【3718】 ○ アーサー・ヒラー (原作:ヘンリー・スレッサー「女の力」) 「ヒッチコック劇場(TBS版第8話)/共犯者(S 6 E 24 #215)」 (61年/米) (1961/03 米国放映/1969/05 TBS) ★★★☆

「●TV-M (ヘンリー・スレッサー原作)」の インデックッスへ Prev|NEXT ⇒ 【3719】 「ヒッチコック劇場/求人難 (S 6 E 34 #225)
「●TV-M (ヒッチコック劇場)」の インデックッスへ 「●は行の外国映画の監督①」の インデックッスへ 「○外国映画 【制作年順】」の インデックッスへ 「●す ヘンリー・スレッサー」の インデックッスへ

一夫婦の微妙な愛憎関係を、皮肉たっぷりに描いた作品。

alfred hitchcock presents seasons 6s.jpgヒッチコック劇場/共犯者1961.jpg ヒッチコック劇場/共犯者フィッツジェラルド1.jpg  ママに捧げる犯罪 ハヤカワミステリ.jpg
Alfred Hitchcock Presents Season 6」アントワネット・バウアー/ジェラルディン・フィッツジェラルド/スコット・マッケイ
ヒッチコック劇場/共犯者06.jpg 美丈夫の中年男アーノルド(スコット・マッケイ)の悩みは病気がちの妻エリザベス(ジェラルディン・フィッツジェラルド)のことだった。金持ちだが、疑い深く、嫉妬深く、他人を自由に操る権力を有したがり、他人を顎で使うことに快楽を見出すような女なのだ。ようやく見つけた看護師ミス・グレコ(アントワネット バウアー)は若い美人で、アーノルドは魅かれる。ミス・グレコの方も彼に好意を抱いて離婚を迫り、二人は謀議する。たが、妻は目ざとく、二人がキスしているのを見てしまい、ミス・グレコはただちに解雇される。そして代わりに年寄りの太った看護師を雇ってしまう―。

 「ヒッチコック劇場」第215話(米国放映1961年3月21日、日本放映1969年7月19日(TBS版第16話)。原作は『ママに捧げる犯罪』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ846)所収「女の力(A Woman's Help)」。IMDbスコア7.4。

 一夫婦の微妙な愛憎関係を、皮肉たっぷりに描いた作品。アーノルドが看護師と謀ったのは、妻が毎日飲む鎮静剤の量を増やして徐々に死に至らしめること。しかし、妻が弱る前に自身の不倫がバレて目的は果たせなかったどころか、代わりに太った年寄りの看護師が来てしまう...。でも、何と彼の作戦は引き継がれる! 愛が動機づけとなったミス・グレコに対し、金が動機づけとなった後から来たおばさん看護師―といったところでしょうか。アーノルドは犯行が完遂したら、ミス・グレコを呼び寄せるのではないでしょうか。

ヒッチコック劇場/共犯者フィッツジェラルド3.jpg 妻エリザベスの性格があまりに嫌味に描かれているため、観ていて犯罪行為に及ぶアーノルドに同情的になってしまいます。この妻エリザベスを演じたのはジェラルディン・フィッツジェラルド(1913-2005/91歳没)で、性格俳優としての演技はピカイチ。「ハリーとトント」('74年/米)で、ハリーが養老院に会いに行く昔の恋人ジェシー・ストーン役で出ていました(認知症を患っていて、ハリーを別の男と間違えるなど心痛な場面ながらも、二人がかつて愛し合ったという背景が浮かび上がる名演)。

ヒッチコック劇場/共犯者アントワネット バウアー.jpg 美人看護師ミス・グレコを演じたのはアントワネット・バウアー(1932- )で当時28歳。「刑事コロンボ(第27話)/逆転の構図」('74年/米)で、ディック・バン・ダイク(1925- )演じる写真家ポール・ガレスコに、誘拐事件を偽装して殺害される妻フランセスを演じていました。20代の頃は夫の不倫相手の美人看護師役でも、40歳過ぎると、夫に浮気される妻役とかになったりするのかな。

 因みに、本作の監督は「ある愛の詩」('70年/米)のアーサー・ヒラー(1923-2016/92歳没)です。このドラマではいつ犯罪が起きてもおかしくないどろどろした夫婦関係を描いていますが、「ある愛の詩」の方は若い恋人同士の純愛映画でした(笑)。

「ヒッチコック劇場(TBS版第8話)/共犯者」●原題:Alfred Hitchcock Presents(S 6 E 24 #215)A WOMAN'S HELP●制作年:1961年●制作国:アメリカ●本国放映:1961/03/21●監督:アーサー・ヒラー●脚本:ヘンリー・スレッサー●原作:ヘンリー・スレッサー「女の力」●時間:30分●出演:アルフレッド・ヒッチコック(ストーリーテラー)/ジェラルディン・フィッツジェラルド/スコット・マッケイ/アントワネット バウアー●日本放映:1969年5月24日●放映局:TBS(評価★★★☆)

Categories

Pages

Powered by Movable Type 6.1.1