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"混沌"が魅力の「ロケーション」、アナーキーでパワフルな「党宣言」、"ごった煮"の「ニワトリはハダシだ」。
ロケーション 森崎東 1984.jpg ロケーション 美保2.jpg ロケーション 美保.jpg
あの頃映画 松竹DVDコレクション ロケーション」美保純/西田敏行
生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言 dvd.jpg 生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言 (1).jpg 生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言2.jpg
生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言【DVD】」平田満/倍賞美津子/原田芳雄
ニワトリはハダシだ 2004.jpg ニワトリはハダシだ 倍賞・原田.jpg ニワトリはハダシだ 肘井・加瀬.jpg
ニワトリはハダシだ [DVD]」倍賞美津子/原田芳雄   肘井美佳/加瀬亮

ロケーション1.jpg『ロケーション』1.jpg ピンク映画のキャメラマンであるべーやんこと小田辺子之助(西田敏行)は、妻で主演女優の奈津子(大楠道代)が自殺未遂し、撮影がストップし困り果てていた。たまたまロケ現場として借りた連れ込み宿の掃除婦・笑子(美保純)を強引に主演女優の代役に仕立てて、撮影を続行させる。しかし撮影中、監督(加藤武)は病気で倒れ、笑子は自分の田舎に墓参りに帰るので撮影は降りると言い出す。笑子の帰郷を逆手にとり、ロケ場所を笑子の故郷である福島の湯本に代え、その場その場で脚本を変えながら撮影していく―。(「ロケーション」)

「ロケーション」1.jpg 「ロケーション」('84年)は、ピンク映画のスチールマンだった津田一郎の『ザ・ロケーション』('80年/晩声社)を原作に、ピンク映画づくりの現場を描き出したもので、森崎東監督は、映画作りの参考にするため、滝田洋二郎監督による「真昼の切り裂き魔」('84年/新東宝)の撮影現場に足を運んだとのこと(滝田洋二郎ってあの、第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作「おくりびと」('08年)の監督だが)。それでも森崎東監督らしく、とにかくごちゃごちゃのストーリーです。
  
0映画 ロケーション.jpgロケーション vhs.jpg まず、西田敏行演じるキャメラマンと、大楠道代演じるその女房の女優と、柄本明演じる脚本家の三角関係があり、映画の撮影が始まるや、主役の彼女が降りてしまい、やっと見つけた代役も逃げ出し、監督は入院するという始末で、カメラマンと竹中直人演じる助監督が中心になり、美保純演じる連れ込み旅館の掃除婦をヒロインに仕立てて撮影を続けるも、彼女が福島へ墓参りに帰ると言い出し、それを追ってロケに行くと、彼女の過去が一家心中、父親殺し、母親殺しと錯綜し、ロケ隊一行は映画の内容を変更して、彼女と母親(大楠道代・二役)の愛僧劇をドキュメンタリーのように撮影することになるといった具合。映画内映画のもともとのストーリーは、3人の男に襲われ海で溺死した母親の娘が男たちに復讐する設定だったので、随分と話が違っていきますが、これもこの映画の脚本の内なのでしょうか。

ロケーション2.jpg 美保純が演じる笑子が、、最初の内は幼児体験の影響でロケーション 6.jpg無口だったのが、ラストの方では大楠道代演じる母親と拮抗して互いの情念をぶつけあっており、美保純としては最高傑作ではないでしょうか。美保純と同様にそれまで主にピンク映画に出ていた竹中直人が、最初に一般映画に出演した作品でもあります。作品全体としても、「喜劇 女は男のふるさとヨ」('71年)などよりは上ではないでしょうか。
西田敏行/大楠道代/美保純
ロケーション1984  竹中直人.jpg 竹中直人/西田敏行/美保純


倍賞美津子 in「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」
党宣言1.jpg党宣言 倍賞.jpg バーバラ(倍賞美津子)は15年前、19歳の時にコザ暴動で沖縄を離れたヌードダンサー。恋人の宮里(原田芳雄)は、原子力発電所の定期検査に携わる、所謂"原発ジプシー"だが、今は暴力団の手先に。バーバラは、元教師の野呂(平田満)と一緒に旅に出て、福井県で昔馴染み党宣言  o-00.pngのアイコ(上原由恵)と再会、彼女は頭の弱い娼婦で、足抜けを図ったためにヤクザに追われている。そんなアイコには、原発で働く安次党宣言o-00.png(泉谷しげる)という恋人がいたが、死んだという。ところが安次の墓に出向いたバーバラと野呂は、実は安次が生きていることを知る。安次は、原発事故で放射能を浴び、原発での事故のことを知っていることがばれるのを恐れ、死んだ060党宣言.jpgふりをしていたのだ。アイコと安次は、"じゃぱゆきさん"マリア(ジュビー・シバリオス)と一緒に逃亡するが、暴力団に見つかって殺されてしまう。アイコ殺しの罪を着せられそうになった宮里は、暴力団の戸張(小林稔侍)を猟銃で射殺、バーバラたちは、マリアをフィリピンに帰してやろうと密航を企て、それを阻止しようと、暴力団や悪徳刑事の鎧(梅宮辰夫)殿山 泰司 党宣言.jpgが港にやってくる。撃たれて息を引き取った宮里に代わって、バーバラは猟銃をぶっ放して追っ手を撃退。結局マリアの乗った船は、船長(殿山泰司)が油を積み忘れ止まってしまうが、最終的に彼女はフィリピンに送還されることに。移送される船上からバーバラの姿を見つけたマリアは、アイコと安次のスローガンの言葉「溢れる情熱、みなぎる若さ、協同一致団結、ファイト!」と呼び掛ける―。(「党宣言」)

党宣言747.jpg 「ローケーション」の翌年に撮られたのが「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」('85年)ですが、森崎東監督のインタビューによれば、この作品の最初の構想では、原発内部の実態を暴露しようと教師ら多数の人質とともに立て籠もる男(原発ジプシー)の物語で、彼の要求で現場からの生中継が実現しそうになった時、突然天皇崩御の情報が入り、現場からの生中継が吹っ飛んでしまうという展開で、物語のオープニングでは犯人である主人公がトイレに入りながら天皇陛下の遺体を運ぶパレードがテレビで放映されている場面を見るという場面が用意されていたそうです(この映画の公開は1985(昭和60)年)。そして、その物語の主人公で立て籠もり犯のモデルは金嬉老だったそうです。

 こちらは、監督自身によるオリジナル脚本による作品であるため、撮影中にもセリフはどんどん変わったようでが、それは、森崎作品の多くに共通することだったようで、この作品でもセリフでけでなく、現場でどんどん物語や配役が変えられていったようです。

党宣言 8.jpg この映画の配役も、当初は平田満が演じた教師の役を原田芳雄が演じる予定だったといいます。しかし、原田芳雄が「俺に先生役は無理です」と監督に直訴し宮里を演じることになり、そのキャラクターも彼に合わせて変わっていったそうです。もちろん、野呂の役も平田に合わせて変えられたのでしょう。こうした、行き当たりばったり的な映画作りの手法は、完成度の高い作品を生み出すのには向いていないかもしれませんが、完成された芸術作品にはない、見るものを元気にするエネルギーを持つことあるとも思いました。

 昨年['20年]7月16日の森崎東次監督の逝去を受け、同月31日付の朝日新聞夕刊でこの作品をフィーチャーしていましたが、この映画には「虐げられた者への人間賛歌」であり、「ごった煮に落とし込んだ『怒り』」が込められているとしています。非常によくまとまった記事でした(さすが朝日新聞の映画担当記者。的を射た表現をするものだ)。

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2020年7月31日朝日新聞夕刊

 一言で言えば、「ロケーション」は、ごちゃごちゃしていて、もう何だか「わけわかんない」、言わば先の読めない"混沌"がむしろ魅力的であり、この映画の神髄であるのかも。「党宣言」の方も、アナーキーでパワフルであり、こうして2作比べてみると、通じ合う部分もあるように思え、故・森崎東監督の作品の持ち味がみえてくるように思いました。また、これは、「党宣言」の19年後に、脚本・撮影・音楽などの主要スタッフはすべて「党宣言」と同じメンバーで撮られた「ニワトリはハダシだ」('04年)にも見られた特徴のように思います。

ニワトリはハダシだ6.jpgニワトリはハダシだps.jpg 舞鶴に住む養護学校中学部3年生のサムこと大浜勇(浜上竜也)は重度の知的障害をもちながらも意外な記憶力を持つ。在日朝鮮人のハハこと金子澄子(倍賞美津子)は潜水夫のチチこと大浜守(原田芳雄)とサムの教育方針をめぐって対立し、現在は小学生の妹・チャルこと金子千春(守山玲愛)を連れて別居中である。そんなある日、サムとチャルが暴力団に拉致されてしまう。養護学校でサムを担任する桜井直子(肘井美佳)がサムたちの行方を追う―。(「ニワトリはハダシだ」)

ニワトリはハダシだin.jpgニワトリはハダシだド.jpg 森崎東監督の'04(平成16年)年度「芸術選奨」受賞対象となったこの作品においても、現代日本が抱える社会問題を詰め込められるだけ詰め込んで、その混沌とした中での猥雑で骨太な笑いから庶民の逞しさを描く構図になっています。20年近く経てもまったく枯れていないと言えば枯れていないと言えますが、相変わらずのごった煮感にはやや胃もたれがしそう(笑)。ただ、倍賞美津子、原田芳雄など森崎映画ならではの常連キャストの演技は安定感があってさすがであり、また養護学校教師役の肘井美佳の初々しい快活さも印象的でした(「時代屋の女房」の夏目雅子へのオマージュと思われる演技シーンがあった)。

シネマブルースタジオorigin.jpgロケーション s.jpg「ロケーション」●制作年:1984年●監督:森崎東●製作:中川滋弘/赤司学文●脚本:近藤昭二/森崎東●撮影:水野征樹●音楽:佐藤允彦●原作:津田一郎●時間:99分●出演:西田敏行/大楠道代/美保純/柄本明/加藤武/竹中直人/アパッチけん/大木正司/草見潤平/イヴ/パルコ/河原さぶ/殿山泰司/初井言榮/愛川欽也/乙羽信子/根岸明美/花王おさむ/和由布子/矢崎滋●公開:1984/09●配給:松竹●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(19-12-23)(評価:★★★★)

党宣言9.jpg「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」●制作年:1985年●監督:森崎東●製作:木下茂三郎●脚本:近藤昭二/森崎東/大原清秀●撮影:浜田毅●音楽:宇崎竜童●時間:105分●出演:倍賞美津子/原田芳雄/平田満/片石隆弘/竹本幸恵/久野真平/上原由恵/泉谷しげる/梅宮辰夫/河原さぶ/小林稔侍/唐沢民賢/左とん平/水上功治/小林トシエ/殿山泰司/ジュビー・シバリオス●公開:1985/05●配給:ATG●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(20-01-12)(評価:★★★★)

ニワトリはハダシだv.jpgニワトリはハダシだ00.jpg「ニワトリはハダシだ」●制作年:2004年●監督:森崎東●製作:シマフィルム/ビーワイルド/衛星劇場●脚本:近藤昭二/森崎東●撮影:浜田毅●音楽:宇崎竜童●時間:114分●出演:倍賞美津子/原田芳雄/肘井美佳/石橋蓮司/余貴美子/浜上竜也/守山玲愛/加瀬亮/李麗仙/岸部一徳/塩見三省/笑福亭松之助/柄本明/河原さぶ/不破万作/三林京子/露の五郎/眞島秀和●公開:2004/11●配給:ザナドゥー●最初に観た場所:北千住・シネマブルースタジオ(20-01-27)(評価:★★★★)

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どろっとした映像化作品になりかけているところを透明感を保たせている夏目雅子。

時代屋の女房dvd.jpg 時代屋の女房 13.jpg 時代屋の女房01.jpg
あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 時代屋の女房 [Blu-ray]」夏目雅子/渡瀬恒彦

「時代屋の女房」2.jpg 35歳独身の安さん(渡瀬恒彦)は大井町で「時代屋」という骨董屋を営んでいる。夏のある日、野良猫をかかえ、銀色の日傘をさした、真弓(夏目雅子)という女がやって来ると、そのまま店に居ついてしまう。一緒に暮すようになっても、安さ「時代屋の女房」0.jpgんは、真弓がどういう過去を持っているか訊こうともしない。そんな真弓がひょいと家を出ていくと、暫く戻ってこない。喫茶店サンライズの独身のマスター(津川雅彦)や「時代屋の女房」1.jpgクリニーング屋の今井さん夫婦(大坂志郎・初井言栄)、飲み屋とん吉の夫婦(藤木悠・藤田弓子)らが親身になって心配していると、真弓は何事も無かったかのように帰って来る。闇屋育ちのマスターは、カレーライス屋、洋品店、レコード屋などをやった末夏目雅子 『 時代屋の女房 』.jpgに今の店を開き、別れた女房と年頃の娘に毎月仕送りをしながらも、店の女の子に手をつけ、今はユキちゃん(中山貴美子)とデキているが、その彼女は、同じ店のバーテン、渡辺(趙方豪)と愛し合っている。今井さんの奥さんが売りにきた古いトランクから昭和11年2月26日の日付の上野-東京間の古切符が出てきた。47年前、今井さんが人妻と駆け落ちしようとして連れ戻され、使わなかった切符で、青春の思い出を蘇らせる今井さん。真弓がいない間に、安さんは、どこo時代屋の女房.jpgか真弓に似ている美郷(夏目雅子、二役)という女と知り合い、関係を結ぶ。東京の孤独で華やいだ暮しを畳んで、彼女は東北の郷里に戻って結婚しようとしており、その寂しさの中で、安さんと出会ったのだ。マスターは遊びが過ぎて店を閉める羽目となり、ユキちゃんと渡辺クンに店を引き取ってもらい、小樽の旧友を訪ねて旅に出ることに。安さんも、岩手で覗きからくりの売り物があると聞き、一緒に車で旅に出る。安さんが店に戻った翌日、真弓が初めて現れたときと同じように、冬にもかかわらず日傘をさして帰ってくる。その差し上げた手には、安さんが欲しがっていた南部鉄瓶が―。
時代屋の女房 (1982年)
I『時代屋の女房』.jpg 1983年公開の森崎東(1927-2020)監督作で、原作は村松友視の1982(昭和57)年上半期・第87回「直木賞」受賞作。作者は「セミ・ファイナル」「泪橋」に次ぐ3度目の候補での受賞で、単行本『時代屋の女房』('57年/角川書店)には「時代屋の女房」と「泪橋」が収録されています。

 「泪橋」の方も'83年に黒木和雄監督、渡瀬恒彦主演で映画化されていますが、そちらは未見です(原作者が脚本に噛んでいる)。原作の方は、大井町ではなく鈴ヶ森が舞台ですが、何となく「時代屋の女房」に似た雰囲気もあって、直木賞選考の時も、選考委員のうち強く推したのが山口瞳、五木寛之の両委員であったという点で共通します。「泪橋」の時は受賞に至りませんでしたが、「時代屋の女房」の方が完成度が高く、より受賞作に相応しいように思われます(因みに、「泪橋」が受賞を逃したときは、つかこうへい『蒲田行進曲』が受賞し、「時代屋の女房」が受賞したときは深田祐介『炎熱商人』と同時受賞となった)。

友視 直木賞受賞.jpg 作者はのこれら一連の小説により、「新しい都会派作家の登場」として注目されましたが、「時代屋の女房」で言えば、安さんと真弓の、お互いに相手の出自を探索しない、適度な距離感を保った関係というのが「都会的」という風に受け止められたのかなあと思いました。

 これを、どちらかというと"こってり系"の"ごった煮"と言うか、どろっとした作風の森崎東監督がどう撮るか(こちらは原作者が脚本に噛んでいない)――結局、物語の舞台に近い大井武蔵野館などで80年代によく上映されていたものの、何となく観に行かずじまいで、だいぶ後になってビデオで観ましたが、う~ん、やっぱり、という感じ。最近、劇場で見直しましたが、その印象は変わらずです。

「時代屋の女房」5.jpg 安さんをはじめ、登場人物にいろんなものを背負わせすぎて、原作にない登場人物も多くあり(朝丘雪路や沖田浩之が演じた役どころは原作にはない)、やっぱり"こってり系""ごった煮"になっているような...。真弓の行き先について映画では一つの解釈を入れていたなあ(原作でも真弓はもちろん帰ってくるが、どこへ行ったかはわからず、特に何か持って帰ってきたわけではない)。原作における「カーリー・ヘヤの女」が、映画における「美郷」かと思いますが、彼女に関するエピソードはほとんど映画のオリジナル乃至は「泪橋」からもってきているかで、これを夏目雅子に二役でやらせたのは、夏目雅子の演技力をより引き出そうという狙いだったのでしょうか(森崎東監督作品には「p://hurec.bz/mt/archives/2021/01/2986_198409_198505.html">ロケーション」('84年)における大楠道代の役など一人二役がよくあるが、これが最初ではないか)。

「時代屋の女房」3.jpg 「都会派」とは言い難いどろっとした作品になりそうなところを、明るい透明感でもって救い、原作との雰囲気の乖離を防いでいるのは、まさに夏目雅子のお陰であり、この作品の2年後にこの世を去ったことを思うと、尚更その思いは増します。この作品がいいという人の多くが、この作品での夏目雅子を絶賛しますが、「夏目雅子がいい」という点では同感です。このころの森崎東監督の中でも、透明感の高い、特殊なポジションにある作品ではないでしょうか。
    
「時代屋の女房」4.jpg「時代屋の女房」●制作年:1983年●監督:森崎東●製作:杉崎重美/中川完治●脚本:荒井晴彦/長尾啓司●撮影:竹村博●音楽:木森敏之●原作:村松友視●時間:97分●出演:渡瀬恒彦/夏目雅子/津川雅彦/中山貴美子/趙方豪/大坂志郎/初井言栄/藤木悠/藤田弓子/朝丘雪路/沖田浩之/平田満/坂野比呂志/名古屋章●公時代屋の女房 津川雅彦.jpg開:1983/03●配給:松竹●最初に観た場所(再見):北千住・シネマブルースタジオ(20-12-17)(評価:★★★☆)
津川雅彦(喫茶店サンライズの独身マスター)

P+D BOOKS 時代屋の女房.jpg時代屋の女房・泪橋 (1983年) (角川文庫).jpg【1983年文庫化[角川文庫(『時代屋の女房・泪橋』)]/2019年[小学館・P+D BOOKS]】
時代屋の女房・泪橋 (1983年) (角川文庫)

P+D BOOKS 時代屋の女房

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