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大佛次郎の原作小説をベースに考えればオーソドックス(?)なオールスター映画。

赤穂浪士 1961 .jpg赤穂浪士 1961 87.jpg 赤穂浪士 kataoka .jpg
赤穂浪士 [DVD]」 片岡千恵蔵(大石内蔵助)

赤穂浪士 1961dL.jpg 五代将軍綱吉治下、江戸市内に立てられた高札の「賄賂は厳禁のこと」の項が墨黒々と消され、犯人とおぼしき浪人・堀田隼人(大友柳太朗)が目明し金助(田中春男)に追われるが、堀部安兵衛(東千代之介)に救われる。赤穂五万石の当主・浅野内匠頭(大川橋蔵)は、勅使饗応役を命ぜらるが、作法指南役の吉良上野介(月形龍之介)は、内匠頭が賄賂赤穂浪士 1961  ookawa1.jpgを贈らないため事毎に意地の悪い仕打ちをする。勅使登城当日、度重なる屈辱に耐えかね、松の廊下で上野介に刃傷に及ぶ。内匠頭は命により即日切腹、浅野家は改易に。赤穂城代・大石内蔵助(片岡千恵蔵)のかつての親友で、上野介の長子・綱憲(里見浩太朗)を当主とする上杉家の家老・千坂兵部(市川右太衛門)は、上野介お構いなしとの片手落ちの幕府の処断に心痛する。兵部は清水一角(近衛十四郎)に命じ、腕ききの浪人者を集め、上野介の身辺を守らせ、隼人も附人の一人となる。兵部は妹の仙(丘さとみ)に内蔵助らの動静をさぐることを命じ、隼人も赤穂に赴く。内蔵助は、同志に仇討ちの意志を赤穂浪士さくら千恵蔵.jpg伝えて城を明け渡すと、京都山科に居を構えて祇園一力で遊蕩の日々を送り、妻子とも離別する。世の誹りの中、兵部だけは内蔵助の心中を知る。内蔵助は立花左近を名乗って東下りするが、三島の宿で本物の立花左近(大河内傳次郎)と鉢合わせになり、左近の情ある計らいで事無きを得る。内蔵助は討入り前に瑶泉院(大川恵子)を訪れ、言外に今生の別れを告げると、元禄14年12月14日雪の中、本所松坂町の吉良邸に討入る―。

赤穂浪士 1961 ookawa .jpg 松田定次監督による1961年の東映創立10周年記念作品。同監督による東映創立5周年記念作品「赤穗浪士 天の巻・地の巻」('56年/東映)と同じく、大佛次郎(1897-1973/享年75)の、昭和初期に「東京日日新聞」に連載、1928年改造社より刊行の小説『赤穗浪士』(新潮文庫など)を原作としています(5周年記念の後にまた10周年記念作を作ったのは、その間に大映が長谷川一夫主演のオールスター映画「忠臣蔵」('58年/大映)を作っていることへの対抗意識もあったのではないかと推察する)。5周年記念「赤穗浪士 天の巻・地の巻」の時の脚本が新藤兼人であっ赤穂浪士 東.jpgたのに対し、こちらは小国英雄の脚本。「赤穗浪士 天の巻・地の巻」の時は大石内蔵助を市川右太衛門が、浅野内匠頭を東千代之介が、立花左近を片岡千恵蔵、堀部安兵衛を堀雄二が演じていたのに対し、こちらは大石内蔵助を片岡千恵蔵(片岡千恵蔵は「忠臣蔵 天の巻・地の巻」('38年/日活)では浅野内匠頭と立花左近の1人2役を演じている。この時の大石内蔵助役は坂東妻三郎)が、浅野内匠頭を大川橋蔵が、立花左近を大河内傳次郎が、堀部安兵衛を東千代之介が演じています。また、この作品では、内蔵助の心情を知る上杉家の家老・千坂兵部の存在が大きく取り上げられていて、それを市川右太衛門が演じているほか、原作小説の主人公的存在で、千坂兵部の命により赤穂浪士の動向を探る浪人・堀田隼人という架空大友柳太朗赤穂浪士38.jpgの人物を、「赤穗浪士 天の巻・地の巻」の時に続いて赤穂浪士 月形.jpg赤穂浪士 1961 es.jpg演じています(この役は過去に大河内傳次郎や片岡千恵蔵も演じている)。因みに吉良上野介も、「赤穗浪士 天の巻・地の巻」の時に続いて月形龍之介が演じています。
大河内傳次郎(立花左近)・片岡千恵蔵(大石内蔵助)...「大石東下り」の場面

赤穂浪士0.gif 豪華俳優陣がそれぞれに相応しい役を演じているという印象を受け、オーソドックスに作られたものの中では完成度はまずまず高いのではないでしょうか。まあ、大友柳太朗が演じる堀田隼人は完全に架空の人物であるし、千坂兵部(実在)も赤穂事件の2年前(1700年)に既に没していたことが後に判明しているため、"オーソドックス"というのはあくまでも大佛次郎の小説『赤穗浪士』をベースとして考えた場合ということになりますが...(マキノ正博/池田富保監督の「忠臣蔵 天の巻・地の巻」('38年/日活京都)などの"古典"と比べればいじりまくっているということになる)。因みに、立花左近は「実録忠臣蔵」('21年)でマキノ省三監督がこしらえた架空キャラクターで、モデルは垣見五郎兵衛(実在)という人ですが、大石内蔵助とは鉢合わせするどころか、実際には会ってもおらず、大佛次郎の原作にも登場しません。マキノ省三監督が「勧進帳」の要素を「忠臣蔵」に取り込み、それを受け継いだのでしょう(つまり、監督による"いじり"はそれまでも絶えず行われていたということか)。今や「大石東下り」として定番的な名場面となっています。

 まあ、あまり史実にこだわり出すと、そもそも吉良上野介は本当に浅野内匠頭に意地悪したのかも怪しくなり、浅野内匠頭に対する取り調べの記録なども確かな史料は無いため、結局は多くが推測の域を出ないことになってしまうというのもあるかと思います。だからこそフィクションが成り立つとも言え、フィクションはフィクションとして楽しむべきなのかもしれません。

赤穂浪士 大友.jpg この大佛次郎原作・松田定次監督版の場合、やはり何と言っても大友柳太朗が演じる堀田隼人の存在が特徴的で、「賄賂は厳禁のこと」と書かれた立札に落書きし(この話は原作には無い)、賄賂を受け取っている吉良上野介を揶揄することで、浅野内匠頭の吉良上野介への怒りを単なる"私憤"の域に止めず"公憤"の域にまで引き上げ、観客が浅野内匠頭に同情しやすい状況を作り出す役割を果たしているように思います。でも、結局隼人自身は、浪士たちに共感を覚えながらも自らを浪士たちに同化しきれないことを悟って、スパイ同士の関係から恋仲になった仙の下へ戻って行きます。映画からは隼人が自らが抱える虚無を克服できなかったことが窺えますが、原作では後日譚として隼人と仙は心中したとなっています(原作では仙は兵部の妹でも何でもない非血縁者)。

赤穂浪士 中村.jpg あとは目立ったのは、浅野内匠頭のことを心配していた中村錦之助(萬屋錦之介)演じる脇坂淡路守。吉良上野介ごときで命を落とすのは惜しいと内匠頭に辛抱を説き、浅野家臣には上野介への付け届をもう少し配慮しろとの実践的アドバイスをしています(この人の言うことを聞いていれば赤穂事件は起きなかった?但しこの話も原作には無い)。しかし、遂に刃傷事件が起きてしまって悔しがり、松の廊下を搬送される吉良にわざと(?)ぶつかって「我が家の紋所を不浄の血でけがすとはなにごとぞ!無礼者!」と言って吉良上野介を扇子でしたたか打ち据えます(この話も原作には無い)。でもこれはまあ立花左近の"勧進帳"(大石東下り)と併せて定番と言えば赤穂浪士 市川.jpg定番です。むしろ、市川右太衛門演じる上杉家の家老・千坂兵部赤穂浪士 里見.jpg後半の目立ちぶりが顕著だったかも。千坂兵部は内蔵助と旧知の関係になっていて(原作には無い設定)、なぜか内蔵助が立花左近と鉢合わせになった三島の宿にまで出没し、内蔵助と目と目だけの"会話"。最後は、父親の危機に馳せ参じようとする上野介の長子・綱憲(里見浩太朗)を上杉家のためだと言って(世間は皆、赤穂浪士側を支持していますとの殆ど観客向けのような説明の仕方がスゴイけれど)命を張って押しとどめます(原作では赤穂浪士討ち入りの時点で千坂兵部は国元に戻されているため、この場面も無い)。

赤穂浪士 松方.jpg 松方弘樹(1942年生まれ、デビュー2作目で当時18歳)が大石内蔵助の息子・大石主税役で出ていて、討ち入り前に元服しますが(実在の大石主税は当時15歳ぐらいか)、討ち入った先に近衛十四郎(松方弘樹の実父)が演じる二刀流の剣豪・清水一角がいるという取り合わせが興味深いです(清水一角は歌舞伎で使われた名前で、本名は清水一学(実在))。"親子出演"で、親子を敵味方にしてしまったのだなあ。近衛十四郎の剣戟がちらっと見られるのはいいです(松方弘樹の方はまだ、ただ出ているだけ程度の存在か)。

 江戸っ子の畳職人・伝吉を演じた中村賀津雄(中村嘉葎雄)(こちらは中村錦之助と"兄弟出演")とその棟梁を演じた吉田義夫(いつもは悪役が多い)、内匠頭の一の側近・片岡源吾右衛門(史料では無言であることを条件に内匠頭の切腹への立ち合いを許されたとある)を演じた山形勲(この人も普段は悪役が多く、後に吉良上野介も演じるがここでは忠義の家臣)も良かったです。オールスター映画ですが、ストーリーは概ね定番です(但し、改めて振り返ると、大佛次郎の原作と比べても細部においては「無い無い尽くし」であるため、「(原作をベースに考えれば)オーソドックス」の"オーソドックス"には?マークがつくが)。そうした意味では、個々の役者を楽しむ映画かもしれません。

赤穂浪士1961 _0.jpg「赤穂浪士」●制作年:1961年●監督:松田定次●製作:大川博●脚本:小国英雄●撮影:川崎新太郎●音楽:富永三郎●原作:大佛次郎「赤穂浪士」●時間:150分●出演:片岡千恵蔵/中村錦之助(萬屋錦之介)/東千代之介/大川橋蔵/丘さとみ/桜町弘子/三原有美子/藤田佳子/花園ひろみ/大川恵子/中村賀津雄(中村嘉葎雄)/松方弘樹/里見浩太郎/柳永二郎/宇佐美淳也/堺駿二/田中春男/多々良純/尾上鯉之助/徳大寺伸/香川良介/小柴幹治/片岡奈良東映赤穂浪士超満員昭和36年.jpg栄二郎/堀正夫/高松錦之助/有馬宏治/楠本健二/月形哲之介/瀬川路三郎/団徳麿/小田部通麿/潮路章/有川正治/南方英二(後のチャンバラトリオ)/遠山金次郎/尾上華丈/大前均/中村錦司/赤木春恵/上代悠司/国一太郎/水野浩/中村時之介/北龍二/明石潮/清川荘司/吉田義夫/星十郎/沢村宗之助/戸上城太郎/阿部九洲男/加賀邦男/長谷川裕見子/花柳小菊/青山京子/千原しのぶ/木暮実千代/大河内傳次郎/近衛十四郎/山形勲/薄田研二/進藤英太郎/大友柳太朗/月形龍之介/市川右太衛門●公開:1961/03●配給:東映(評価:★★★☆)

「赤穂浪士」封切時(奈良東映・昭和36年)写真:谷井氏

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市川右太衛門、大友柳太朗、大川橋蔵、東千代之介という俳優の格付順がよく分かる。

大江戸七人衆 1958 poster.jpg大江戸七人衆 [Seven from Edo].jpg大江戸七人衆 1958 dvd.jpg   大江戸七人衆3.jpg
ポスター/「大江戸七人衆 [DVD]」 花柳小菊・市川右太衛門
 
大江戸七人衆 dvd3.jpg 旗本一派の大黒柱・勝川縫之助(市川右太衛門)、彼の元に集う小身旗本や冷や飯食いたちは、たつきの道を得るため顔役・相模屋太兵衛(志村喬)の手伝いをしていたが、鬼留一家の上席旗本・松平帯刀(たてわき)(山形勲)から、一家が浅草の縄張りを狙っていることもあり、また帯刀が執心の浅草芸者・染吉(花柳小菊)が勝川に惚れていて靡かないこともあって嫌がらせを受けている。勝川は、単身帯刀邸に乗り込み穏やかに話をつけようとするが、帯刀はこれを強請として老中に訴え、勝川は甲府勤番として江戸を追われることに。勝川が江戸を去ると帯刀一味の嫌がらせは増長し、妻に先立たれて乳飲児を抱えた旗本・村瀬(東千代之介)が長屋を追い出される。村瀬が旗本・平原(大友柳太朗)の家に身を寄せたその夜に子供が発熱、貧乏旗本に高価な薬を買う金は無く、旗本・秋月(大川橋蔵)は帯刀の賭場に乗り込む。そこに居た大江戸七人衆6.jpg御後室の蓮月院(千原しのぶ)との差しの一本勝負となるが、蓮月院は火消しの辰造の娘の頃、秋月に惚れていた女だった。二十両の金を手に入れた秋月は、蓮月院が故意に負けたのを見抜いて「恩にきる」と言って去る。帯刀邸を出た秋月に、帯刀邸の腰元おいち(桜町弘子)が助けを求める。帯刀の御意見番・間部老人(薄田研二)の毒牙を逃れて屋敷を逃げ出したのだ。一方、染吉は勝川の江戸帰りを願って帯刀の下へ自ら出向くが、帯刀は染吉を捕縛し幽閉、そこで平原が単身で帯刀邸に出向く。平原は蓮月院に染吉の居場所を教えられ、染吉を救って更に蓮月院を助けに戻ろうとした時に不意を衝かれ、染吉に勝川の元へ出立するよう言い遺して大立ち回りの末に斃れる。更に平原邸の秋月、村瀬らに帯刀から果し状が届くが、指定の場所に出向くもその姿は無く、留守にした平原邸に戻るとおいちと村瀬の乳飲児を奪われていた。秋月、村瀬らはすぐさま帯刀邸に向かい、帯刀邸で激闘となるも多勢に追われて伝通院の森に後退する。その頃、駕篭で江戸の町に入った勝川と染吉は、もぬけの殻の平原邸から事態の異変に気付く―。

「大江戸七人衆」(スチール写真)市川右太衛門・大友柳太朗

大江戸七人衆パンフレット04.jpg大江戸七人衆1_m.jpg 1958(昭和33)年公開の松田定次監督の"豪華"時代劇ということで(冒頭に「総天然色東映スコープ」と出る)、善玉悪玉がはっきりしている単純明快な娯楽作品です。

 主演の七人衆の大黒柱は市川右太衛門が演じた勝川縫之助ですが、残る6人は、旗本の若い衆のリーダー平原(大友柳太朗)、その弟分で独り身の秋月(大川橋蔵)、子持ち寡夫の村瀬(東千代之介)、旗本の次男、三男の若手・新田(尾上鯉之助)、相原(伏見扇太郎)、それに勝川に助けられたことがある人気役者の村山又三郎(南郷京之助)ということになります(ずっと1人足りないと思って観ていたが、役者の村山又三郎も人数に入っていた)。

「大江戸七人衆」パンフレット(大川橋蔵・市川右太衛門・大友柳太朗)

 平原が帯刀らに殺られて、最後大黒柱の勝川が出て来るところは、実大江戸七人衆61.jpg質的に仇討ちになっていて、清水次郎長ものやヤクザ映画のパターンと似てなくもないですが、その市川右太衛門演じる勝川の再登場を出来るだけ後に伸ばして、勝川が甲府詰めになっている間を若手旗本の動きを中心に描いているのがこの映画の作りの特徴でしょうか。ただ、最後は山形勲との剣戟を見せた市川右太衛門がいい所を全部持っていってしまう印象もありますが。

大江戸七人衆62.jpg 「7大スター勢揃い」との触れ込みですが、残る6人のポジションには明らかに差があって、大友柳太朗演じる、酒好きのすこぶる明るいキャラ(大友柳太朗は73歳で自殺したが、この頃はとても自殺するような人には見えない)の平原が若手の取り纏め役であり、単身悪の巣窟に乗り込んで討ち果てるという悲劇のヒーローでもあります。次に来るのが、大川橋蔵演じるその弟分の独り身の秋月で、これもキップがいい男前。その次に来るのが東千代之介演じる子持ち寡夫の村瀬で、乳呑児を抱えておたおたしているシーンがやや目立ちました。更に、それ以外の3人(旗本2人に役者1人)はそれほど目立っておらず、むしろ女優陣も方が目立っていました(俳優の格付けが分かる映画でもある)。

千原しのぶ.jpg花柳小菊.jpg大江戸七人衆syu.jpg その女優陣では、浅草芸者・染吉を演じた花柳小菊と蓮月院を演じた千原しのぶが7人衆の"残り3人"より確実に目立ちます。特に、乳呑児の薬代を稼ぎに賭場に来た秋月を博打でわざと勝たせ、身を挺して平原を染吉の囚われている場所に導き命を落とした千原しのぶの蓮月院は"おいしい"役どころだったかも(貢献度は平原以上?)。帯刀邸の腰元おいちを演じたのは桜町弘子、平原を慕う茶屋の娘おせんを演じたのは花園ひろみ(後に東映同期入社の山城新伍と結婚する)。この頃の東映にはお姫様女優、町娘女優のような人が結構いました。おせんが平原の墓に酒を手向ける場面は泣けますが、やや演技がスローモーか。普段は明るい秋川が黙って蓮月院の墓標に対峙する場面の方が胸を打ちました。
花柳小菊(1921-2011/享年89)
千原しのぶ(1931-2009/享年78)

鬼畜―松本清張短編全集〈7〉 (カッパ・ノベルス)1.jpg 甲府勤番については、松本清張に「甲府在藩」('56年発表、『鬼畜―松本清張短編全集〈7〉』('64年/カッパ・ノベルス)所収)という甲府城に流謫された旗本の話を書いた短編があり、甲府流しにされるのは江戸で遊蕩三昧に耽った不良旗本が多かったとのことです(但し、この短編の主人公は訳あって志願して甲府に赴任する)。甲府はそれでも江戸時代は甲州街道の宿場町として栄えたようですが、現在['16年10月]の甲府市は人口は約19.2万人で、全国の県庁所在地の中では人口が最も少ない市となっています。

大江戸七人衆94.jpg桜町弘子(1937- )/花園ひろみ(1940- )
桜町弘子2.jpg花園ひろみ.jpg「大江戸七人衆」●制作年:1958年●監督:松田定次●製作:大川博●脚本:比佐芳武●撮影:川崎新太郎●音楽:深井史郎●時間:92分●出演:市川右太衛門/大友柳太朗/大川橋蔵/東千代之介/伏見扇太郎/尾上鯉之助/南郷京之助/花柳小菊/千原しのぶ/桜町弘子/花園ひろみ/薄田研二/志村喬/宇佐美淳也/山形勲/原健策/加賀邦男/阿部九洲男/吉田義夫/杉狂児/清川荘司/香川良介/伊東亮英/明石潮/松浦築枝/吉野登洋子/赤木春恵●公開:1958/04●配給:東映(評価:★★★☆)


「阿波おどり 鳴門の海賊」('57年/東映)大友柳太朗・千原しのぶ/「仇討崇禅寺馬場」('57年/東映)大友柳太朗・千原しのぶ
阿波おどり 鳴門の海賊.jpg仇討崇禅寺馬場 千原 大友.jpg

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「戦意高揚」よりも「海戦スぺクタル」としてのインパクトが大きかったのではないか。

かくて神風は吹くvhs.jpg かくて神風は吹く dvd.jpg かくて神風は吹く1944.jpg 阪東 妻三郎
かくて神風は吹く [VHS]」「大映特撮DVDコレクション 38号 (かくて神風は吹く 1944年) [分冊百科] (DVD付)

かくて神風は吹く004.jpgかくて神風は吹く19.JPG 世界史上最大の帝国・元は支那・満州・朝鮮を攻略、元主・忽必烈(クビライ)はついに日本征服を企てた。文永11年秋、壱岐・對馬に上陸した元軍は九州博多に来襲するが、「神州男児」の勇戦によって撃退される。しかし、元の野望はなおも衰えず、再度大軍を送り込み、日本に降伏を迫ろうとしていた。これに対し、時の執権・北条時宗(片岡千恵蔵)は、元の使者を一人残らず斬首してしまう。弘安4年春、ついに元軍は再来した。瀬戸内海を治める武将・河野通有(阪東妻三郎)と忽那重義(嵐寛寿郎)はかねてより犬猿の仲であったが、この国難に際して共に力を合わせて元軍と闘うこととなる。元軍は壱岐・對馬を攻略するが、その勢いで攻め入った博多湾で奇跡の神風が吹き荒れ、艦隊ごと全滅する―。

かくて神風は吹く title.jpg 1944(昭和19)年11月公開の丸根賛太郎(1914-1994/享年80)監督作。情報局国民映画で、陸軍省、海軍省などが後援していることからも窺えるように、"元寇"を素材とした完全な戦意高揚映画です(原作は菊池寛)。但し、戦意高揚と言っても、1944年と言えば日本の敗戦がほぼ決定的になった年であり、当時の国民はこの映画でどれくらい"戦意高揚"させられたのでしょうか。この映画が封切られた11月23日の翌日には、アメリカ軍のB29による東京爆撃が始まっています(12月には東京爆撃本格化のため、映画館は日没後閉鎖されることになった)。

 こうした日本軍が劣勢な状況下であるため、せめて神風を銀幕上で吹かせて国民の士気を鼓舞しようという意図で企画されたものと思われますが、皮肉なことに、もう神風が吹く事くらいにしか望みを託せないところに、逆に日本にとっての絶望的な戦況が見てとれます。この作品は当初、抒情的な作風や日常的なリアリズムで知られる五所平之助(1902-1981/享年79)監督によって撮られることになっていましたが、こうした作品を五所平之助に撮らせること自体に無理があり、五所平之助がシナリオ段階で、対立する河野家と忽那家のそれぞれの若者(原健作)と娘(四元百々生)の"ロメオとジュリエット"風の悲恋物語に比重を置き過ぎたため、このままでは戦意高揚映画にならないということで、軍からのクレームで丸根賛太郎監督に代えられたようです(その丸根賛太郎だって、どちらかと言うとこの作品の翌年に撮った「狐の呉れた赤ん坊」('45年/大映京都)のような人情物でより力を発揮する監督であるようにも思うのだが)。

かくて神風は吹く18.JPG 阪東妻三郎(河野通有)、嵐寛寿郎(忽那重義)、片岡千恵蔵(北条時宗)、市川右太衛門(日蓮上人)の四大スターが顔を揃えていますが、山根貞夫氏によると、1942年に日活と新興キネマが戦時統合されて、日活から阪東妻三郎、嵐寛寿郎、片岡千恵蔵、新興キネマから市川右太衛門がそのまま大映に移って来たことが、四大スター共演の背景としてあるとのこと。但し、物語のメインとなるのは、河野通有役の阪東妻三郎と忽那重義役の嵐寛寿郎です。2人が向かい合って会話するシーンは、大時代的な口調ではありますが(大物スター同士ということもあって)なかなかのものでした。それに比べると、北条時宗役の片岡千恵蔵は、執権という役柄上より一層に大時代的になってしまい、日蓮上人役の市川右太衛門に至っては少ない出番が説教シーンばかりと、ややステレオタイプの演技を強いられてしまった印象もあります。

かくて神風が吹く65.jpgかくて神風が吹く80.jpg 特殊撮影は東宝特撮部(円谷英二)が担当しており(撮影は宮川一夫)、迫力ある仕上がりになっていて、ラストの大暴雨風シーンなどはなかなかの出来だと思います(「ゴジラ」('54年/東宝)ではないが、モノクロ映画であるために逆に迫力が増すということもあるかと思う)。その部分においては今観ても結構楽しめるし、当時としても興行的にはヒットしたようですが、「戦意高揚」よりも「海戦スぺクタル劇」としての方のインパクトが大きかったのではないでしょうか。

かくて神風は吹くe.jpgかくて神風は吹く0.jpg「かくて神風は吹く」●制作年:1944年●監督:丸根賛太郎●製作:大日本映画製作株式会社●企画:情報局●後援:陸軍省/海軍省●脚本:松田伊之助/館岡謙之助●撮影:宮川一夫/松井鴻●音楽:宮原偵次/深井史郎●特撮 東宝特撮部・円谷英二●原作:菊池寛●時間:94分●出演:嵐寛寿郎/阪東妻三郎/片岡千恵蔵/市川右太衛門/月形龍之介/羅門光三郎/光岡龍三郎/原健作/嵐徳三郎/四元百々生/荒木忍/常盤操子/香川良介/津島慶一郎/山口勇/多岐征二/葛木香一/井原史郎/原聖四/高山徳右衛門/嵐徳三郎/大井正夫●公開:1944/11●配給:大映京都(評価:★★★)

日蓮と蒙古大襲来.jpg日蓮と蒙古大襲来8.jpg「日蓮と蒙古大襲来」('58年/大映)監督:渡辺邦男、主演:長谷川一夫

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市川右太衛門の豪快で大らかキャラクターが存分に発揮され、後藤又兵衛像を演じるにぴったり。

乞食大将 1952 vhs.jpg乞食大将 1952 dvd.jpg 乞食大将(1945年)2.jpg
VHS/「乞食大将 [DVD]」羅門光三郎(宇都宮鎮房)/市川右太衛門(後藤又兵衛)

乞食大将 1952 dvd2.jpg 豊前中津の城主・黒田長政(月形龍之介)は、領下の豪族・宇都宮鎮房(羅門光三郎)と戦い大敗するが、その臣・後藤又兵衛(市川右太衛門)の夜討ちが効を奏して形成逆転、宇都宮勢を破って鎮房の妹・鶴姫(中村芳子)と鎮房の子・花若(澤村マサヒコ)を人質とする。更に和議を結んだ相手である鎮房を騙し討ちにしようとし、長政はその役目を又兵衛に託そうとするが、又兵衛は日頃から鎮房と一騎打ちの勝負をしたいと願っていて、騙し討ちは御免だと断る。しかし、長政の謀に嵌って追い詰められた鎮房と廊下で鉢合せになり、結局、他の者に討たせるよりはと一対一で刀と槍を交え鎮房を討ち取ることとなる。又兵衛は、その功により鶴姫と花若の命乞いをした上で、長政の下を去る。時は流れ、又兵衛は自分に従う家来たちを引き連れ、時に乞食のような生活をしながらも諸国を流れ歩いていた。鶴姫は剃髪をして尼になり、花若は立派な若武者なっていた。慶長19(1614)年、徳川家康(藤野秀夫)と豊臣秀頼が大坂城で最後の一戦を交えようとしたとき、徳川家臣・本多正信(嵐徳三郎)から頼まれてやってきた又兵衛旧知の京都相国寺の僧・堤西堂(見明凡太朗)は、又兵衛が徳川方につけば播磨国を賜るとの家康からの話をもちかけるが、又兵衛はそうした徳川の招きをふり切って敗色濃い秀頼方につくと言う。又兵衛が堤西堂を通して花若の徳川方大名への士官に尽力したことを知った鶴姫は、別れを言いに来た又兵衛に鎮房遺愛の兜を手向ける。又兵衛は、「父の仇」と気色ばむ花若に、この兜を目印に自分の首を取って手柄とするよう言い残してその場を去る―。

大佛次郎『乞食大将』角川文庫 昭和30年.jpg 朝日新聞に連載された大佛次郎の歴史小説を松田定次監督により映画化したもので、終戦間際の1945年秋に完成しましたが、黒澤明監督の「虎の尾を踏む男達」(1945/09 完成/1952/02 公開)などと同様、GHQの検問で上映禁止となり、その後、民間情報局教育局による禁止映画再審査によって第1回に解除された劇映画8本のうちの1本であるとのことです。因みに、GHQによって、映画会社各社の倉庫にあった過去の作品のフィルムのうち227作品が、"反民主主義的"であるとして焼却されています。「虎の尾を踏む男達」同様、この映画のどこが"反民主主義的"とされたのか不明ですが、おそらく武士道精神のようなものがモチーフになっているのは当時"アウト"だったでしょう(フィルムが焼却処分されなかっただけでも良しとするべきか)。
乞食大将 (1952年) (角川文庫〈第482〉)

北大路欣也2.jpg乞食大将 1952 02.jpg 主演は市川右太衛門(1907-1999/享年92)で、市川右太衛門の次男は俳優の北大路欣也です。戦前・戦後期の時代劇スターとして活躍し、同時代の時代劇スターである阪東妻三郎、大河内伝次郎、嵐寛寿郎、片岡千恵蔵、長谷川一夫とともに「時代劇六大スタア」と呼ばれました。サイレント時代から昭和中期まで続いた「旗本退屈男シリーズ」(1930-1963)で、独立プロから松竹、東映と映画会社を変えながらも30作品で主役の早乙女主水之介(さおとめ もんどのすけ)を演じ、松田定次監督もシリーズ後期'50年から'60年にかけて作品のうち8作を監督しています。松田定次監督との相性はこの頃から良かったのか、この作品も、市川右太衛門の豪快かつ大らかキャラクターが存分に発揮されていると思いました。

 ちょうどNHKの今年['16年]の大河ドラマ「真田丸」の本日(10月16日)放映分(第41回「入城」)で、後に真田信繁(真田幸村)と共に「大坂牢人五人衆」と呼ばれる後藤基次(後藤又兵衛)、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全登が続々と大坂城に集結し、最後に幸村が九度山を抜け出してこれに合流するところまでをやっていましたが、後藤又兵衛役も、多くの役者がやりたがる役だろなあと思います。

真田丸 哀川翔.jpg哀川翔.jpg 今回の大河ドラマ「真田丸」の後藤又兵衛役は哀川翔です。大坂の陣で後藤又兵衛に近侍した長沢九郎兵衛が、大坂の陣の様子を書いた『長沢聞書』を遺していて、風呂で又兵乞食大将 1962.jpg衛の背中を流した際に、又兵衛の躰の刀傷を数えると53箇所あったとのこと。こうした傷だらけの猛将のイメージが"Ⅴシネマの帝王・哀川翔"とダブるとみた配役なのでしょうか。'14年の大河ドラマ「軍師官兵衛」で後藤又兵衛を演じた塚本高史よりは骨っぽい感じがしますが、この「乞食大将」の市川右太衛門をみてしまうと、哀川翔でさえも線が細く見えてしまいます(又兵衛の身長は六尺(180cm)を超え、肥満で巨漢だったと言う)。尚、この作品は'64年に勝新太郎主演でリメイクされており、脇ならばともかく後藤又兵衛を主人公として演じるとなると、やはりそれ相応のクラスの役者でなければならないということなのでしょう(ドラマの方は、主人公の真田幸村を演じる堺雅人とのバランスも考慮した?)。

 因みに、後藤又兵衛に関するエピソードには虚実様々ありますが、黒田家を去った又兵衛が他大名に士官するのを黒田長政がことごとく邪魔したというのは、多くの歴史家が事実と見做しているところです。一方で、又兵衛の方は、出奔して細川家にいた頃、細川忠興をはじめ細川家の諸人から、「黒田長政に多くの不満があって黒田家を立ち退いたというのに、古主を悪く言うように見えて、実は古主の武威を語っていた。忠義の厚い、見事な侍である」と称賛されたとのこと。武勇だけでなく、人間的にも立派な人だったのか。この作品の市川右太衛門は、そうした又兵衛像を演じてみせるにぴったりでした(三谷幸喜脚本の「真田丸」の後藤又兵衛はやや子供っぽい?)。
       
乞食大将 1952  001.jpg「乞食大将」●制作年:1945年●監督:松田定次●製作:浅野辰雄●脚本:八尋不二●撮影:川崎新太郎●音楽:白木義信●原作:大佛次郎「乞食大将」●時間:62分●出演:市川右太衛門/藤野秀夫/中村芳子/月形龍之介/羅門光三郎/嵐徳三郎/荒木忍/香川良介/葛木香一/小川隆/南部彰三/澤村マサヒコ(津川雅彦)/原聖四郎/水野浩/津島慶一郎●公開:1952/04●配給:大映(評価:★★★☆)
       
真田丸 title.jpg真田丸  dvd.jpg「真田丸」●演出:木村隆文/吉川邦夫/田中正/小林大児/土井祥平/渡辺哲也●制作:屋敷陽太郎/吉川邦夫●脚本:三谷幸喜●音楽:服部隆之●出演:堺雅人/大泉洋/草刈正雄/長澤まさみ/木村佳乃/平岳大/中原丈雄/藤井隆/迫田孝也/高木渉/高嶋政伸/遠藤憲一/榎木孝明/温水洋一/吉田鋼太郎/草笛光子/高畑淳子/内野聖陽/黒木華/藤本隆宏/斉藤由貴/寺島進/西村雅彦/段田安則/藤岡弘、/近藤正臣/小日向文世/鈴木京香/竹内結子/新納慎也/哀川翔●放映:2016/01~12(全50回)●放送局:NHK

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"のほほ~ん"とした予定調和。「水戸黄門」が風刺の対象になっている? 

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「殴られたお殿様」(1946) 羅門光三郎/市川右太衛門

 旅役者中村三津蔵(羅門光三郎)と東家勘平(原健作)の二人は、一座離散のため金に困り、宿屋に泊っては夜になると逃げ出すという旅を続けていたが、ある城下で夕立金左衛門(市川右太衛門)という男に出会う。三人は、お忍びの巡検使と間違えられ、豪華な酒宴に招待されるが、義に厚い金左衛門は、領内の悪政を知って黙ってはおれず、苦しめられていた民衆を救うべくお殿様(阿部九洲男)に直談判を申し入れる―。

 1946(昭和21)年3月公開の、市川右太衛門(1907-1999/享年92)の戦後の映画出演第1作で、GHQ統制下でチャンバラ映画が禁止されていた時期の時代劇であり、そうした所謂"殺陣の無い時代劇"としての戦後初作品である「狐の呉れた赤ん坊」('45年)に続く、同じく丸根賛太郎監督作品です。

 武士階級の非道が糾弾され、民衆の団結が高らかに叫ばれるという展開は、戦後民主主義の勢いを表しているとともに、同年4月に、今井正監督による、戦時中の工場での財閥の横暴を描いた「民衆の敵」('46年/東宝)が公開されていることなどからも、映画制作にGHQに意向が少なからず反映されていた時期でもあったことが窺えます。

 一方、この時期、こうした明るくユーモラスなコメディ映画なども多く(この作品と同時に封切られた大映作品は「明治の兄弟」「町の人氣者」「母性病院」)、時代は終戦の安堵の後に戦争で疲弊し貧困化した暮らしが現実のものとなっていたことを考えると、"努めて"こうした明るい作品が作られたのではないかとも思います。

 この作品もギャグシーンの連発ですが、個々のギャグにはクスッと笑えるものもありましたが、全体のストーリー展開としてはあまりに"のほほ~ん"とした予定調和で、パターン化し過ぎているかなあと

 偽巡検使はゴーゴリの「検察官」をヒントにしているようですが(この作品はフランス映画「検察官」を翻案したものとも言われている)、本物より偽物の方が活躍するというのが面白く、また、三人が化ける「ご隠居と従者」の一行も、後からから出てくる本物の「巡検使」一行も、共に「水戸黄門と助さん・格さん」のイメージをそのままなぞっているのが興味深かったです(つまり、「水戸黄門」が風刺の対象になっている?)。

殴られたお殿様3621 - コピー.JPG殴られたお殿様3621 - コピー (2).JPG「殴られた殿様.」●制作年:1946年●監督・原作・脚本:丸根賛太郎●製作主任:黒田豊●撮影:松井鴻●音楽:西梧郎●時間:83分●出演:市川右太衛門/羅門光三郎/原健作/阿部九洲男/大井正夫/香川良介/小川隆/寺島貢/南部章三/原聖四郎/水野浩/津島慶一郎/上田寛/岬弦太郎/葉山富之輔/大川原左雁次/若松文男/三浦志郎/坂本清之助/堀北幸夫/福井隆次 /長谷川茂/森野鍜治哉/月丘夢路/香住佐代子/江原良子/小松みどり/高木峯子/二葉かほる●劇場公開:1946/03●配給:大映京都●最初に観た場所:京橋フィルムセンター(00-06-03)(評価:★★★)

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