戸倉警部の上司に志村喬と藤田進、刑事に木村功や加藤武、名古屋章、土屋嘉男がいて、新聞記者には千秋実、三井浩次、北村和夫がいて、権藤の社内の敵に伊藤雄之助、田崎潤、中村伸郎、工場の靴職人に東野英次郎、ゴミ焼却炉の作業員に藤原釜足、麻薬街には菅井きんといった具合に、細かい処でベテランが出ていて、しかもその内のかなりを黒澤組の常連が固めていたことが窺えます。

天国と地獄  11.jpgこだま 151系電車.jpg 「特急こだま号」の車内での撮影は、実際と同じ12両編成の特急こだま号が借り切られ、他の列車の運行の妨げにならないよう特別ダイヤで運行させていますが、限られた時間内で(当時は東京―大阪間6時間ぐらい。新幹線だったらもっとキツかっただろなあ)、しかも車中だけでなく、酒匂川での身代金の受け渡しシーンなど殆ど撮り直しがきかない条件の中、よく撮ったものだなあと。役者や撮影スタッフの緊張感がそのまま画面に表れていて、それが、緊迫した臨場感を生んでいるように思います。

天国と地獄 煙突.jpg 煙突から赤い煙が上がるシーンなども衝撃的でした。モノクロ画面に合成着色するというこの手法は、「椿三十郎」('62年)で椿の花だけカラーで映すというアイデアが実行出来なかったのをこの作品で実現したものだそうで、「踊る大捜査線 THE MOVIE」('98年)でもオマージュとして引用されました。その他にも、カメラのアングルやカメラワークなどで優れた効果を生んでいるシーンが多くあり、この作品を改めて観ると、最近の邦画はもっと先人の知恵を活かして工夫した方がいいのではないかと思ったりもします。

天国と地獄  03.jpg 山崎努演じる犯人・竹内銀次郎が歩き回る横浜の街中や店の様子も、「生きる」(52年)で志村喬が伊藤雄之助に引っ張り回されて徘徊する歓楽街の様と同様にシズル感があり、雰囲気は出ていたように思います。一方で、昭和38年頃でまだこんなアヘン窟みたいな所があったの?と思わせなくもないですが、当時の週刊誌記事(下)によると、横浜に"ハマの麻薬地帯"と呼ばれる地域が実際にあったようです。

天国と地獄  01.jpg この映画、最初に観た時の個人的評価は5つ星が満点として星3つ半という、どういうわけかそう高くないものHigh and Low(Tengoku to Jigoku).jpgになっていて、おそらく、ラストの権藤と竹内の面会シーンが自分の中で解題出来なかったのが評価のマイナス要因だったのではないかと思いますが、今観ると、自分なりに分かる気がします。
 竹内は権藤の苦しんでいる様を確認したくて彼に面会を求めたけれど、権藤は持ち前の叩き上げ精神で既に新たな一歩を踏み出していたわけで、竹内もそこまでは権藤という人物を把握していなかったわけかと。権藤は、なぜ竹内が自分を憎むのかさえ理解できず、この面会は完全に竹内の空振りで終わっています(そのことが同時に竹内の精神的瓦解に繋がる)。
天国と地獄  04.jpg 黒澤明がこの作品を撮った動機の一つに、児童誘拐犯罪の刑罰の軽さに対する憤りもあったと言われていますが、黒澤監督はここでは竹内を(死刑に対する彼の怯えも含め)容赦なく無残極まりない「敗者」として描いており、ピカレスクロマンとは一線を画しているように思いました。

天国と地獄  13.jpg天国と地獄  14.jpg この映画は'63年3月1日の公開であり、今年('13年)オリンピックの東京での2度目の開催(2020年)が決まりましたが、前の東京オリンピック('64年)の前年の公開ということになります(新幹線は未だ開通していない)。そ~かあ、今年でこの作品が公開されてから丁度50年になるのかあと。今観ると、とりわけロケシーンは貴重な映像の連続のように思え、時間の経過と共に価値が増してくる作品かもしれません。半世紀と言う年月の経過に一つの節目というものを感じますが、公開50年目に当たるこの1年間、地上波ではどの局でも放映されなかったようです(現実に誘拐事件が発生していることとの関係(配慮)もあるのか)。

佐田豊.jpg 権藤邸の運転手・青木がここまで責任を感じて自ら犯人の犯行拠点を探ろうとするものかという印象も最初に観た時はありましたが、見直してみて、時代背景というよりは、権藤を裏切る会社幹部との対比での描かれ方だったように思いました。その運転手役の佐田豊は1911年生まれで、2010年時点で健在であることが確認されているとのことです。今(2013年12月)現在も存命中であれば102歳になっており、かつての東宝専属俳優の中でも最長老の人物ということになります。
     
「サンデー毎日」1962(昭和37)年
ハマの麻薬地帯.jpg

天国と地獄63.jpg 天国と地獄107.jpg
山崎努/菅井きん(麻薬中毒患者)
菅井きん 天国と地獄.jpg 菅井きん.jpg 菅井きん(1926-2018/享年92

天国と地獄  02.jpg天国と地獄  15.jpg「天国と地獄」●制作年:1963年●監督:黒澤明●制作:東宝/黒澤プロダクション●脚本:黒澤明/菊島隆三/久板栄二郎/小国英雄●撮影:斎藤孝雄/中井朝一●音楽:佐藤志村 喬 in 天国と地獄.jpg東野英治郎 in 天国と地獄.jpg勝●原作:エド・マクベイン「キングの身代金」●時間:143分●出演:三船敏郎/仲代達矢/山崎努/香川京子/佐田豊/三橋達也/木村功/志村喬/石山健二郎/伊藤雄之助/中村伸郎/田崎潤/名古屋章/江木俊夫.jpg藤田進/田口精一/千秋実/土天国と地獄64.jpg屋嘉男/三井浩次/北村和夫/東野英次郎/藤原釜足/菅井きん/江木俊夫/島津雅彦/山茶花究/浜村純/西村晃/沢村いき雄/大滝秀治(ノンクレジット)●公開:1963/03●配大滝秀治 天国と地獄.jpg給:東宝●最初に観た場所:池袋・文芸地下(80-07-03)●2回目:北千住・シネマ池袋文芸地下 地図.jpg文芸坐.jpgブルースタジオ(11-01-22)(評価:★★★★★)●併映(1回目):「三十六人の乗客」(杉江敏男) 池袋・文芸地下 1997(平成9)年3月6日閉館。

《読書MEMO》
小林久三.jpg小林久三(推理作家,1935-2006)の推す推理・サスペンス映画ベスト10(『大アンケートによる日本映画ベスト150』('89年/文春文庫ビジュアル版))
①天国と地獄('63年、黒澤明)
②飢餓海峡('64年、内田吐夢)
③砂の器('74年、野村芳太郎)
④新幹線大爆破('75年、佐藤純彌)
⑤黒い画集・あるサラリーマンの証言('60年、堀川弘道)
⑥張込み('57年、野村芳太郎)
⑦犬神家の一族('76年、市川昆)
⑧天城超え('83年、三村晴彦)
⑨黒の試走車('62年、増村保造)
⑩赤いハンカチ('64年、舛田利雄)

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待っていれば事件の方が向こうからやってくる"農耕民族"的なブラウン神父という印象か。

Father Brown Series 1 [DVD] [2013].jpg2「ブラウン神父」シリーズ.jpg マッカーシー夫人.jpg バレンタイン警部補.jpg
Father Brown Series 1 [DVD] [2013]

ブラウン神父」固定メンバー 2 - コピー.jpg 「ブラウン神父」のBBCによる新シリーズの第5話から第10話。神父(マーク・ウィリアムズ)をはじめ、事件解決のため村の噂話や情報を入手する秘書的なおばさんのマッカーシー夫人(ソーチャ・キューザック)、家政婦のポーランド娘スージー、その恋人で運転手のシド、有閑マダムっぽいフェリシアなど、ブラウン・ファミリーは固定されていて、ブラウン神父と競合し、いつも神父に先を越されて苦々しい思いをしているバレンタイン警部補(ヒューゴ・スピアー)も毎回登場、1時間枠ということもあって、まあ、安心して気楽に観ることができるシリーズといった感じでしょうか。

第6話「キリストの花嫁」.jpg 第6話「キリストの花嫁」(The Bride of Christ)(Director:Ian Barber)は、同名の邦題原作が見当たりません。教会で修道女シスター・マグダレンが突然倒れて死亡、バレンタイン警部補やブラウン神父は、青酸中毒死を疑う。確認したところ修道院内にワイナリーがあり、ワインの中の銅や鉄を除去するために薬品が大量に置かれていることを知る―。
 犯人の犯行動機に同情の余地はあるけれど、無実、と言うより無辜の人が亡くなっているため、引き起こした結果の責任はあまりに重いという結構キツイ話でした。後味はイマイチ(評価★★★)。

第7話「「悪魔の塵」.jpg 第7話「悪魔の塵」(The Devil's Dust)(Director:Dominic Keavey)も、同名の邦題原作が見当たりません。村のルースという少女は子供の頃から、背中にアザのような症状が出ていたが、ルースの主治医エバンズは急に辞めてしまう。ルースは、友達からも伝染病と誤解され無視されていた。さらに父親ジェフリーの研究が症状の原因だと噂されていた―。
 作中に、放射能への理解が誤っている場面があるため、番組の冒頭に「1950年代が舞台なので」ということで視聴者に理解を求めるテロップが出てきましたが、ドラマを作っているのは現代でしょう(問題ありだなあ)。プロット的にはまあまあですが、殺人が無かったね(★★★☆)。

第8話「死者の顔」.jpg 第8話「死者の顔」(The Face of Death)(Director:Matt Carter)も、同名の邦題原作が見当たりません。ダニエルの父親が車に轢かれて数週間後に死亡。ダニエルは運転していたマーガレットに「罪を償え」と電話をする。夫のパトリックは警察に連絡しようとするが、マーガレットは忘れたい過去だと対処しない。ある日、2人の家でチャリティパーティが開催される―。
 パーティなどやっている場合かという気もするけれど、金持ちの日常習慣なんだろなあ。殺人が無かった第7話の反動か、今度の犯人はバンバン殺していくねえ。でも、最初のは純粋に交通事故だったということでしょうか? ある種、「叙述トリック」と言えるかも(評価★★★☆)。

第9話「市長とマジシャン」.jpg 第9話「市長とマジシャン」(The Mayor and the Magician)(Director:Dominic Keavey)も、これも同名の邦題原作が見当たりません。市長ウィリアムと妻のエレノア、娘のキャサリンが村を訪れ、マッカーシー夫人は張り切ってイベントを指揮し、市長一家を盛大に迎える。市長は、スージーが暮らすポーランド人収容施設にポーランド人小学校を建てるプロジェクトに賛同していた―。
 ドンデン返しがあるのかと思ったら、無かった。ちょっとストレートすぎる印象も。このドラマ版のブラウン神父は、生きている者は誰でも悔い改めれば許してしまうね。マッカーシー夫人の旦那さんが登場し、復縁話にウェイトがかかった感じ(★★★)。

第10話「青い十字架」.jpg 第10話「青い十字架」(The Blue Cross)(Director:Ian Barber)は、原作では第1短編集『ブラウン神父の童心』(The Innocence of Father Brown、1911年刊行)の第1話と同名タイトル。ブラウン神父に「泥棒を捕えるには十字架を見張れ」という手紙が届く。すぐに教会に飾られた青い十字架を見に行くと、十字架の横に「F」と刺繍されたハンカチを見つけ、「フランボウ」という指名手配中の泥棒が青い十字架を狙っていると警部補らに告げる―。
エルキュール・フランボウ.jpg 後に改心してブラウン神父の手足となる大泥棒エルキュール・フランボウが登場。やっと原作と同じタイトルのものが出てきたかと思ったら、かなり原作を改変しているような印象を受けました。犯人当て(要するにフランボウが化けているのは誰かということ)が主題になっていて、但し、神父がそれを見破る根拠などは原作を踏襲していたりもします(評価★★★☆)。

3 DVD Box Father Brown Complete Series 1.jpg 完全に「ブラウン・ファミリー」を背景に「ブラウン vs.バレンタイン警部補」という構成になっているので、全体を通して、事件に対して"狩猟民族"的に動き回るブラウンと言うより、待っていれば事件の方が向こうからやってくる"農耕民族"的なブラウン神父という印象でしょうか。ドラマとして気軽に楽しむ分には悪くないけれど、中には、あまりにあっさりし過ぎているのもあったかな。

 マーク・ウィリアムズのブラウン像は、原作とは異なる独自のものといった印象ですが、宗教がモチーフになっている場面では重厚感があって、そう悪くないと思いました。元々ややクセのある俳優と言えばそうであり、人によって好き嫌いは分かれると思いますが、演技力はあるのでは。

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群像活劇。配役の"混乱"が作品の"混沌(カオス)"的雰囲気と重なった。

仁義なき戦い dvd.jpg   女奴隷船 dvd.jpg
仁義なき戦い [DVD]」/「仁義なき戦い」テーマ(津島利章)/「女奴隷船 [DVD]

 広能昌三(菅原文太)は復員後、遊び人の群れに身を投じていたが、山守組々長・山守義雄(金子信雄)はその度胸と気風の良さに感心し、広能を身内にする。まだ小勢力だった山守組は、土居組との抗争に全力を注ぐ。その土居組を破門された若頭・若杉(梅宮辰夫)が山守組に加入し、若杉による土居(名和宏)殺害計画が進む―。 

 「仁義なき戦い」シリーズの作曲家の津島利章の訃報が入ってきました(1936-2013.11.25/享年77)。キネマ旬報が'09(平成21)年に実施した「オールタイム・ベスト映画遺産200(日本映画編)」で、歴代第5位という上位にランクされた作品ですが、個人的にはあの作品で最も印象に残ったのはテーマ曲だったかも。

 内容的には、任侠道を美化して描くそれまでの"時代劇風の舞台演劇"っぽいヤクザ映画から、ヤクザの行動原理も結局は金と権力に拠るという視点に立った、"リアルな群像活劇"へのターニングポイントとなった作品と言われていますが、裏切りに続く裏切りの一方で、主人公の広能だけは、従来の任侠道を貫く者として美化されているような感じで、やや矛盾を感じなくもありません。但し、そのことが作品としての救いにもなっています。「その他大勢」はストレートに「我欲に忠実」な人々とでも言うべきでしょうか。そうした点も含め、深作欣二の作品の中では、その演出力が最も発揮された作品だと思います。

梅宮辰夫の若杉.jpg仁義なき戦いAL_.jpg仁義なき戦い5_AL_.jpg 「仁義なき戦い 広島死闘篇「('73年)、「仁義なき戦い 代理戦争」('73年) 、「仁義なき戦い 頂上作戦('74年)、「仁義なき戦い 完結篇」('74年)も続けて観ましたが、広能の他にも、松方弘樹演じる板井や梅宮辰夫演じる若杉などサブヒーロー的な登場人物がいることはいますが、彼らは皆、第1話のこの作品の中で死んでしまいます。
獄中の広能(菅原文太)を訪ねる若杉(梅宮辰夫)

 シリーズの後の方になると、死んだ人物の役を演じた俳優がまた別の役で出てくるので、観ていて奇妙な感じがします。梅宮辰夫の若杉などは結構キーパーソンなのですが、第3話の「代理戦争」で早々に別の役で出てきます(渡瀬恒彦も然り)。しかも、ストーリー的には、この第3話が第1話の続編となっているのでややこしい。松方弘樹は第4話「頂上作作戦」で別の役で登場、第5話「完結篇」でさらに別の役で出てきます。

「仁義なき戦い」73.jpg 準主役級でさえそうですから、主に殺され役である川谷拓三などは第1話から第5話まで全部異なる役で登場、一方で、小林旭は第3話から第5話まで、山城新伍は第2話から第5話まで同じ役で出ていたりもします。流れとしては、誰か特定の個人の生き様を追うというよりは、次第に"群像活劇"の色合いを濃くしていくという感じでしょうか(広能が結構長く刑務所に入っている期間があって、必ずしも毎回は表舞台に出てはこないということもある)。
「仁義なき戦い」('73年)

 個人的には、配役から受ける"混乱"が、そのまま、作品の"混沌(カオス)"的雰囲気と重なりました。その他、千葉真一(第2話)、北大路 欣也(第2話・第5話)、丹波哲郎(第3話、写真のみ)、宍戸錠(第5話)といった面々も登場します。因みに第5話「完結篇」は、当初4話で終わる予定が、シリーズ続行でオマケ的に作られた作品です。

吉祥寺東映.jpg このシリーズを通しで観た「吉祥寺東映」は、当時は座席数の割には狭い映画館で、「仁義なき戦い」上映時は満席で立ち見も出る状態でした。但し、席にアルプス・スタンドのようなかなり急勾配の段差が設けられていたので、前の人が邪魔になるということはありませんでした。東宝配給の「もののけ姫」('97年)の吉祥寺地域での上映誘致を契機に、'96年7月に館名を「吉祥寺プラザ」に変えていますが、久しく行っていないけれど、今どんな感じなのか。
吉祥寺東映 1978(昭和53)年に吉祥寺駅北方面・五日市街道沿いにオープン、1996年7月~吉祥寺プラザ

「女奴隷船」(新東宝)1.jpg 菅原文太は、'60(昭和35)年の正月映画「女奴隷船」(新東宝)に26歳で主演しています。この作品は舟崎淳の「お唐さん」を基にした和風海洋アドベンチャー(?)で、これ、昭和20年初頭の時代設定なのですが(「仁義なき戦い」と大差ない)、日本女性を上海まで運んでセリにかけて売り飛ばす「お唐さん船」というものがストーリー背景となっています。

「女奴隷船」(新東宝)2.jpg菅原文太 「女奴隷船」.jpg 善玉主人公が菅原文太で(この頃は何となく的場浩司と似ている)、悪役は丹波哲郎(この人は昔からこんな感じだったんだなあと)、女優陣は新東宝のセクシー看板女優・三原葉子に、この映画を撮った小野田嘉幹監督と結婚することになる三ツ矢歌子など。

「女奴隷船」(新東宝)3.jpg 菅原文太は丹波哲郎とのアクション対決を演じたりしましたが、う~ん、スゴイ「B級」の冒険アクション&お色気映画。ダサいセットが微笑ましく、但し、東映風のミニチュア特撮を駆使したりしている努力は買えます。音楽は、東大文学部卒心理学科卒で作曲家になった渡辺宙明(1925年生まれ)です。
三原葉子/三ツ矢歌子

女奴隷船l2.jpg 丹波哲郎の海賊の統領役はあまりに漫画チックで笑女奴隷船 1シーン.jpgえますが(洋画の影響?)、これでも作品全体としては新東宝作品群の中では相対的にみてゴージャスな方女奴隷船il2.jpgと言ってよく(この作品は'60年の新東宝のお正月映画であり、新東宝は翌'61年に倒産する)、三原葉子三原葉子のベリーダンス.jpgベリーダンスもどきの踊り(これも洋画の影響?)が見ることができるなど、「珍品」的意味合いで星1個オマケという感じ大井武蔵野館 閉館日2.jpg大井武蔵野館 閉館日22.jpgでしょうか(大井武蔵野館って変わった作品を上映していた)。
大井武蔵野館 1999(平成11)年1月31日閉館

 菅原文太は、新東宝の経営が倒産して東映に移籍してからは10年間くらい「雌伏の時」がありましたが(というと聞こえはいいが、セリフさえない端役時代が長らくあった)、やがて徐々に頭角を現し、この「仁義なき戦い」シリーズでブレイク、この人、東北出身ですが(井上ひさしの「吉里吉里人」の映画化権を持っている)、どうしても「仁義なき戦い」のイメージがあって「じゃけんの~」という広島弁の方が似合ってしまう役者です。

Jingi naki tatakai (1973)
Jingi naki tatakai (1973) .jpg「仁義なき戦い」1973年.jpg仁義なき戦い 1973年1月13日公開.jpg「仁義なき戦い」●制作年:1973年●監督:深作欣二●脚本:笠原和夫●撮影:吉田貞次●音楽:津島利章●原作:飯干晃一●時間:99分●出演:菅原文太/松方弘樹/田中邦衛/金子信雄/梅宮辰夫/成田三樹夫/渡瀬恒彦/曽根晴美/川地民夫/田中邦衛/名和宏/内田朝雄/伊吹吾郎/川谷拓三/中村英子/木村俊恵/渚まゆみ/内田朝雄/三上真一郎/高野真二/高宮敬二/林彰太郎/中村錦司/野口貴史/大前均/志賀勝/岩尾正隆●公開:1973/01●配給:東映●最初に観た場所:吉祥寺東映(83-07-09)(評価:★★★☆)●併映:「仁義なき戦い 広島死闘篇」/「仁義なき戦い 代理戦争」/「仁義なき戦い 頂上作戦」/「仁義なき戦い 完結篇」(何れも深作欣二)  

「女奴隷船」ポスター/スチール写真
女奴隷船 ポスター.jpg女奴隷船 スチール.jpg女奴隷船ps.jpg「女奴隷船」●制作年:1960年●監督:小野田嘉幹●製作:大蔵貢●脚本:田辺虎男●撮影:山中晋●音楽:渡辺宙明●原作:舟崎淳「お唐さん」●時間:83分●出演:菅原文太/三原葉子/三ツ矢歌子/丹波女奴隷船 vhs.jpg映画「女奴隷船」【TBSオンデマンド】_.jpg哲郎/左京路子/沢井三郎/大友純/杉山弘太郎/川部修詩/中村虎彦●公開:1960/01●配給:新東宝●最初に観た場所:大井武蔵野館(86-10-04)(評価:★★☆)●併映:「女獣」(曲谷守平)主演:菅原文太
女奴隷船 [VHS]」「映画「女奴隷船」【TBSオンデマンド】」   
        

Hiroshima shitô hen (1973)  
Hiroshima shitô hen (1973) .jpg仁義なき戦い 広島死闘篇12.jpg仁義なき戦い 広島死闘篇.jpgHiroshima shitô hen _.jpg「仁義なき戦い 広島死闘篇」●制作年:1973年●監督:深作欣二●脚本:笠原和夫●撮影:吉田貞次●音楽:津島利章●原作:飯干晃一●時間:100分●出演:菅原文太/前田吟/松本泰郎/司裕介/金子信雄/木村俊恵/名和宏/成田三樹夫/北大路欣也/山城新伍/宇崎尚韶/笹木俊志/木谷仁義なき戦い 広島死闘篇   .jpg仁義なき戦い 広島死闘篇 1973年4月.jpg仁義なき戦い 広島死闘篇_梶.jpg邦臣/小池朝雄/堀正夫/遠藤辰雄/国一太郎/川谷拓三/藤沢徹夫/白仁義なき戦い 広島死闘篇 加藤嘉.JPG川浩二郎/千葉真一/大木晤郎/室田日出男/八名信夫/志賀勝/広瀬義宣/北川俊夫/加藤嘉/中村錦司/梶芽衣子●公開:1973/04●配給:東映●最初に観た場所:吉祥寺東映(83-07-09)(評価:★★★☆)

加藤嘉(大友連合会々長・大友長次)

Jingi naki tatakai:Dairi sensô (1973)
Jingi naki tatakai:Dairi sensô (1973).jpg
仁義なき戦い 代理戦争3.jpg仁義なき戦い 代理戦争dvd.jpg「仁義なき戦い 代理戦争」●制作年:1973年●監督:深作仁義なき戦い 代理戦争  .jpg欣二●脚本:笠原和夫●撮影:吉田貞次●音楽:津島利章●原作:飯干晃一●時間:102分●出演:菅原文太/小林旭/渡瀬恒彦/山城新伍/池玲子/金子信雄/木村俊恵/仁義なき戦い 代理戦争 1973年9月.jpg成田三樹夫/加藤武/山本麟一/川谷拓三/北村英三/汐路章/内田朝雄/遠藤辰仁義なき戦い 代理戦争 丹波.jpg雄/室田日出男/大前均/野口貴史/曽根晴美/名和宏/田中邦衛/丹波哲郎梅宮辰夫●公開:1973/09●配給:東映●最初に観た場所:吉祥寺東映(83-07-09)(評価:★★★☆)

Jingi naki tatakai:Chôjô sakusen (1974)
Jingi naki tatakai:Chôjô sakusen (1974) .jpg
仁義なき戦い 頂上作戦.jpg仁義なき戦い 頂上作戦 1974年1月.jpg「仁義なき戦い 頂上作戦」●制作年:1974年●監督:深作欣二●脚本:笠原和夫●撮影:吉田貞次●音楽:津島利章●原作:飯干晃一●時間:101分●出演:菅原文太/梅宮辰夫/黒沢年男/田中邦仁義なき戦い 頂上作戦t.jpg衛/小林旭/松方弘樹/堀越光恵/木村俊恵/中原早苗/渚まゆみ/金子信雄/小池朝雄/山城新伍/加藤武/夏八木勲/遠藤太津朗/内仁義なき戦い 頂上作戦 小林旭.jpg田朝雄/長谷川明男/小倉一郎/葵三津子/城恵美/八名信夫/汐路章/室田日出男/鈴木瑞穂/野口貴仁義なき戦い 頂上作戦 小林稔侍.jpg頂上作戦 渚まゆみ.jpg史/小林稔侍/岡部正純/高月忠/白川浩二郎/有川正治/●公開:1974/01●配給:東映●最初に観た場所:吉祥寺東映(83-07-09)(評価:★★★☆)
小林稔侍・岡部正純・高月忠/渚まゆみ/小林旭(中央)

Jingi naki tatakai:Kanketsu-hen (1974)
Jingi naki tatakai:Kanketsu-hen (1974) .jpg
仁義なき戦い 完結篇.jpg仁義なき戦い 完結篇 1974.jpg「仁義なき戦い 完結篇」●制作年:1974年●監督:深作欣二●脚本:高田宏治●撮影:吉田貞次●音楽:津島利章●原作:飯干晃一●時間:98分●出演:菅原文太/伊吹吾郎/野口貴史/寺田誠/桜木健一/松方弘樹/唐沢民賢/白川浩三郎/小林旭/北大路欣也/西田良/曽根晴美/成瀬正孝/宍戸錠/山田吾一/誠直也/織本順吉/高並功/八名信夫/山城新伍/木谷邦臣/田中邦衛/国一太郎/川谷拓三/金子仁義なき戦い 完結篇ド.jpg信雄/岩尾正隆/鈴木康弘/天津敏/内田朝雄/野川由美子/藤浩子/中原早苗/橘麻紀/賀川雪絵●公開:1974/06●配給:東映●最初に観た場所:吉祥寺東映(83-07-09)(評価:★★★☆)

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