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2008年11月23日 書評:HUREC AFTERHOURS 人事コンサルタントの読書備忘録
【1044】 ○ ニコラス・レイ 「理由なき反抗」 (55年/米) (1956/04 ワーナー・ブラザーズ) ★★★★ (△ レイ・コノリー 「ジェームズ・ディーンのすべて 青春よ永遠に」 (75年/米) (1977/09 東宝東和) ★★★)
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青春映画の原点とされる作品。主演3人が夭逝しているだけに複雑な思いも。strong>
「理由なき反抗」 パンフレット
「理由なき反抗 特別版 [DVD]」
ジェームズ・ディーンが補導されて警察署いる場面のポスターが懐かしいこの映画は、マーロン・ブランドが出演を断った脚本が、「ジャイアンツ」の撮影がエリザベス・テーラーの妊娠により中断し時間的余裕のあったジェームズ・ディーンに回ってきて、急遽彼を使うことにした低予算映画だったそうですが(当初はモノクロの予定が、「エデンの東」のヒットでカラーに計画変更された)、ジェームズ・ディーンの演技が良く、結果として青春映画の原点みたいな位置づけになりました(ディーンは撮影の途中からノッてきて、ナイフでの喧嘩シーンでは本物のナイフを使ったりしている)。
この映画でのジム(ジェームズ・ディーン)とプレイトウ(サル・ミネオ)の関係はよく同性愛だと言われていますが、17歳という設定ですから、思春期的なものであると思われ、それでも当初はジムがプレイトウにキスしようとするシーンもあったそうですが、米国内の検閲でカットされたとのこと。
個人的には、カットされて良かったと思います。もしそのシーンがあると、ジュディ(ナタリー・ウッド)を含めた3人の関係のバランスが壊れていたのではないかと思われるからです。
Co-stars Natalie Wood and Sal Mineo
一方で、この映画の脚本には、当時の若者の声を聞いたアンケートが反映されていて、世間の親への教唆的要素が多分に含まれているようにも思います(「理由なき反抗」というタイトルからして)。
ジムが“チキン・ラン”レースに臨む前に小心者の父親にナイフで切られた血のついたシャツをわざと見せて、これから自分がする事の危険について話したにも関わらず、父親は叱ることも止めることも出来ずジムをガッカリさせる場面などは、“父権の失墜”に対する警告ともとれるのではないでしょうか。
この作品については、こうした作品の意図とは別に、主演の3人の俳優が何れも不慮の死を遂げたこともあって、やや複雑な感慨があります。
ジェームズ・ディーンはこの作品の公開の1ヵ月前に事故死していています(享年24)。
'75年に「ジェームズ・ディーンのすべて-青春よ永遠に」(James Dean:The First American Teenager)という記録映画が作られていて、その中でナタリー・ウッドもサル・ミネオもディーンの思い出を語っていますが、その翌年にサル・ミネオは強盗に刺殺され(享年38)、更にその5年後の'81年には、ナタリー・ウッドが撮影中にボートの転覆事故で亡くなっています(享年43)。
「理由なき反抗」●原題:REBEL WITHOUT A COUSE●制作年:1955年●制作国:アメリカ●監督・原作:ニコラス・レイ●音楽:レーナード・ローゼンマン●時間:105分●出演:ジェームズ・ディーン/ナタリー・ウッド/サル・ミネオ/デニス・ホッパー●日本公開:1956/04●配給:ワーナー・ブラザース●最初に観た場所:高田馬場・早稲田松竹(77-12-21) (評価★★★★)●併映:「ジャイアンツ」(ジョージ・スティーブンス)
「ジェームズ・ディーンのすべて 青春よ永遠に」●原題:JAMES DEAN:THE FIRST AMERICAN TEENAGER●制作年:1975年●制作国:アメリカ●監督:レイ・コノリー●製作:デイヴィッド・パトナム/サンディ・リーバーマン●時間:80分●出演:ジェームズ・ディーン/ナタリー・ウッド/サル・ミネオ/デニス・ホッパー/サミー・デイビスJr.●日本公開:1977/09●配給:東宝東和●最初に観た場所:テアトル新宿(78-01-13) (評価★★★)●併映:「サスペリア」(ダリオ・アルジェント)●記録映画
「ジェームズ・ディーンのすべて 青春よ永遠に」 パンフレット
投稿者 wadamy : 2008年11月23日 23:10