【1580】 ○ 平井 謙一 『人事評価者の心構えと留意点―現場での悩みを解消する』 (2008/04 生産性出版) ★★★★

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評価者向きだが、考課者研修を実施する際の参考書としても"使える"本。

人事評価者の心構えと留意点.jpg 『人事評価者の心構えと留意点―現場での悩みを解消する』 (2008/04 生産性出版)

 部下をどのように「評価」すればよいのか、失敗しやすい留意点は何か、評価シートはどう記入すればよいのか、その具体例はどんなものか、どのようなフィードバックをするのが望ましいのか、その準備と方法は...etc.について、評価者の目線に立って、その心構えと留意点について纏めた本。

 一見地味な内容ですが読みにくくは無く、181ページというページ数も手頃です。
 それでいて実務に沿ったかっちりとした内容であるため、1次評価者や2次評価者である現場の部・課長が読んで得るものは多いかと思います。
 また更に、(表題のテーマの範囲内で言えば)人事担当者のテキストとしても過不足の無い内容にのように思いました。

 人事評価の概要、人事評価者の心構え、人事評価者の留意点、フィードバック面接と留意点のそれぞれについて、各章ごとにきめ細かくステップを踏んで解説されていて、評価結果の現われ方(例えば1次評価と2次評価が乖離がしているような場合)などに対する注意点についても書かれているのが丁寧です。
 
 絶対評価を相対的に調整していくというスタンダードな考え方をベースに、考課制度策定の技法論はシンプルにとどめ、まさにタイトル通り、評価者の「心構え」と「留意点」に多くのページを割いています。

 そうした意味では、コンサルタントや人事担当者の立場からすれば、「考課者研修」を実施する際の参考書として"使える"本でもあります。

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