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巨匠の作品でもダメなものはダメ、B級でも面白いも面白い、とする。

最後の映画日記.jpg 『最後の映画日記』 (2004/10 河出書房新社) (表紙イラスト:池波正太郎)

  第1部は、'75年から'88年にかけて雑誌等に発表したもので、昔の映画の思い出や、自分の小説の劇化などについて書かれていますが、戦前の映画俳優や役者に対する思い入れが感じられ、また鬼平犯科帳をテレビでやるなら松本幸四郎(当時)でなければ許可しないと言ったなどの話が興味深い(萬屋錦之介ではダメだと)。

 第2部は、'74年から'85年にかけて連載した「映画日記」の単行本未収録分('81年から'82年分)で、60歳になっても芸術作品から娯楽作品まで、この時期公開された映画(リバイバル含む)の試写会を精力的にハシゴしている様子が窺えます。
 大家の作品でもダメなものはダメ、B級に近い作品でも面白いも面白いとし、映画や芝居を見た後でどこで何を食べたかまで全部書いてあるのも、お決まりとはいえ楽しめます。

 第3部はヒチコック、黒澤映画についてのトークと、常盤新平氏との対談など。
 精神分析的要素が入ってたヒチコック分析はさすが。氏は、ヒッチ氏の"気張った巨匠ぶり"がないところが気に入っているようです。
 一方、"巨匠"黒澤明の「乱」を、観客を置き去りにした、ドラマツルギーの無い作品として痛烈に批判していますが、個人的には自分も同じ意見です。

《読書MEMO》
●「映画日記」('81年10月から'82年9月)
嵐が丘(ウイリアム・ワイラー監督)、ジズ・イズ・エルビス、007/ユア・アイズ・オンリー、約束の土地(アンジェイ・ワイダ監督)、そして誰もいなくなった、タイム・アフター・タイム、ベリッシマ(ルキノ・ヴィスコンティ監督)、スター・クレージー(シドニー・ポワチエ監督)、秋のソナタ(イングマール・ベルイマン監督)、エクスカリバー、ラブレター(東陽一監督)、皆殺しの天使(ルイス・ブニュエル監督)、イレイザーヘッド(デヴィッド・リンチ監督)、針の眼(ケン・フォレット原作)、愛と哀しみのボレロ(クロード・ルルーシュ監督)、昔みたい(ニール・サイモン脚本・ゴールディ・ホーン主演)、アパッチ砦ブロンクス(ポール・ニューマン主演)、天国の門(マイケル・チミノ監督)、マノン(東陽一監督)、悪霊島(篠田正浩監督)、幸福(市川昆監督・水谷豊主演)、駅(倉本聡脚本・降旗康男監督・高倉健主演)、レイダース(S・スピルバーグ監督)、山猫(ヴィスコンティ監督)、エンドレス・ラブ(フランコ・ゼッフィレッリ監督)、泣かないで(N・サイモン脚本・マーシャ・メイスン主演)、勝利への脱出(S・スタローン主演)、四季(アラン・アルダ監督)、ミスター・アーサー、ジェラシー(ニコラス・ローグ監督)、女の都(フェデリコ・フェリーニ監督)、郵便配達は二度ベルを鳴らす(ジェシカ・ラング主演)、パラダイス・アーミー、告白(ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュバル主演)、マッドマックス2、Uボート、白いドレスの女、ミッドナイトクロス(ブライアン・デ・パルマ監督)、プリンス・オブ・シティ(シドニー・ルメット監督)、ベストフレンズ、アレキサンダー大王(テオ・アンゲロプロス監督)、フランス軍中尉の女、この生命誰のもの、タップス、スクープ(シドニー・ポラック監督・P・ニューマン主演)、終電車(フランソワ・トリュフォー監督)、黄昏(ヘンリー・フォンダ主演)、デュエリスト(リドリー・スコット監督)、鉄の男(A・ワイダ監督)、シャーキーズ・マシーン、フォー・フレンズ、ボーダー(ジャック・ニコルソン主演)、レッズ(ウォーレン・ビーティ主演・脚本・監督)、ザ・アマチュア、人類創世、チャタレイ夫人の恋人、未知への飛行、カリフォルニア・ドールズ、ザ・レイプ(東陽一監督)、さらば愛しき大地、コナン・ザ・グレート、ハンガリアン、キャット・ピープル(ナスターシャ・キンスキー主演)

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文章とのとり合わせで味わい深い、豊富な自筆挿画が楽しめる。

夜明けのブランデー tannkoubon.jpg夜明けの.jpg     夜明けのブランデー 文庫.jpg (表紙イラスト:池波正太郎)
夜明けのブランデー』['85年]        『夜明けのブランデー (文春文庫)』['89年]

 池波正太郎が亡くなったのは'90(平成2)年で67歳でしたが、本書は、'84(昭和59)年から翌年にかけて「週刊文春」に連載した40編のエッセイで、著者61歳から62歳にかけてのものです。

 映画や芝居のこと、食べ物のこと、昔の思い出などが淡々と書かれていて、自身の健康のことや「気学」に凝っている話などもあり、かなり"枯れてきた"感じがしないでもありません。

 この「時代小説」作家が、昔の銀座や下町を愛する一方で、フランスへの強い憧憬を抱いていたこともわかります。

真田太平記 風間完.jpg ショートエッセイ1編につき2点ずつ全部で80の自筆画があって、それらが文章とのとり合わせで、どれも味わい深いものでした。

 『真田太平記』の挿画は風間完画伯によるものでしたが、おせっかいながら、作家本人にこれだけ絵心があると、挿絵画家はやりにくいのではないかという気もしました。

 何れにせよ、一挙に大量の"池波画伯"の絵が楽しめるのが、本書の大きな魅力です。

『真田太平記』(挿画:風間完)

 【1989年文庫化[文春文庫]】

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作者の女性観・仕事観・人生観が滲み出た、最後の「鬼平物」。

乳房1.jpg乳房』('84年/文藝春秋) 乳房.jpg  『乳房 (文春文庫 (い4-86))』 ['08年新装版] (表紙イラスト:池波正太郎)

 問屋女中で19歳のお松は、自分を捨てた男・助蔵の、自分に対する「不作の生大根」という蔑み言葉がトラウマになっていますが、ある日偶然見かけた助蔵の後を追い、部屋に女の気配を見て思わず彼を殺してしまう―。

 本書は「鬼平犯科帳」シリーズ全19巻の「番外篇」としての長編で、作者最後の「鬼平物」ですが(単行本も文庫本も本人による装丁)、中身は逆に、まだ平蔵が盗賊改方になる6年前からの話で、本書前半では平蔵は30代半ばという設定、しかも本作の主人公は明らかに「お松」であると言えます。

 事件は平蔵が盗賊改方になった後に展開していきますが、平行してお松の行く末が気になります―罪の意識によって我欲を捨てることができた女とそうでなかった女、それぞれの結末は...。
 タイトルの「乳房」についての直接的な記述は終盤の1箇所、それとラストの平蔵の言動の内にしかありませんが、何の象徴であるかは、読者それぞれの判断に委ねてよいのではないでしょうか。

 お松が助けられた長次郎の「阿呆鴉」という女衒仕事が単なる女衒ではなく、女性を美人に仕上げる職人であるというのが面白かったですが、作者の願望を反映している気もしました。
 お松が長次郎と再会するところは新国劇みたいで、結果、長次郎の職業的美意識というか、育てた女とは会わないというスタイルの方は崩れるのですが...。

 お松が預けられた倉ヶ谷の旦那というのも粋人で、別の顔をも持ち後半の事件に関わりますが、生き方の美意識のようなものでは貫かれています。
 「狗」(密偵)として生きる岩五郎(おなじみ)も登場し、「いつまで、こうやって生きて行けばいいのだろう...」と呟きながら、後半の事件では肝をすえて危険な任務にあたります。

 長編なので全体にゆったりとした流れで書かれていて、その中に作者の女性観や仕事観、人生観のようなものが、かなり滲み出ている作品という気がしました。

 【1987年文庫化・2008年新装版[文春文庫]】

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さらっと読めてしかも役に立つが、真似だけしてもサマにならないものもある。

男の作法6_.jpg男の作法7_.jpg
男の作法.jpg
   男の作法 文庫.jpg 『男の作法』新潮文庫
男の作法』(1981/04 ゴマブックス)

 池波正太郎(1920‐1990)が「男を磨く」ということについて50代の終わりに語り下ろしたもので、ゴマブックスの初版は'81(昭和56)年と随分昔ですが、文庫化されロングセラーとなっています。

 書かれていることは、かつては「男の常識」であったことばかりだけれども、"現代"の男たちには実行不可能だろうと、既に新書本の前書きに書いていますが、今でも役立つ部分は多いと思います。ただし、池波正太郎クラスだからそうしたことが自然に出来るのであって、真似しようと思ってもできない、あるいは単に真似だけしても様にならない、というものも多いことは確かです。

soba.bmp 鮨やそばの食べ方、ビールの飲み方など食事のマナーについて書かれた部分が印象に残っていましたが、読み返してみて、スーツ、和服、帽子、時計などの身につけるものにもかなりこだわりがあったのだなあと思いました。どうしてそうすることが良いのかしっかりと理由が書かれていて、かつ全体に押しつけがましさがなく、さらっと読める点がいいです。

 更には、家庭生活や仕事の仕方、男女のことから生き方全般まで、幅広いテーマをとりあげていたことに、改めて気づきました。共通して理解できたことは、他人の気持ちを慮ることができなければダメだということで、マナーもその発露に過ぎないということでした。

 今の世にも、『おとなのOFF』のような中高年向け雑誌を含め、「男を演出する」ためのマニュアル」的雑誌などはありますが、どこまでこうした粋人の精神領域に至っているのか、かなり疑わしいと思われます(あまりその手の雑誌を読まないから分からないのですが)。

【1997年愛蔵版〔ごま書房〕/1984年文庫化[新潮文庫(『男の作法』)]】

《読書MEMO》
●ちゃんとした鮨屋は"通"ぶる客を軽蔑する
●そばは、二口、三口かんでからのどに入れるのが一番うまい
●唐辛子は、そばそのものの上に振っておく
●てんぷらは、親の敵にでも会ったように、揚げるそばからかぶりつく
●わさびは、醤油に溶かさずに、刺身の上に乗せる
●いい肉を使うか、安い肉を使うかで、すきやきの作り方は違ってくる
●肉を四、五枚食べるごとに、割下をかえるのが、ぜいたくなすきやきの食べ方
●おこうで酒を飲みながら、焼き上がりをゆっくり待つのがうなぎのうまい食べ方
●ビールを注ぎ足すのは、具の骨頂
●冷たいビールには、熱い唐揚げのじゃがいもがいい

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粋だけれども枯れてはいないスーパー老人・秋山小兵衛60歳。

辻斬り.jpg 『辻斬り―剣客商売』 新潮文庫〔旧版〕  池波正太郎.jpg 池波 正太郎(1923‐1990/享年67)

 「鬼平犯科帳」や「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ池波正太郎(1920‐1990)の代表作『剣客商売』は、秋山小兵衛(こへい)、大治郎の剣客親子が中心のシリーズものですが、シリーズ全部で1800万部ぐらい売れているというからやはりスゴいことです。

 主人公の秋山小兵衛は60歳で、すでに息子の大治郎に跡を譲り、40歳も年下のおはるを後添えに悠々自適の隠居生活を送りながら、ほとんど暇つぶしと好奇心からいろいろな事件に首を突っ込んでいくというストーリー構成です。

 本書『辻斬り』はシリーズ第2弾で、「鬼熊酒屋」「辻斬り」「老虎」「悪い虫」「三冬の乳房」「妖怪・小雨坊」「不二楼・蘭の間」の7篇を収めていますが、主要登場人物のお披露目も終わってすっかり安定した筆致で、剣豪小説でありながら、江戸下町の情緒(小兵衛は鐘ヶ淵に住み、大治郎は隅田川を挟んで真崎稲荷明神社近くに剣術道場を開いている)や食文化の蘊蓄(当初は肉体労働者しか口にしなかった鰻が、独特の調理法を得て「鰻料理」として流行り始めたのがこの頃だったとか)も楽しめます。

 ガンコ親父の人情を描いた「鬼熊酒屋」、10日で強くしてくれと言う男の話「悪い虫」など、派手な斬り合いの無い話にも味や深みがありますが、「辻斬り」などではしっかり立ち回りしていて、まさに「スーパー老人」ぶり。
 まあ今で言えば"60歳"はまだまだ壮年のうちだが、当江戸時代での60歳と言えばやはり"老人"ということになるでしょう。シリーズ執筆開始時50代前半だった作者の、ある種の理想像なのかも。

 秋山小兵衛は歌舞伎役者でテレビの「鬼平犯科帳」にも時々出ていた中村又五郎(2代目)をイメージしたらしいですが、昔のテレビ版の山形勲(1915-1996)の方が最近の藤田まこと(1933-2010)よりイメージ的には「粋」の部分で近かったかも(CX系では、加藤剛、山形勲コンビの「剣客商売」(70年代)と藤田まことの「剣客商売」(90年代以降)の間に、加藤剛、中村又五郎コンビの「剣客商売」(80年代)も単発で2度作られており、その内の1つがこの「辻斬り」を取り上げている('82年12月放映))。

剣客商売dvd.jpg ただ、やはり5シーズンに渡って秋山小兵衛を演じた藤田まことのイメージはかなり根強いし、昔のテレビ・シリーズは、加藤剛が演じた息子・大治郎の方が主役になってしまっていますが、原作を読む限り、それはないよ、という感じ。
 作者は、「粋」だけれども「枯れ」てはいない老人パワーみたいなものを描きたかったのではないかと思われ、やはり秋山小兵衛をメインに据えるべきだろうと思います(その意味では、藤田まこと版は原作に沿った"正統派"とも言えるか)。

剣客商売第1シリーズ 藤田.jpg「剣客商売(1)」●演出:富永卓二/蔵原惟繕/小野田喜幹/酒井信行●制作:河合徹/武田功/佐生哲雄●脚本:古田求/野上龍雄/井手雅人●音楽:篠原敬介●原作:池波正太郎「剣客商売」●出演:藤田まこと/渡部篤郎/大路恵美/三浦浩一/平幹二朗/小林綾子/梶芽衣子/竜雷太●放映:1998/10~12(全10回)●放送局:フジテレビ  ※「剣客商売(2)」1999/12~2003/03(全11回)/「剣客商売(3)」2001/06~07(全5回)/「剣客商売(4)」2003/01~05(全11回)/「剣客商売(5)」2004/02~03(全7回)

剣客商売 第1シリーズ《第1・2話収録》 [DVD]

 【1985年文庫化・2002年新装版[新潮文庫]】

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「鬼平犯科張」の記念すべきスタートは平蔵の話よりはむしろ盗賊たちの物語だった。後から付いた「鬼平犯科帳」というタイトル。

鬼平犯科帳.jpg 『鬼平犯科帳』(文春文庫・旧版)   鬼平犯科帳 新装.jpg 『鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)

 実在した幕府の火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(通称「鬼の平蔵」)をモデルにした、池波正太郎(1920‐1990)の代表作「鬼平犯科張」の記念すべき第1巻で、平蔵を始め、お馴染みの主要登場人物の何人かの出自がわかります。

犯科帳 .jpg 平蔵のキャラクターが既にくっきりと描かれてはいるものの、所収の「啞の十三」から「妖盗葵小僧」までの12編はむしろ「盗賊」たちの物語であり、著者自身のあとがきにもあるように、最初は物語の束ね役として平蔵を登場させていたのが、平蔵自身をもっと中心に据えて書こうと思い、単行本化に際して「鬼平犯科張」というタイトルにしたようで、これが長いシリーズの始まりとなったようです(「鬼平犯科帳」というタイトルは、編集者が、岩波新書の『犯科帳-長崎奉行の記録』('62年)から思いついたとのこと)。

 まさか全24巻、文庫本だけで2400万部も売り上げるシリーズ(1冊平均100万部!)になるとは、最初のうちは自分でも思ってなかったようです(ベストセラーと言うよりは、作者の死後もコンスタントに版を重ねているロングセラーですが)。

 盗賊を「盗まれて難儀するものには手を出さず、殺さず、犯さず」を金科玉条とする"盗賊の掟"に適った盗賊と、目的のためには一家皆殺しも厭わない「急ぎ盗(ばたらき)」をする憎むべき盗賊に分けているのが面白かったです。スリにしても、「金持ち以外の人からスリ盗ってはならぬ」などの掟があったとかいうのも何だかいい。

 平蔵は、「小房の粂八」に代表されるように、生来の強盗ではない盗っ人を改心させ、密偵(イヌ)として使うのがうまいのです。この物語での"イヌ"は、裏切り者としての報復の危険に晒されながらも、平蔵に対しての義に奉じ、あるいは"盗賊の掟"を守らない賊に対する義憤にかられ積極的な働きをする、複雑ながらも魅力あるひとつの生き方像になっていると感じます。

松本白鸚 鬼平.jpg鬼平犯科帳2.jpg この「鬼平犯科帳」は、'69(昭和44)年にCX系列で、長谷川平蔵を八世松本幸四郎(初代松本白鸚)が演じるTVドラマシリーズとしてスタートして好評を博し、第1シーズンだけで64話放映され、'75(昭和50)年の第3シーズンまで120話近く放映されました。さらに、'80年からは、萬屋錦之介(中村錦之助(初代))が2クール(半年)ずつ3シーズンに渡って長谷川平蔵を演じていましたが、'89(平成元)年からは、二代目中村吉右衛門を主役とするシリーズが始まり、'01(平成13)年まで9シーズンに渡って、レギュラー版だけで130話以上を演じています(実父・松本幸四郎(白鸚)よりも倍近く年数がかかっているが、回数的には父親を超えたことになる)。70年代、80年代、90年代と、それぞれに人気番組であり続けたというのは、やはり、原作の力が大きいとも言えるのではないでしょうか。

鬼平犯科帳 第1シリーズ.jpg「鬼平犯科帳(1)」●演出:小野田嘉幹/高瀬昌弘/田中徳三/富永卓二/原田雄一/吉田啓一郎/大洲齋/杉村六郎●制作:能村庸一/桜林甫/佐生哲雄●脚本:小川英/井手雅人/田坂啓/野上龍雄/下飯坂菊馬/安藤日出男/星川清司/櫻井康裕/保利吉紀/安倍徹●音楽:篠原敬介●原作:池波正太郎「鬼平犯科帳」●出演:二代目中村吉右衛門/多岐川裕美/高橋悦史/篠田三郎/尾美としのり/三浦浩一/江戸家猫八/蟹江敬三/梶芽衣子/藤巻潤/香川照之/真田健一郎/小野田真之/中村吉三郎/中村吉次/江守徹/沼田爆●放映:1989/07~1990/02(全26回)●放送局:フジテレビ

鬼平犯科帳 第1シリーズ《第1・2話》 [DVD]

「鬼平犯科帳(2)」1990/10~1991/03(全19回)/「鬼平犯科帳(3)」1991/11~1992/05(全19回)/「鬼平犯科帳(4)」1992/12~1993/05(全18回)/「鬼平犯科帳(5)」1994/03~07(全13回)/「鬼平犯科帳(6)」1995/07~11(全10回)/「鬼平犯科帳(7)」1997/04~07(全12回)/「鬼平犯科帳(8)」1998/04~06(全9回)/「鬼平犯科帳(9)」2001/04~05(全5回)

 【1974年文庫化・2000年新装版[文春文庫]】

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